月命日はいつまでなの?月命日ですることとは?
- 2024年07月29日
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遺族が故人のことをいつまでも大切に思い続けることは、なによりの供養になります。月命日は、故人を思い出す良い機会となるでしょう。今回は毎月訪れる月命日について、月命日が意味することや当日の過ごし方、月命日に適したお供え、お花などについて詳しくご紹介します。
▼詳しい内容と手配方法▼目次
月命日の意味
命日とは、故人が亡くなった日(*月*日)のことをいいます。これに対し、故人が亡くなった日と同じ日にちが「月命日」です。つまり、命日は1年に1回、月命日は毎月1回やってくるということになります。具体的に見てみましょう。
故人が亡くなった日 | 2018年4月3日 |
命日 | 4月3日 |
月命日 | 毎月3日 |
月命日は、1年のうち命日の月を除いた11か月にあります。いつまでも忘れずにいるよと毎月故人を思い出すきっかけになります。
なお、月命日は別名「月忌(がっき)」とも呼ばれています。
-祥月命日との違い
一般的に故人の亡くなった日を毎年「命日」と呼びますが、本来、命日とは故人が亡くなった当日のみのこといいます。亡くなった当日以降、一年後の一周忌を含めた命日は「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼ぶのが本来の呼び名です。祥月には「祥=めでたい」という意味があります。忌が明けてめでたいということから、祥月命日と呼ばれていました。しかし近年では、祥月命日のことも「命日」と呼ばれています。
いつまで供養すればいい?
月命日は毎月あるということがわかりましたが、ではいつまで月命日の供養を続けたらよいのでしょう。
供養に区切りのある年忌法要とは違い、月命日には「ここで終わり」という決まりがなく永遠に続くため、遺族にとって悩ましいところです。
本来月命日は、故人を思い供養するために行うものであるため、供養したい気持ちが続く限り月命日は行うとよいでしょう。
いつから始めたらいい?
では、月命日を始めるのはいつからがよいのでしょう。
月命日は故人が亡くなった日の翌月から始まります。初めての月命日は、初月忌(はつがっき)とも呼ばれ、年忌法要ほど大がかりなことは行いませんが、遺族にとっては故人を思い出す大切な1日となるでしょう。
▼詳しい内容と手配方法▼月命日、当日にすること
月命日にすることは、内容的には命日に行うこととあまり違いはありません。故人が好きだった食べ物や飲み物、お花などをお供えし、仏壇に手を合わせたりお墓参りをしたりします。
また、仏壇の掃除をすることも大切です。掃除をしながら故人を偲び、話しかけることも良い供養になるでしょう。
-供養
法事や法要と同様に、月命日でもお坊さんにお経を唱えてもらう「月参り」をする遺族もいます。地域性やそのお寺の檀家の習慣として行われることが多くなっています。
しかし、一般的に月命日にお経まで唱えてもらう方は少ないでしょう。供養の仕方はそれぞれで、これといった決まりは特にありません。宗教的な理由、経済的な理由、時間的な理由など遺族ごとにそれぞれ事情も違いますので、その家で決めていくのがよいでしょう。月命日で大切なことは、故人のことをいつまでも忘れず偲ぶことです。
・お布施の相場は?
月命日に読経をしてもらった場合、その費用(お布施)はいくらくらいなのでしょう。
宗派や地域により金額の差はありますが、月命日の読経に対するお布施は、3,000円程度が相場とされています。またお布施の他、お車代として5,000円~別途包む場合があることを覚えておくとよいでしょう。
相場に対し、自分の場合はいくらくらいかよいか不安な場合は、お坊さんに直接聞いてみるのも1つの方法です。
-お墓参り
月命日のお墓参りに関しても、行く行かないは特に決まりはありません。しかし、もし近くにお墓があるなら、お参りに行くことで故人を思い出すきっかけとなります。
もし時間に余裕があれば、お墓の掃除をすることも1つの供養となります。ひと通り綺麗になったら、故人が好きだったお花や食べ物などをお供えし、線香をあげて故人を偲びましょう。
遠方に住んでいたり仕事が忙しかったり、命日になかなか都合が合わない方は、都合がつく月命日にお墓参りに行くことをおすすめします。
月命日に適したお花は?
仏壇にお花を供えるのは、美しい色や形のお花で仏の世界を高めようという意味があります。供えるお花にはどのようなものが適しているのかをみてみましょう。
-月命日にふさわしいお花
月命日に供えするお花は、どんな種類を用意したらよいのでしょう?
供えるお花は生花を選ぶのが一般的とされています。お花の種類に特に決まりはありません。白、黄、青、紫色のお花を選ぶのが無難ですが、故人が生前好きだったお花があれば、そのお花を供えるのもよいでしょう。
【おすすめのお花】キク、リンドウ、カーネーション、ホウセンカ、ユリ、スイートピー
生花は見た目が華やかになるのでおすすめです。最近では、生花の手入れまで手が回らない方に向けて、プリザーブドフラワーも用意されています。しかし、水を取り替え形を整え直す生花は、手入れすることにより故人を思い出すことができるのです。なによりの供養となるでしょう。
-月命日にふさわしくないお花
月命日にふさわしくないお花として、以下のようなものが上げられます。
・トゲのあるお花(バラ:とげが刺さり血を流すことは故人に対して失礼に当たるため)
・悪臭のあるお花(生々しいため)
・毒々しい色のお花(生々しいため)
・鉢植えのお花(「埋める」ことを連想させるため、弔事ではタブーとされています)
月命日のお供え物は?
月命日にお供えするものは、線香やお菓子、果物、飲み物などが一般的で、命日にお供えするものと変わりありません。しかし、お供え物として適さないものもありますので、気を配ることが大切です。
-お供え物にふさわしいもの
お供え物は日持ちのするものを選ぶようにしましょう。
【お菓子類】
おすすめはクッキーやお煎餅といった小包装になっている焼き菓子です。生菓子はできるだけ避けたほうが無難ですが、お饅頭や羊羹といった日持ちのするものならお供えしてもよいでしょう。
【果物】
季節ごとに旬が変わるので、毎月訪れる月命日のお供え物としておすすめです。ときには故人の好きだった果物もお供えしましょう。
-お供え物としてふさわしくないもの
肉や魚といった殺生を連想させるものは、お供え物として不適切です。
月命日に適した服装は?
月命日の場合、服装に決まりはありません。祥月命日の法要などは喪服が必須ですが、月命日は私服でも問題ありません。ただし、故人を偲ぶ場ですので、派手な服装は避け、落ち着いた色の服装で控えめにまとめるのがよいでしょう。
もしお坊さんを呼んで読経をしてもらう場合は、礼儀として喪服または黒っぽい服装で迎えましょう。
まとめ
月命日を行う上で一番大切なことは、いつまでも故人を忘れずにいることです。
月命日は祥月命日とは違い決まりごとはありませんので、家族の生活スタイルに合わせ、故人を偲ぶ方法を選ぶとよいでしょう。
月命日に関するよくある質問
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監修者のコメント
岩田 昌幸一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
亡くなった日にあたる毎月または毎年の”その日”を命日といいます。忌日(きにち、きじつ)、月忌(がっき)とも言われていますが、毎年の月日にあたるのを祥月命日といって区別することもあります。命日という言葉が使われはじめたのは室町時代からだそうです。