(日本典礼)「偲ぶ心をかたちにする」の理念を胸に、悔いのないお別れをサポート
- 2022年05月31日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
インタビューに答えていただいた葬儀社の式場
https://www.yoriso.com/sogi/saijyo/149582/
東京都足立区の葬儀社「日本典礼」。最寄駅から徒歩数分の西新井会館では、東京や埼玉、千葉、神奈川の葬儀まで幅広く対応しています。創業以来の理念である「偲ぶ心をかたちにする」を胸に、ご家族の意向や故人らしさを反映した葬儀を手掛けてきた同社。「悔いのない葬儀こそが、最大のグリーフケア」と語る、西新井会館の鈴木伴秀館長にお話を伺いました。
最大70名の一般葬まで対応可能
――西新井会館には一般葬にも対応できる式場があるということですが、どれくらいの規模のお葬式まで可能なのでしょうか?
三階の式場には最大70名までお入りいただけます。現在はコロナ禍のため、ソーシャルディスタンスをとりながら椅子を30〜40脚並べて式を行なっていますが、一般葬では多い時で300人くらいの参列者がいらっしゃることも。その場合、一度に式場へお入りいただくことはできないため、いったんエントランスにお並びいただき、順番にご案内し、御焼香を上げていただく形になります。 なお、エントランスでお待ちいただいている間も、式場でお経を上げている様子をモニターに写し、待機しながらご覧いただけるようにしています。また、館内はバリアフリー対応ですので、車椅子でご参列いただくことも可能です。せっかく「最後のお別れに」とお集まりいただいたみなさまに対して、できる限りのことをしたいと考えています。
――式場以外の設備にはどんなものがありますか?
一階エントランスには霊安室があり、6名の仏様を安置できます。二階は「精進おとし」や「通夜ぶるまい」などのお食事をとるスペースです。こちらも最大70席ほどですが、現在はコロナ禍により30席ほどに制限しています。四階はシャワールームとお風呂、トイレ付きの仮眠スペース。付き添いの方と仏様の宿泊安置も可能で、2〜3名でお布団を敷いてお休みできます。三階の式場奥にある親族控室なども合わせれば、最大で9名様くらいは同時に一夜を過ごしていただけますね。
悔いのない葬儀こそが最大のグリーフケア
――葬儀社として大切にしていることを教えてください。
私たちが創業以来、理念として掲げているのが「偲ぶ心をかたちにする」。残されたご家族が故人を偲ぶ心に寄り添い、その思いをいかに葬儀のなかで形にしていくか。このことを第一に考えてきました。
例えば、“選択肢”を多めに提示すること。返礼品一つとってもお香典返しだけでなく、弔問客の全員にお渡しする会葬返礼品や、後日のお返しに対応するケースもあります。また、故人の旅支度についても簡易的なものだけでなく、昔ながらの「湯灌」という方法を提案することも。亡くなった方のお身体を洗い清める、最後の癒しと労りの儀式ですね。オプションにはなりますが、なかには「亡くなる前は病院でお風呂にも入れない状態だった。最後にきれいにしてあげられてよかった」と喜んでくださるご遺族の方もいらっしゃいました。
――亡くなる前の状況やご遺族の意向によっても、提案の内容は変わってくると。
そうですね。おっしゃる通り、亡くなられた状況によっても配慮すべきことは大きく変わってきます。長く闘病していたケースであればご遺族もある程度の覚悟はできていることが多いのですが、不慮の事故などで突然お亡くなりになった場合、逆縁というお子さんを亡くされた場合などはなかなか気持ちの整理がつきません。そうしたケースでは、より「グリーフケア」に努める必要があるんです。
――具体的には、どのようなケアを心がけていますか?
当社にはグリーフケアの専門家もいますが、葬儀こそが最大のケアであると考えています。お葬式とは、近しい人が「亡くなったことを(遺族などが)認識する」ためのもの。そして、その辛さを受け入れるためには、少しでも悔いを残さない形で最後のお別れをしていただく必要があります。そのためには努力を惜しみません。もちろん、できることは限られますが、少しでもご家族の意向に寄り添い、故人らしい葬儀になるよう力を尽くしたいと思います。
――「故人らしい葬儀」とは、具体的にどのようなものでしょうか?
例えば、BGMひとつだけでも故人らしさは表現できます。通常は静かな曲を用意していますが、打ち合わせの際に故人がジャズ好きというお話があれば、式の前後で流すこともありますね。他にも、例えば故人がお酒好きで、末期の水の代わりにお酒で湿らせた綿を口元に運んで飲ませてあげたこともありました。お酒の飲み過ぎで亡くなられた方だったのですが、「そこまで好きだったんだから最期くらい飲ませてあげよう」というご家族のご意向で。結果的に、明るいお葬式になりましたね。些細なことかもしれませんが、こうした一つひとつがグリーフケアにつながるんです。
――そうしたご家族の意向を汲み取るために、どんなコミュニケーションを心がけていますか?
まずは何より気持ちを落ち着かせることが大事です。そのため、「安心してください」と言い続けます。決して打ち合わせを急かすことなく、場合によっては「今は無理をせず、少しでもいいからご飯を食べて、睡眠をとってください。打ち合わせは、明日ゆっくりでもいいですから」とお伝えするようにしています。ご家族のコンディションが整わない状態では、いい葬儀はできませんから。
――葬儀だけでなく、打ち合わせの段階から細やかなケアが必要なんですね。
打ち合わせもそうですし、もっと言えば仏様をお迎えにあがる段階からケアは始まっています。以前、長く入院されていて自宅に戻ることなく病院でそのまま亡くなられた方がいました。通常であれば病院から弊社に直行して霊安室に安置するのですが、その時は病院とご自宅が近かったこともあって、ご自宅の前に車を停めて数分間だけ“帰宅”していただいたんです。ご家族も「帰ってきたよ」と故人に話しかけられていて、喜んでいらっしゃいましたね。
辛い記憶を胸に、全力で葬儀をサポート
――長いご経験のなかで、特に印象に残っている葬儀はありますか?
入社して間もない頃、生後3ヶ月の赤ちゃんの葬儀を担当したことがあります。これは、本当に辛かったですね。自宅マンションへお迎えに上がった際、亡骸を抱っこしていたお母さんの姿は今も鮮明に覚えています。葬儀社の誰もが通る道ですが、これが自分の仕事なのだなと強く自覚した瞬間です。だからこそ、少しでも心を癒すためのサポートは惜しまないようにしようと。
――それ以来、ご家族一人ひとりに寄り添いながら、偲ぶ心をかたちにしてきたわけですね。
そうですね。おっしゃる通り、一人ひとりです。死の受け入れ方は、本当に人それぞれです。人によっては好きなだけ泣くことかもしれません。また、故人との思い出を誰かに話すことが、自分を納得させることにつながる場合もあるでしょう。いずれにせよ、そうやって気持ちの整理ができないと、行き場のない感情がやがて怒りへと変わってしまうこともある。そんな別れは辛いですよね。 だからこそ、私たちは残された方々のお話にじっくりと耳を傾け、心からご納得いただけるサービスを提供する必要がある。この気持ちを忘れずに、これからも偲ぶ心をかたちにしていけたらと思っています。
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