株式会社吹公社のご紹介

この世に生を授かったときから、最後の日が訪れるのは分かっていることです。それが突然のお別れであれ、天寿をまっとうする場合であれ、故人の死を悼み、ありし日を偲び、その生前を讃えることに変わりはありません。 そして、葬儀は「人生終息の儀式」になります。現在にいたるまで、その儀式は多くのしきたりや習俗を生み出し、時代時代に則した形態で行われてきました。例えば、近年では葬儀に大人数が参列されるケースは少なくなり、10名〜20名ほどの家族葬が主流となりました。ただ、参列される人数が減ったからといって、故人さまの最後を飾るにふさわしい葬儀を執り行い、心を込めて弔う気持ちはいつの時代も同じです。 吹公社の社訓は「親切と真心」。ご遺族の方々が故人さまへの思いを伝えられるよう、最期の葬儀にご満足いただけるよう、我々はこの社訓を常に意識し、全員が一丸となって儀式を執り行えるように励んでいます。

創業から60年、施行件数は累計で4万件を超えています。昨年度の実績だけでも、全ての葬儀会館を合わせて1500件以上の葬儀を執り行いました。なお、過去5年間でも受注件数は年々増加しております。おかげさまで地元・吹田市での認知度は高いようで、お客さまからのお問い合わせの際、メインで使用している葬儀会館「彌山会館」の名前をお伝えすると、すでに知っていただいているというケースも多いですね。

故人さまにとっては「人生終息の儀式」ですが、ご遺族の方々からすれば「最期のお別れの儀式」となります。ですから、我々は「ご遺族の方々が故人さまと、どういったお別れをしたいのか」ということを大切にしています。 最初の打ち合わせではお客さまが「どういう式にしたいのか」をしっかりとヒアリングすることを心がけ、その上で、その式を叶えるために我々は何ができるのか徹底的に考える。例えば、祭壇に供える生花。一般的な葬儀社は外注することが多いと思います。しかし、弊社は生花事業も行っているため、シームレスな連携でお花の色の希望や、急な要望にも柔軟に対応することが可能です。また、自社サービスだからこそ、花の持つ「言葉」や「意味」を用いて心に寄り添う祭壇をご提案し、多くの方々に喜んでいただいております。

お客さまは十人十色です。そのため、一人ひとりに合わせた「距離感」を大切にしています。例えば、あまり距離を詰められたくない人に対しては、基本的に少し離れた場所から見守るような形で、必要な時だけ対応するよう心がけています。一方で、親身になった方が良い人には、近い場所で悲しみに寄り添う。そういった空気を察し、お客さまに合わせた距離感を保つことはとても大事なことだと思います。 また、言葉の使い方も気をつけています。葬儀の言葉って、普段は聞き慣れない単語が多いですよね。我々でさえも「いまだにこんな難しい言い回しをするんだな」と思うくらいです。ましてや、葬儀が初めての人となると、単語の意味はもちろん、段取りや時間、値段などわからないことがほとんどです。ですから、ご遺族の方々に伝えるときは難しい言葉は使わず、できるだけわかりやすい言葉に言い換えることを意識しています。

私は葬儀の司会を担当することが多いのですが、それぞれの葬儀によって進行の仕方や話し方を変えています。例えば、故人さまが大往生され、ご遺族の方々も「笑顔で送ってあげたい」という葬儀の場合には、普段よりも少しだけ明るいトーンで司会を遂行し、できるだけ暗くならないような雰囲気づくりを心がけています。逆に、ご遺族の方々の悲しみが深い葬儀の場合は声を少し低めにし、できるだけゆっくりと喋ることで「お別れの儀式」ということをご遺族の方々に感じてもらえるような工夫が必要です。司会ひとつで葬儀の印象が変わってしまうことを肝に銘じ、細心の注意を払っております。

弊社は吹田市を中心に、摂津市・箕面市・大阪市・堺市で葬儀を執り行っており、現在は12個の会館を利用しています。そのため、お客さまのご自宅から近い会館がある場合「ここなら家族も近所の方々も来やすいから、この会館でお願いします」とご指定をいただくことも少なくありません。逆に「会館が近すぎて周りに知られたくない」というご要望に対しても、別の会館をご案内することが可能です。 いずれの会館も宿泊は可能で、ご遺体を安置しながら一緒にお休みいただくことも問題ございません。また、バリアフリーに関しましては和室に入る際の段差以外は対応しており、式場から控え室、トイレ、休憩スペースまで車椅子でスムーズに移動ができます。近年は家族葬がメインとなっておりますので「一日一組」でご利用していただくことが多く、みなさま気を使うことなく、ゆっくりと故人さまとの最後の時間を過ごしていただいています。もちろん、大人数に対応した会館もご用意しております。