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お別れの会(偲ぶ会)で故人を想う、新しい葬儀の形

  • 2023年03月16日
花
家族が余命宣告されたら。やるべき準備と心構え
家族が余命宣告されたら。やるべき準備と心構え
「余命宣告」の正しい意味や、家族が余命宣告されたときの心構え、するべき準備のことについてわかりやすくご紹介します。
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お別れの会とは、友人・知人との告別の場のことをいいます。告別式と言われるのもお別れの会といえるでしょう。近年は近親者で葬儀・告別式を終えた後、改めて開催する告別式をお別れの会というここともあります。また、無宗教スタイルで行う葬儀・告別式を「お別れの会」として開催することもあります。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

お別れの会とは

お別れの会とは、友人・知人との告別の場のことをいいます。告別式と言われるのもお別れの会といえるでしょう。近年は近親者で葬儀・告別式を終えた後、改めて開催する告別式をお別れの会というここともあります。また、無宗教スタイルで行う葬儀・告別式を「お別れの会」として開催することもあります。

一般的な葬儀との違い

お別れの会は、告別式を言い換えたものですから、故人を送るための儀式ではなく、参列者が故人を偲ぶ場となります。 お別れ会には以下のような特徴があります。

故人の社会的な立場や、生前の故人の交流を反映した式

故人と親しかった友人・知人を招いて開く小規模のものから、故人の所属していた会社関係者・取引先の方々、故人が有名人であったならファンの皆さんを呼ぶと言うような規模の大きなケースまで様々です。

形式には宗教的儀礼の制約はありません

お別れの会の形式は自由度が高く、葬儀の形式である仏式や神式などのような宗教的儀礼による制約がありません。また、お別れの会の演出として故人の趣味を展示したり、故人の生前の映像を式中で流す等、主催者側で自由に式の構成を行うことができます。
お別れの会には主に次のような形式があります。

  1. 宗教的な部分を演出に用いて、宗教儀礼を組み入れすことや祭壇へ献花するセレモニー式
  2. 弔礼や献花等の後に出席者が会食を行うパーティー式
  3. セレモニー式とパーティー式を組み合わせたもの

会費・香典とは?一般的な相場

お別れの会の費用では「会費」または「香典」の2種類がありますが、基本的には香典ではなく、会費が一般的です。
お別れの会に持参する際に、会費となるか香典となるかは案内状の指示に従います。
会費および香典を頂かない場合には案内状に「香典辞退」と記載されています。
会費と香典には次のような違いがあります。

・会費の渡し方
会費についてはお別れの会の案内状に記載してある金額を持参しましょう。会費相場は、概ね1万~2万円程度となります。
いわゆるお別れの会の参加費用と言えます。そのため、香典袋に包む必要は無く、受付に会費をそのまま支払っても問題はありません。
会費をより丁寧にお渡ししたい場合には、白無地の封筒の表に氏名、裏に住所と金額をボールペン等で記載します。

・香典の渡し方
香典については、お別れの会の規模等を考慮して金額を決定しますが、会費葬場と同じく1万~2万円程度となります。
香典は仏式等の葬儀で、故人の霊前に供える金品を言います。案内状に会費や香典辞退について何も記載が無ければ香典を持参します。
香典は、一般的な葬儀の場合と同様に、白黒の水引を結んだ香典袋または、白無地の封筒に「お花料」「御霊前」等と記載して渡します。

【合わせて読みたい】
金額は?書き方は? 葬儀における香典のマナー・袋の包み方
お葬式に参列できなかった!後日の弔問マナーは?服装や香典は?

お別れの会の開催時期

葬儀・告別式を無宗教式の「お別れの会」として行う場合は、通夜の翌日や火葬の当日に行います。後日改めてお別れの会を行う場合、四十九日法要前後を目安に行われるケースが多いようです。規模が大きくなる場合は、2~3カ月先、もしくは一周忌法要に合わせて行われることもあります。

お別れの会を行う場所

お別れの会は葬儀では無いため、会場選びも選択の幅が拡がります。
ただし、会場となる施設によっては制約もあります。
以下では開催可能な施設と施設会場を使用する際の注意点を説明します。

葬儀専門式場で開催する

葬儀・告別式に近い形でお別れの会を行いたい場合に適しています。遺骨の持ち込みは概ね可能であり、読経等による宗教的な作法を取り入れた厳かな送別会の開催が期待できます。
ただし、会食や、故人を回想する演出の一つである映像や音楽をながすこと、故人の趣味である美術品や絵画等を展示するパーティ式のようなお別れの会は、制約される可能性があります。
葬儀専門式場で上記のようなお別れの会を行いたい場合は、式場関係者とご相談をした上で式内容を決めていきましょう。

ホテル等を会場にする

近年ではホテルや貸会議室を会場に使用したお別れの会も増えています。こちらは、宗教的儀礼に重きを置かず、明るい雰囲気の中、出席者への「おもてなし」を重視する場合に適しています。
特にアクセスの良い立地であれば、故人の所属していた会社関係者・取引先等の方々の出席が容易となります。また、気楽にビュッフェスタイルで会食を行えたり、故人の映像や、好きだった音楽を流したりして、自由な演出で故人を回想し、お別れを伝える場を作り上げることができます。
ただし、ホテルや貸会議室は葬儀式場でない以上、遺骨の持ち込み、宗教的儀式である読経等は禁止される場合があります。このため、お別れの会開催の条件をホテル・貸会議室の関係者に確認をとることが必要です。

お別れの会の流れ

式次第と花

お別れの会を開催する流れは概ね以下のようになります。お別れの会は葬儀社からサポートしてもらいましょう。ご家族で全てを行うと葬儀・告別式と同様に、他方面の方々に対しての打ち合わせや、調整に追われることになります。

お別れの会の事前準備

約四週間前

葬儀・告別式を終え、お別れの会を開催する約四週間前に会場・日時を決定します。この時点で出席者の予測をします。更に、案内状を作成し、往復はがきで故人の親しかったご友人等へ送付、出欠確認をとります。

約三週間前

その後、お別れの会の約三週間前に式場関係者とお別れの会の内容の打ち合わせ、飲食関係等の打ち合わせを行い、会場を下見します。会のお見積りの確認も忘れずにしておきます。また、出席者の確認と、出席リストの作成、弔辞者の選定、依頼を行います。

約二週間

お別れの会の内容を確認します。装飾や飲食メニュー、映像、音楽内容等の演出を確認します。この時点で会のお見積りを最終確認し、前受金をお支払いすることになります。

約一週間

出席者の人数の最終確認、飲食物の最終発注を行います。

お別れの会当日

お別れの会を開催する一時間前くらいに主催者・遺族が会場に集まりリハーサル、発注品の確認を行います。

2.お別れの会の式次第

  1. 受付
    お別れの会参加者の受付をすませます。
  2. 参会者入場
    お別れの会参加者が入場します。
  3. 献花
    参加者がお花を祭壇等に供えます。閉式の辞の前に行うこともあります。
  4. 開式の辞
  5. 黙とう
  6. 故人の人生や家族との思い出の紹介
    映像や生前に好きだった曲等を演奏し、故人を回想します。
  7. お別れの言葉、弔電披露
    弔辞者が故人へのお別れの言葉を述べます。また、司会が弔電を読み上げます。
  8. 参会者へ御礼の挨拶
    遺族代表者がお別れの会参加者へ御礼の挨拶をします。
  9. 閉式の辞
  10. ご歓談
    会食を行います。参会者へ御礼の挨拶の前に行われることもあります。
  11. 参会者退場

監修者のコメント

故人を「あの世」へ送り出す儀式とは別に、友人・知人が故人との別れをする場が告別式ですが、後日改めて行われる告別式や、無宗教式で行われる告別式を「お別れの会」と称するケースが増えてきました。なお、葬儀の場合は一般的な送別会と区別する意味で、「お別れ会」より「お別れの会」というワードが使われています。

お別れの会でのよくある質問

Q:お別れの会に参加するのですが、服装は喪服でいいのでしょうか?

A:案内状に記載されている服装でいきましょう。
お別れの会に参加する際は、喪服の場合と平服の場合があります。平服の場合はそのように「平服で」との旨が案内状に記載されているのが通常です。
ただ、記載がない事もありますので念のため、お聞きするのが良いと思います。

しかしながら、平服で参加する場合も、華美な服装やカジュアルな服装は避けた方が良いでしょう。

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