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自由な葬儀の形が増えてきているなかで、生前音楽が好きだった方の葬儀に「音楽」を取り入れる方も増えているようです。
クラシックやジャズ、J-POPなど故人が生前好きだった曲を流して明るく見送ろうと考えている方も多いかと思います。そんな方に適しているのが「音楽葬」です。最近では知名度も高くなってきましたので、新しい形の葬儀のなかでは比較的取り入れやすい葬儀の形かもしれません。
音楽葬とは、演出のひとつとして音楽を取り入れる形式のことで、宗教形式は問いません。仏教形式でも無宗教葬儀(自由葬)でも、音楽を取り入れたら音楽葬と称されます。
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音楽葬は、「こうしなければいけない」という決まりはなく、仏教形式や神道形式でも開式前に音楽を流すなど式次第は工夫することができます。無宗教葬儀として執り行う際の式次第をご紹介します。
葬儀の前には通夜も営まれます。 音楽葬の式次第としては以下の通りです。
1.事前演奏
葬儀の開式の準備や、参列者が着席し式を待つまでの間に演奏が行われることがあります。
2.遺族入場
3.開式の辞
4.黙とう
5.献奏および故人の人生や家族との思い出の紹介
故人の最も好きだった曲を演奏し、故人を紹介する際にはBGMとして演奏されます。
6.別れの言葉、弔電披露
故人へのお別れの言葉、弔電を読み上げる際のBGMとして演奏が続きます。
7.献花・焼香
花を供えたり、焼香をあげたりする際にもBGMとして演奏が続きます。
8.喪主挨拶
9.閉式の辞
10.後奏
11.出棺
故人を出棺し、参列者が会場から立ち去られるまで演奏されます。
音楽葬において、流す曲目のジャンルは問われません。
例えば、クラシックが好きな方はクラシック音楽を、J-POPが好きな方はJ-POPを、アニメソングが好きな方は好きだったアニメの主題歌などを流します。
音楽葬では、クラシックを流すことが多いです。その理由としては、故人が好きだったということや、無宗教葬儀の演出のひとつとして、厳かな雰囲気を作り出すということが考えられます。クラシック音楽なら厳粛な雰囲気にもよく馴染みますし、音楽葬をはじめて体験する参列者にとっても奇抜過ぎない印象を与えるという理由からも人気が高いと言えます。
クラシックでは以下の曲がよく選ばれています。
洋楽には、ポピュラー、ジャズ、ロック、リズム&ブルースなどさまざまな種類があります。
一般的には厳かな雰囲気を壊さない曲を選びますが、故人が希望する曲があるのであれば、それを流すこともよいでしょう。
洋楽では以下のような曲が良く使用されています。
邦楽でも、故人を悼む演出として式場の雰囲気を壊さないような選曲が望ましいですが、故人が希望する曲があればそれを流すというのもひとつの選択だと思います。
邦楽では以下のような曲がよく使用されているそうです。
生演奏は、式場の厳かな雰囲気を作り出すよい演出方法だといえるでしょう。奏者や楽団は各葬儀社と契約を結んで演奏を行います。
ここからは、CDをかける演出との違いやそのメリット、演奏方法、費用について説明します。
故人の好きだった音楽を流すことは供養や演出でも有効です。
ただし、故人が好きだったからと言ってアップテンポの曲をCDで流した場合、式場の雰囲気を壊すことにつながってしまいます。
そこで有効になるのが生演奏です。
生演奏ならアップテンポの曲であっても、葬儀に合うようにアレンジして弾いてもらうことができるのです。
葬儀会場の空気や、葬儀スタッフの動きを読みながら、奏者がその場に応じた演奏を行うことが可能です。
また、司会者の司会進行に合わせた絶妙のタイミングでの演奏もできます。
これは実際に人が演奏しなければできない演出といえるでしょう。
音楽葬の中で個人葬で行うような比較的小規模のものは、主にヴァイオリン(2本)、ヴィオラとチェロ(1本)による「弦楽4重奏」による演奏となり、社団葬・団体葬のような規模の大きな葬儀の場合は、「管弦楽団※」による演奏、合唱団による献歌が中心となります。
使用される楽器でわかるように、生演奏ではクラシック調の演奏がほとんどです。
また、音楽葬を扱う葬儀社によっては、より厳かな葬儀を演出するためにフルート、ヴァイオリン、ベースを基本にした生演奏を行うところもあります。
※「管弦楽団」・・・種々の管楽器、弦楽器、打楽器を組み合わせた大規模な演奏団体のことです。
演奏者費用に関しては、楽器や奏者の人数などによって大きな開きがあります。
相場としては、だいたい10万円から50万円ほどです。
なお、演奏者費用の他に葬儀費用ももちろん必要となります。
昨今、問題になっている権利関係として「著作権(著作者に付与される財産権)」があります。こちらは楽曲についても同様で、日本で音楽葬を行う場合には「日本音楽著作権協会(JASRAC)」に使用料を支払うのかどうか判断がなかなか難しいことがあります。
すでに多くの葬儀場では、音楽葬への対応を行っており、日本音楽著作権協会が管理する楽曲を使用する契約を結んでいます。
つまり、葬儀場で使用料を支払うのは遺族ではなく、営利を目的とし会場で音響設備により楽曲を流す葬儀事業者側です。
会場として選んだ葬儀場が楽曲の使用契約を結んでいない場合もあります。
原則として各葬儀場が使用契約を結ぶ必要がありますが、遺族側がどうしても故人の好きだった同協会の管理楽曲で葬儀を執り行いたい場合には、同協会へ相談されるとよいでしょう。
故人の葬儀を自宅で行いたい場合はどうなるでしょうか?
自宅の葬儀で楽曲を流すということは、利用主体は喪主となります。
しかし、喪主は葬儀を営利として行っているわけではないので、著作権法で規定されている「自由利用が認められる」ことになり、原則として日本音楽著作権協会に使用料を支払う必要はありません。
音楽葬の費用は、葬儀の規模や内容によって大きな開きがあります。
参列者が大勢であればそれだけ多額の費用がかかりますし、内容としてもレコードやCDの音楽をかけるだけなのか、それとも生演奏なのかでも費用に差が出ます。
具体的な金額をあげると、約40万円から100万円となりますが、上記の内容やプランによってさまざまです。
音楽葬を行うとはいっても、葬儀に参列する際の作法として「香典」を渡すことが一般的です。
では、香典の表書きには何と書けばよいのでしょうか。
故人が音楽葬を望んでいたからと言って無宗教・宗派であるとは限らず、仏教形式で葬儀が執り行われることもあります。 一般的な香典の表書きである「御霊前」「御香典」と書いたりしても問題はないでしょう.
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「音楽葬は普段着で良い」といわれることもありますが、音楽葬もれっきとした葬式です。
よって、着ていく服装は喪服が望ましいでしょう.
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数珠を持参すべきかどうかも判断に悩むところではあります。
基本的には、自身が仏教徒であるなら数珠を持参し、その他の宗教の場合はそもそも自分で持っていないと思いますので持参しません。
無宗教形式の場合、そもそも無宗教とは「特定の宗旨・宗派にとらわれない形式」ということですから、逆に言えば各自の信仰を否定するものではなく、持参してもかまいません.
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故人を音楽で送り出すというコンセプトの音楽葬。
基本的には一般的なお葬式と変わりません。
音楽葬の特徴として、故人と音楽が結び付けられ使用した音楽を聴くたびに皆が故人を思い出す…というメリットがあります。
また、一般的な葬式を望む親族や年配の方などからの理解が得難いというデメリットもあります。
その両方を理解した上で検討しなければいけませんが、音楽が大好きだった故人を送り出すのにはもっとも適した方法だといえるでしょう.
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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