仮通夜とは?本通夜との違いとマナーとは
- 2024年11月29日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
予期せぬ不幸は急に訪れるもの。悲しむ間も無く、慌ただしい中、「何」が「どう」執り行われるかも分からない…。そんなお困りごとは早めに解決して、しっかりと喪に服す時間を作りましょう。
最近では仮通夜が行われない場合も多く、「仮通夜」という言葉すら聞いたことのない方が増えてきています。そんな方へ、仮通夜と本通夜の違いを分かりやすくお伝えします。
仮通夜とは?本通夜との違い
一般的に、知り合いなどが亡くなった際に参列する「通夜」は「本通夜」になります。
本通夜は葬儀・告別式の前日に行われ、知人や遠縁の親類など参列する方はさまざまです。
一方仮通夜は、亡くなった日の当日に近縁の親類のみで行われます。家族が故人と過ごすことの出来る最後の夜は、線香を絶やさず番をする「夜通し灯明」という古い習わしを行う地域もあります。
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仮通夜でのマナー
服装
通夜というと喪服や略礼服を思いがちですが、仮通夜の場合はそこまで服装に厳しいルールはありません。
派手すぎず、落ち着いた地味な服装であれば問題ありません。しかし殺生を思わせる動物の皮を使ったものや、色柄が激しいもの、カジュアルすぎるものに関しては気をつけましょう。
香典/持ち物
香典に入れる金額は故人との関係や、自身の年齢で決まります。一般的な金額は下記を参考にしましょう。
しかし、急な訃報の場合は用意するべきではないという場合もあります。本通夜や葬儀に参列出来る場合は後ほど渡すのが無難でしょう。
・祖父母:1〜5万円
・両親:3〜10万円
・兄弟:3〜5万円
四十九日を終える前の香典は表書きが「御霊前」になるので注意が必要です。※宗派によって異なる場合もあります。
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香典の相場に関してはこちらもご参照ください
弔問
一般の弔問客は仮通夜には参列しないのがマナーです。本通夜または葬儀・告別式(または両方)に参列しましょう。
どうしても仮通夜の日しか時間が取れないという場合は、挨拶やお悔やみの言葉を述べるだけに留め短い時間で失礼することです。
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仮通夜での注意点
極力先方へ失礼のないようにするためには、宗派を理解しておくことが重要です。また地域柄や特色が出やすい儀式でもあるので、聞いたことのない宗派などの場合は特に気をつけましょう。
また、お悔やみの言葉を述べる際は言葉選びにも注意が必要です。「死亡」「生存」などの言葉は避け、「逝去」「生前」に言い換えましょう。
よく使われがちなのは、キリスト教のご家族に仏教用語を使ってしまう間違いです。「成仏」や「供養」はキリスト教に存在しない言葉なので、うっかり使ってしまわないようにしましょう。
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まとめ
何事にも、こちらからお願いすることはNGです。お焼香や故人との対面などは、ご家族に勧められた場合には断らず必ず受けましょう。
また、故人への想いもありますがご遺族の気持ちも考え、急なことで慌ただしくしている中に時間を割いてもらっていることをしっかり念頭におきましょう。
ここまで読んで、仮通夜に参列するべきか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
・親族だけど、行くべきなのか分からない。
・すごく親しい間柄だけど、行くべきなのか分からない。
基本的に、亡くなってすぐに訃報を伝えるのは三親等まで。つまり、お孫さんあたりまでが通常です。三親等の範囲でしたら悩まず伺うべきではあります。
もし悩むぐらいなら、行かない方が良いでしょう。行って気まずい雰囲気になったり、妙に浮いてしまう所にわざわざ行く必要はありません。
本通夜や葬儀でも充分に故人を偲ぶことは出来るため、早く駆けつけたいという気持ちはとても理解できますが「家族で過ごす時間」というのも最期に与えてあげたほうがいいでしょう。
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監修者のコメント
岩田 昌幸 一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
通夜はもともと近親者中心で行われていたのですが、友人・知人など一般の弔問については会社を休んで葬儀・告別式に参列するよりも、就業後の通夜のほうが時間の都合がつきやすいこともあって、告別式よりも通夜への参列が多くなりました。その結果、近親者中心の通夜を仮通夜とし、弔問を受け付ける通夜を本通夜として分ける考え方が出てきました。しかし近年は仮通夜と本通夜を区別するケースも少なくなっています。