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葬儀の流れ
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お通夜の時間・流れの解説!始まりから終わりまで
故人を送り出すときに、故人が愛用していたものや、故人への想いを託したものを棺の中に納めます。これを「副葬品」と呼びます。副葬品の文化は古くから世界中で行われており、現代の葬儀でも見られる光景です。
しかし、火葬場での火葬が主流となっている現代の日本の葬儀の場合、副葬品にしてよいものと、副葬品にしてはいけないものがあります。
この記事では、副葬品についてさまざまな角度から分かりやすく解説します。
棺の中に納めてよいものはそのおすすめを、棺の中に納めてはいけないものはその理由まで詳しくお伝えいたします。
さらには、火葬炉内で爆発を引き起してしまうペースメーカーを装着していた場合の対応なども読みやすくまとめましたので、どうぞ最後まで読み進み、参考にしていただければ幸いです。
副葬品とは、故人とともに埋葬される品物のことで、古くから世界中で見られる風習です。
日本においても古代から副葬品の風習があり、古墳から出土された土器、武具、装身具などは、副葬品の歴史や文化を知る貴重な手がかりです。
たとえば、装身具や衣類は死者があの世で身に着けるためのもので、武具は死者の復活を信じて持たせるなど、副葬品にひとつひとつにそれぞれの意味が込められています。
これらに共通していることは、「死者はあの世でも生きている」という信仰です。だからこそ、あの世でも幸せでいられるよう、死後の世界でも必要となるであろうものを棺の中に納めるのです。
またその他にも、故人が権力者だった場合、宝飾品や武具などその権威を示すものが埋葬されていました。エジプトのピラミッド、中国の始皇帝陵、日本の古墳などから出土するものはこれらに該当します。
古代の副葬品は死後の世界で過ごす死者のために選ばれていましたが、現代では生前の思い出の品を手向けとして副葬品にするケースが多い傾向にあります。
現代の日本では99%以上の人が火葬にされます。そのため、副葬品として推奨されるものは「燃えるもの」「燃えやすいもの」に限られます。
この章では、棺の中に入れるおすすめのものを、その理由とともにご紹介いたします。
花は昔から、大切な人への想いを託す贈り物や、亡き人へのお供え物として用いられてきました。旧石器時代のネアンデルタール人が、洞窟の奥深くに埋葬した仲間の遺体のかたわらに花を手向けていたという話は有名です。
現代の日本の葬儀では、出棺前に、祭壇に脇に並べられたたくさんの供花や、花祭壇に用いられた花などを切り花にして、棺の中を花いっぱいにして故人を送り出します。
副葬品の手紙は2種類あります。ひとつは、生前に故人が大切にしてきた手紙です。もうひとつは、故人への思いやメッセージを綴った、家族や友人から故人へ送る手紙です。
故人に贈る手紙は連名にしても構いませんし、人数が複数に及ぶときは、寄せ書きの色紙を用意する場合もあります。
故人が愛用していた服や、思い入れのある服を副葬品にします。ハンカチや帽子など服飾小物を入れても構いません。
故人に洋服を着せたいと願う遺族も少なくありませんが、ドライアイスで身体が硬直していることから、出棺直前に袖を通すことは難しく、布団の上に洋服を掛けるように納める形が一般的です。どうしても衣服を着せたい場合は、ご逝去直後、ドライアイスを当てる前に葬儀社に相談しましょう。
また、副葬品として納められるのは、綿、麻、絹などの天然素材のものだけです。ビニール製や革製など、有害物質を発するものや燃えにくいものは副葬品にできません。
故人が写っている思い出の写真を納める方も少なくありません。たとえば、登山が趣味だった人ならば登頂記念に撮った一枚。旅行好きの人だったら旅先の一枚など、故人らしさがあらわれている写真がよく選ばれています。
ただし、写真の中に他の人が写りこんでいるものは避けられる傾向にあります。その方がまだ存命の場合、あちらの世界に一緒に連れて行かれてしまう、縁起が良くないと考えられるからです。
朱印帳とはご朱印を押された帳面のことで、社寺を参拝した際に記念の印章を押してもらいます。また、納経帳とは霊場巡り専用のもので、四国八十八箇所や西国三十三箇所霊場などを巡った際にお寺から参拝の証としていただけます。
社寺からいただくご朱印は、たいへん功徳の高いもので、朱印帳や納経帳を副葬品として納めることで、あの世で幸せになれると考えられます。
入院中や闘病中に贈られた千羽鶴を副葬品にする例も見られます。千羽鶴は回復を願って病床に飾られるものですが、これがそのまま死後の安寧の願いを込めるものにつながります。
ただし、千羽鶴は大量の折り紙を使用しているため、火葬場によっては千羽鶴の火葬を禁止しているところもありますので、事前の確認が必要です。
副葬品として棺に納められないものもたくさんあります。主に、
…などがあります。それぞれを個別に解説して参ります。
火葬にすることで、CO2・ダイオキシン・煙・煤煙・臭気などの有害物質を発するものは火葬できません。
具体的には、石油化学製品とされる、革製品やビニール製品、プラスチック、ゴム、発泡スチロールなどのようなものが挙げられます。
可燃性とはいえ、燃えにくいものを納めることで、火葬に時間がかかり、遺族や他の家族にも迷惑が及びます。スイカやメロンなどのように大きくて水分を含むもの、辞書やアルバムなどの厚みのある書籍、大きなぬいぐるみや、衣服をたくさん納めるなどは控えるようにしましょう。
火葬炉の故障の原因になる代表的なものがカーボン製品です。カーボンが使われている代表的なものは、ゴルフクラブ、釣竿、ラケット、バット、杖などです。
火葬炉の緊急停止をまねくおそれがあります。また、同時間帯に火葬が行われているほかの火葬炉も連鎖で止まってしまうことがあり、重大な事故につながる危険性をはらんでいます。
燃焼することで融解してしまうものは副葬品にすべきではありません。有害物質を発する、燃え残ってしまうなどの理由に加えて、物質が溶けて遺骨を汚してしまう恐れがあります。
具体的には、次のようなものが挙げられます。
メガネや腕時計などは、棺に納めるのではなく、焼骨とともに骨壺の中にともに納める方も少なくありません。
副葬品ではありませんが、故人が体内にペースメーカーを装着していた時は、細心の注意を払わなければなりません。なぜなら火葬炉内で爆発を起こすからです。遺体の損傷や火葬場職員のけがを防ぐためにも、ペースメーカーが埋め込まれていることを必ず葬儀社、または火葬場に連絡しておきましょう。
ペースメーカーとは、本来の働きをできなくなった心臓を電気信号で刺激して動かす医療機器のことで、心臓側の鎖骨付近に埋め込まれます。2022年現在、体内にペースメーカーを埋め込んでいる人は全国で50万人近くに及ぶと言われています。
多くの電池は高熱によって破裂します。これはペースメーカーに内蔵されているリチウム電池も同じです。
リチウム電池の融点は179℃、沸点は1317℃です。また、ペースメーカー本体を覆うチタンも600℃から800℃の間で破裂します。
火葬炉は、古いタイプで800℃~950℃、新しいタイプで900℃~1,200℃近くまで上昇するよう設定がされていることから、爆発は避けられないのです。
ペースメーカーが火葬炉内で爆発することで、さまざまな危害が生じます。
遺体の損傷
ペースメーカーが破裂した付近の鎖骨や肋骨が損傷します。また、爆発の威力から周辺の骨や肉片があたりに飛び散ることもあると言われています。
火葬炉の損傷
爆発の勢いで、火葬炉内に損傷を与えることもあります。
火葬場職員のケガ
職員に危害が追ぶ恐れがあります。ペースメーカーの装着を聞かされていなかった職員が、小窓を開けて火葬業務をしていたところ、急に破裂を起こしてケガをしてしまった例が数多くあります。
事前にペースメーカーが装着されていることが分かっていれば、火葬場側もそれなりの対応をしたうえで火葬に臨むことができます。報告の有無が、被害を大きく左右するのです。
大切な方の葬儀で事故が起きてしまうと、遺族も、故人本人も悲しい思いをしてしまいます。火葬業務が円滑に進むよう、故人がペースメーカーを装着していた際には必ず葬儀社や火葬場に事前報告しましょう。
現代の日本では、ほぼ100%の人が火葬場で火葬されます。そのため、土葬の時代に比べるルールも多く、副葬品にできないものがたくさんあることで不自由を感じるかもしれません。
しかし、ルールを守った上で副葬品を選ぶことで、故人を丁寧に送り出せます。副葬品として棺に入れていいかどうか迷ったときは、遠慮なく葬儀社へ相談してみましょう。
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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