仏壇にお供えする花は生花、造花?|花の種類と飾り方
- 2022年04月04日
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お仏壇にお供えするお花のことを「仏花(ぶっか)」と言いますが、仏花と一言で言っても、お花選びに迷われることがあるかと思います。 こちらでは、仏花として適しているお花、またお供えの仕方について詳しく説明します。
仏壇の花について
お仏壇にお供えするお花は、生花でなくてはいけないと思われがちですが、実は、造化やプリザーブドフラワーでも、気持ちのこもったお花であれば問題ありません。
お仕事の関係で、家を開けることが多かったり、どうしても毎日のお水の入れ替えが大変な場合は、日々のお花は造化やプリザーブドフラワーを使い、命日や月命日などの法事の日、またはお盆やお彼岸に生花をお供えするなど、造化やプリザーブドフラワーと生花を上手に使い分けてみるのも良いでしょう。
生花を長持ちさせるためには、お水を綺麗にしておくことが大切です。
毎日、手を合わせる際にお水を変えることで、お花の持ち方が変わりますので、ぜひ、お勧めします。
仏花の種類とは?
では、仏花として適しているお花は、どんなお花でしょうか。
一般的に、菊の花は仏花として知られているところですが、菊以外にどんなお花が適しているのかよく分からないと言う方も多くいらっしゃることでしょう。
仏花として、代表的なお花を季節毎にご紹介します。
また、故人がお好きだったお花がある場合、そのお花を飾って差し上げても良いでしょう。
(春)キンセンカ、アイリス
(夏)りんどう、ケイトウ、グラジオラス
(秋)ほおずき、ミソハギ
(通年)菊、百日草、カーネーション
飾ってはいけない生花とは?
生花を飾る場合、傷みやすいお花や散るのが早いお花は、仏花としては適していません。
お仏壇に飾ったお花が枯れた状態になっていまったり、散ってしまうことにより、お墓やお部屋を汚してしまうためです。
また、毒や 棘 のあるお花や匂いが強いお花も避けます。
棘があるお花は、お花を飾る際に棘で怪我をし血が出てしまうと、ご本尊に対して失礼になります。
地域(特に、秋田・茨城・群馬・新潟)によっても習慣として控えている種類がありますので、お持ちになる場合は、事前に確認されることをお勧めいたします。
以下にそれぞれ代表的なお花をご紹介します。
・散り易いもしくは散るのが早いお花
椿、サザンカ
・傷みやすいお花
ユリ、カサブランカ
・毒のあるお花
トリカブト、アセビ、シャクナゲ、ジキタリス、キョクチクトウ
・棘のあるお花
バラ、ワルナビス、アザミ、サンショウ
・香りの強いお花
ユリ
仏花の飾り方について
お仏壇にお花を飾る時は、「 花立 」と呼ばれる、仏具を用います。
花立は2つで一対となり、お仏壇の両脇に設置することが一般的とされていましたが、近年は設置スペースの関係などから1つのみで飾ることも多くなっています。
また、お花は、お参りする側に向けて飾りましょう。
「花は仏様からの慈悲の心を表す」と言われており、お参りする人の心をを楽しませることが仏様の喜びとなるためです。
仏花のマナー
仏花ではお花の本数は、「3本」、「5本」、「7本」と、奇数とされていることが仏花として一般的です。
また、色は一般的に、白、赤、黄、紫、ピンクなどを基本として花束にします。
色の組み合わせは、お花の本数によって変わってきますが、3本の場合は、白、黄色、紫の組み合わせで花束を作ることが多いです。
ただし、四十九日までは白いもしくは淡い色のお花を飾りますので、注意が必要です。
まとめ
仏花に関しては、決まりごとがたくさんあるように思われがちですが、一番大切なことは、気持ち(心)です。
お供えするときに、亡くなられた人を思い、 先祖を敬う気持ちを込めてお供えすることで、お供えしている側もお供えされている側も、 気持ちが落ち着き、楽しい気分になります。
ぜひ、素敵なお花を供えて、ご先祖さまや故人に喜んで頂きましょう。
仏花に関するよくある質問
- 仏壇の役割と意味とは?
- 仏壇の正しいお手入れ方法
- 仏壇のお供えはどんなものがいい?
- 仏壇にお供えする花は造花でもいい?
- 仏壇を配置や移動する際の注意点
- 仏壇を正しく処分する方法とは?
- 仏壇にご飯をお供えする意味とタイミング
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監修者のコメント
竹内 義彦一般社団法人 終活協議会
最近はプリザーブドフラワーをあしらった仏壇もありますので、生花以外の仏花をお供えしている仏壇を見る機会も増えました。時代もあると思いますが、ご先祖さまや故人への気持ちが第一になりますので、マナーやしきたりなどに囚われすぎないことも必要だと思います。