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終活ノートとは?終活ノートの書き方や内容を解説

  • 2022年08月27日

「終活ノート」とは、「人生の終わりのための活動」をまとめたノートであり様々な方法で記されています。エンディングノートという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

そんな終活ノートという言葉を聞いて死をイメージする方やネガティブな印象を持つ方は多いでしょう。しかし終活ノートは「死に向かう」ために書くものではなく、自分の人生を振り返りこれからの人生をより豊かに、前向きに生きていくために情報をまとめた便利なツールです。

この記事では、そんな終活ノートについて詳しく解説していきます。終活に興味のある人や、終活ノートについて知りたい方は是非参考にしてください。

記事の監修

終活ガイドという資格を通じて終活の専門家を育成すると同時に終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。

終活とは

まず最初に、終活について基本的なことを紹介します。終活の意味やその目的をハッキリとさせることで、終活ノートの解説や、終活ノートを記す理由・メリットがより分かりやすくなるでしょう。

「終活」とは、「人生の終わりのための活動」の略です。

終活とは、2010年の新語・流行語大賞にもノミネートされた言葉で、人生の終わりのための活動の略語です。

この終活という言葉は週刊朝日の造語で、人が人生の最後を迎えるにあたり行うべきこと、葬儀の計画やお墓探しなど、自分の最後を迎えるための準備を始めることを言います。

終活を行う理由・メリット

終活を行う人の多くは「将来への不安を解消して、いまの人生をより前向きに、生き生きと過ごすため」に終活を行います。

例えば、自分の人生に終わりがやってきたとき家族の負担になりたくない、老後生活の見直して人生設計を修正したい、医療や介護において自分の希望をかなえたい、というような理由が挙げられます。

一昔前ではこれらの不安は、密接な地域交流や親族とのつながりによって「誰かが何とかしてくれる」という安心感がありましたが、現代社会ではそうはいきません。

そのため、これらの不安を解消するため、今後の負担を軽くするためにも「元気があるうちに準備をしておこう」ということです。

また、終活を行うことで、これからどのように人生を歩んでいくのか、自分はどんな生活を送りたいのかという意思がハッキリと整理することができます。

漫然と不安を抱えて時間が過ぎていくのを眺めるのではなく、自分が何をしたいのかをハッキリさせることで、より前向きに生き生きと過ごすことができるようになるでしょう。

終活ノートとは

終活ノートはエンディングノートと呼ばれることもあります。

終活ノートは市販されているものもありますが、形式が決まっている訳ではないので、終活をする方によって、内容は異なります

例えば、終活ノートを「終活を進める際に作成する記録帳」として用いる方もいれば「自分の人生を振り返り、人生の最後を統括するノート」として作成する方もいます。

人によって終活の内容が異なる以上、終活ノートにも決まりが存在しているわけではないので、自分にマッチした終活ノートを作成しましょう。

終活ノートを書く理由の例

終活ノートを書く理由や目的は人それぞれですが、ここでは一般的な例をいくつか紹介します。

自分の終活ノート作成の参考にしてください。

人生の統括を行い、自分の望む最後を迎えるため

今までの人生を振り返り、人生のターニングポイントや出来事、その時の気持ちなどを記入することで、自分自身を振り返り、今後何をするべきなのか、自分が何をしたかったかなど改めて見つめなおすことができます。

いまの生活をより豊かにするため

将来への備えとして、情報を整理したり、自分の最後に対する要望などを記して置くことで、いまの生活により注力することができます。

例えば、老後資金の見直しや、人生設計の新しい計画表として「いまなにをするべきなのか」を明確にするために終活ノートを活用する方もいます。

周りの人の負担を減らすため

終活ノートに自分の情報や、荷物の保管場所、家族や友人の連絡表などを記入しておくことで、万が一の時に残された人の負担を軽くすることができます。

また、葬儀や供養に対する希望や意思を明らかにしておくことで、家族が迷うことも少なくなるでしょう。

終活ノートの内容

ここでは、終活ノートを作成するにあたり、一般的な内容を紹介しています。年齢や家族構成はもちろん、価値観は人それぞれなので、紹介した項目の中から自分にマッチした内容を終活ノートに活用してください。

自分の基本情報

住所や生年月日などの基本情報や、本籍地や年金証書といったすぐには思い出せない情報まで、自分の情報を記します。こうすることで、何かの手続きに必要な情報をすぐに引き出すことができ、万が一の時には家族がすぐに対応できるので負担が減ります。

その他にも、好きな食べ物や趣味、やりたかったこと、やってみたいこと等を書いておくことで自分の人生を振り返り今後の人生を過ごすためのヒントにもなるでしょう。

  • 氏名(漢字の表記など正式なもの)
  • 生年月日
  • 住民票の住所
  • 本籍地
  • 血液型
  • 家族構成
  • 学歴、職歴、資格
  • 運転免許証番号、健康保険証番号
  • 自分史
  • 人生の岐路
  • 趣味、特技
  • 友人関係、人脈
  • 好きな食べ物、好きなもの

資産(管理)

たくさんの金融機関に口座を持っている場合、相続後の名義変更の手続きがとても大変です。不要な口座は解約し、必要最小限の口座数にまとめておきましょう。また、口座の数がどれだけ存在し印鑑や通帳カード

がどこに保管されているか、意外と自分でも覚えていない方は大勢います。

これらを整理して終活ノートに書いておけば、財産の存在自体を家族が知らないままになり、家族が苦労することを回避できるかもしれません。

銀行、証券会社、保険会社、不動産会社など、一覧表を作成しておけば家族の心配も軽減するでしょう。

相続

終活ノートには法的な拘束力はないので、遺産の分配について家族や親族が争う可能性があるのであれば遺言書を作成しましょう。

しかし、家族や親族が争う可能性が全くないのであれば、終活ノートに分配の内容に対する自分の気持ちや、家族に対するメッセージなどを書いておくとよいでしょう。

医療介護

医療と介護においては、自分の意思を上手くに伝えられなくなった場合などを想定します。

大きな病気を患った場合、その内容や余命は知らせてほしいのか、それとも知らされずに残りの人生を過ごしたいのか自分の意思を書き残します。

また、延命治療を望むかなどについてもあらかじめ意思表示をしておけば、依頼への不安は和らぎ、家族が判断しなければならないときにも心の負担を軽くしてあげることが出来るでしょう。

葬儀

近年では、親族や親しい友人を中心とした「家族葬」など、自分らしいお葬式をする人が増えています。

一般的な葬儀では家族の負担が大きすぎる事や、沢山の人に見送られることよりも、親しい人たちに静かに見送られたいという考えをする人もいます。

葬儀の形式や自分の要望を終活ノートに書いておくと、家族があなたの遺志を尊重した葬儀をあげてくれるでしょう。

お墓や供養

葬儀と一緒に考えられることの多い、お墓や供養でも、現在では様々な選択肢があります。一昔前は一族のお墓に供養されるのがあたりまえでしたが管理の難しさや、頻繁にお墓参りに行けないという理由から永代供養や共同墓、樹木葬などが選ばれています。

また、遺骨を小さくして自宅で供養する「手元供養」なども最近では人気です。自分はどのように供養されたいのか要望だけでもいいですし、具体的な内容を書いておいてもいいでしょう。

人間関係

自分の親族や、親しい友人の連絡先などを記入しておきます。もしくは、自分の人間関係を見直すために、全ての関係者を記載しておく方もいます。

万が一の時に連絡をしてほしい人や、自分のよう王がある場合には一緒に書いておくといいでしょう。

終活ノートの種類

終活ノートには「自分で作成する終活ノート」と「市販されている終活ノート」があります。

「自分で作成する終活ノート」のメリットは自由に記入できること、自分や家族に合わせた終活ノートを作成できるところですが、デメリットとして何をするべきなのかわかりにくいところ、初めて終活ノートを作成する人には少しハードルが高いところ等が挙げられます。

「市販されている終活ノート」のメリットは内容がわかりやすい、指示に従うだけで終活ノートを作成できるといったところですが、デメリットとして自由に書くことができない、自分の要望に完璧にマッチする終活ノートが売っていないなどが挙げられます。

初めて終活ノートを作成する人は、市販の終活ノートを買ってみて、足りない部分は自分で補填するか、一から終活ノートを作成するといいでしょう。

市販されている終活ノートは様々な種類が販売されているので、自分の内容合った一冊や自分好みのデザインを見つけるのも楽しみ方の一つです。

監修者のコメント

終活=終活ノート(エンディングノートとも呼ばれてます)と言われるくらい、終活の代名詞にもなっていますが、終活ノートを書くことで自分の人生の棚卸しをすることができるので、終活を考えてない人や若い世代の人にもおすすめのツールです。 いままでの人生を振り返ることで、自分の大切にしているモノや人、価値観などが明確になり、これから過ごす時間を有意義なものに整えることができることが、終活ノートの人気の秘密ではないでしょうか。

まとめ

終活とは「人生の終わりのための活動」の略で、終活ノートは自分の人生を振り返り、自分を見つめなおすためや、家族の負担を減らすために作成する便利なツールであるという事が皆様に伝われば幸いです。

終活ノートは人生の最後を考えて記入することが多いですが、死のために考えるのではなく、いまの人生をより豊かにしてよりよい最期を迎えるために作成するノートです。

終活ノートは、どうしても高齢になってから作成するものというイメージはありますが、人生何があるかわかりません。少しでも興味がわいたり、将来への不安を抱えている方は是非今回の記事を参考にして主勝ノートを作成してみましょう。

どうしても難しそうだと思う方は、無料の相談窓口や、終活に関係するイベント、セミナーなども増えています。

機会があれば参加を検討してみるのもいいでしょう。

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