お通夜と告別式の違いは?どちらに参列すべき?知っておきたいポイントや参列マナーを紹介
- 2024年11月27日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
お葬式が執り行われる場合、お通夜と告別式の日時が告知されるケースがあります。その場合は、どちらに参列すればよいのでしょうか?
そもそも、お通夜と告別式にはどんな違いがあるのでしょうか?
お葬式に参列した経験がない場合、どのようにふるまえばよいのかご不安に感じる場合もあるでしょう。
しかし、お通夜や告別式の意味や流れを知っていれば安心です。
今回は、お通夜と告別式の内容や違いを、マナーや服装などの注意点などとともに解説します。
目次
告別式とは異なるお通夜の内容は?
お通夜はお葬式の一部です。ここでは、お通夜の内容や流れ、マナーを解説します。
お通夜とは
お通夜とは、故人さまのご家族や友人が集まり最期の夜を過ごす儀式です。もともとは夜通しで行われていた儀式であるため、お通夜と呼ばれてきました。
日本の古来の葬儀儀礼に「殯(もがり)」があり、ご家族がお亡くなりになると生前と同様の食事を出してお世話をする習慣です。お通夜は、この殯の名残といわれています。
大切な人のご逝去は受け入れがたい事実です。気持ちの中では、まだ生きていると思いたく、お通夜ではご遺族の心情を大切にしています。
現代では参列者をお迎えし、18時頃から1~3時間程度で儀式を終えるのが主流です。夜に行われ、平日でも参加しやすいため、お葬式ではなくお通夜に参列する人も多くいます。
また、お通夜には故人さまがご逝去した当日の夜に親族だけで行う仮通夜と、その翌日以降に参列者を迎える本通夜の2種類があります。
仮通夜は親族だけで故人さまと一緒に過ごす時間ですが、仮通夜を行わずに故人さまにお休みいただく場合も多いです。
お通夜に参列する人
お通夜に参列する人はご遺族の意向や宗教、地域によって異なります。古来からお通夜は、家族や親族など親しい人だけで行われてきた儀式です。
そのため、故人と特に親しい間柄でなければ、お通夜ではなく告別式に参列するのが通常でした。
しかし、現代では、告別式は昼間に行われるため仕事などの都合で参列できない人が多く、一般参列者もお通夜で焼香することが多くなっています。
お通夜の内容
お通夜は故人さまがお亡くなりになった後、お葬式の前夜に行われる日本特有の儀式です。故人さまとの別れを受け入れ、ご遺族や友人が集まって共に悲しみを分かち合います。
そして、以下の儀式を行い故人さまの人生を偲び生前の功績を讃え、魂が成仏することを祈ります。
- お坊さんによる読経、祈祷
- お焼香
- 追悼の言葉
- 通夜振る舞い
読経や祈祷は、故人さまの魂の安らぎを祈るための儀式です。お焼香はご遺族や参列者が香炉にお香を焚き、故人さまに弔意を示し、自分自身の心身を清めます。
追悼の言葉は故人さまと親しい友人やご遺族が行うことが多く、故人さまの生前の功績を偲ぶために行うものです。
通夜振る舞いは、お通夜の儀式後に参列者と飲食を行い故人さまを偲びます。
お通夜の流れ
お通夜の所要時間は、故人さまとの関係にもよりますが一般的に1~3時間です。
所要時間が短いこともあり、最近はお通夜のみに参列する人も多くいます。お通夜で何が行われるかを把握しておくと、スムーズに参列できます。
地域差はありますが、お通夜は以下の流れで進むのが一般的です。
- お通夜の準備
- 受付の準備
- ご遺族、親族、僧侶の入場
- 開式
- 読経、祈祷
- お焼香
- 通夜振る舞い
- 散会
参列者の受付をはじめるのは、お通夜開始の30分~1時間前です。
通夜振る舞いでは飲食を共にすることが供養になると考えられているため、一口でも箸をつけるのがマナーです。時間がきたら喪主が終了の挨拶をして散会となります。
お通夜のマナー
お通夜にはさまざまなマナーがあるため、参列する際には把握しておく必要があります。ここでは、お通夜のマナーを解説します。
服装
お通夜の服装は、ご遺族・参列者ともに喪服を着用するのが一般的です。
ただし、急な訃報で喪服の用意ができない場合は平服でも問題ありません。平服とは、黒、紺、グレーなど地味な色のスーツやワンピース、アンサンブルなどです。
男性は地味な色のスーツに白無地のYシャツ、黒無地のネクタイ、黒靴下、黒靴を着用します。女性は黒無地のワンピースやアンサンブルに、黒のストッキングやパンプスを合わせます。
もともとお通夜は地味な平服が推奨され、喪服を着用するのはよくないとされていました。喪服を着用すると、故人さまがお亡くなりになることを予期していると思われるためです。
また、本来お通夜は近親者のみが参列する儀式であったことも理由として挙げられます。現在は、一般の参列者もお通夜に弔問することが多く、喪服でも平服でも問題ありません。
故人さまとの対面
故人さまとの対面は、ご遺族から勧められない場合は遠慮するのがマナーです。ご遺族から対面を促された場合は、できるだけ受けるのが望ましいでしょう。
対面する際には故人さまの枕元から少し下がって正座をします。一礼したあと、ご遺族が顔の白布を外したら、膝をついたまま近づき、一礼して合掌してください。
そのあとはご遺族に一礼し、お礼の言葉を添えましょう。
お通夜とは異なる告別式の内容は?
告別式はお葬式の一部です。ここでは、告別式の内容や流れ、マナーを解説します。
告別式とは
告別式とは、故人さまに別れを告げるための社会的な儀式です。
喪主が中心となり、参列者が生前親しくしていた故人さまとの別れを惜しむために行います。参列者がご遺族にお悔やみの言葉を寄せ、ご遺族・参列者がお焼香や献花を通してお別れをします。
告別式は無宗教者のための最期の別れの場として、明治時代に生まれたものです。一般的には1日目にお通夜、2日目に葬儀と告別式を行います。
地域によってはご火葬前に告別式を行うケース、ご火葬後に告別式を行うケースがあります。
告別式に参列する人
告別式は、古来から誰でも参列できました。現代でも、故人さまの死を悼む人は誰でも参列できます。
ただし、地域や宗教、ご遺族の意向によって異なるものの、一般的に火葬場へ同行するのは、ご遺族や親族、親しい友人だけです。
出棺の見送りまでだと、告別式は1時間~2時間程度となります。
しかし、火葬や骨上げ、繰り上げ初七日法要や精進落としまで参加すれば、移動時間も含めて5時間~6時間程度かかります。
告別式の内容
告別式では、玉串奉奠、祈祷、花入れの儀、釘打ちの儀などが行われます。
故人さまとの最期のお別れをする式典が告別式であり、一般参列者のご焼香から出棺を指すことが多いです。葬儀の直後に告別式が行われることが多く、お通夜と葬儀のように明確な区切りはありません。
玉串奉奠は、仏教のお葬式で行われるお焼香にあたります。
玉串とは、神様が宿るとされている榊の木の枝に紙垂(しで)という麻や紙を結びつけたものです。神様への捧げものや、神様の御霊が宿る依り代ともいわれています。
花入れの儀は、参列者が棺の中に花を納める儀式です。喪主から一般の参列者まで、故人さまの棺に花を入れます。
杭打ちの儀は棺のフタを閉じて釘打ちを打つことで、宗派によっては行わないところもあります。
告別式の流れ
告別式の時間は、葬儀も含めて30~40分が一般的です。
お通夜のように時間帯が決まっているわけではありませんが、一般的には火葬場の予約や式場の使用状況の都合により、午前中になる場合が多いです。
地域によって差もありますが、告別式は以下の流れで進みます。
- 読経
- 玉串奉奠
- 花入れの儀
- 釘打ちの儀
- 出棺
告別式が終わったあとは、ご火葬、収骨、初七日法要、精進落としの順番で執り行われます。
告別式のマナー
告別式にはさまざまなマナーがあるため、参列する際には把握しておく必要があります。ここでは、告別式のマナーを解説します。
服装
告別式では、喪主や故人さまの三親等以内の親族は正式礼装をするのが一般的なマナーです。ただし、お葬式の規模や参列者によっては略礼装でも問題ありません。
その場合、男性はブラックスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイを着用します。女性は黒無地のワンピースやアンサンブルでスカート丈はひざが隠れる程度が望ましいです。
参列者は喪服を着用するのが一般的ですが、最近では平服でも問題ないケースも増えています。
受付時のマナー
告別式の受付は、関係者ごとに分かれている場合があるため、自分が並ぶ列を間違えないように注意しましょう。
受付ではお悔やみの言葉を述べ、お通夜の際に香典を渡している場合はその旨を伝えます。お通夜に参列できなかったり、香典を渡せていなかった場合は告別式で渡します。
知人の代理として告別式に参列する際には、来られなかった人の名前を書き、その下に「代理」と「自身の名前」も書き添えましょう。
記帳を済ませたらお葬式が始まるのを待ちますが、その際にご遺族に挨拶するのは控えます。
数珠のマナー
告別式に参列する際には、数珠を持参するのが一般的です。
数珠は必需品ではないものの、現在では「お葬式には数珠」というイメージが定着しているため、マナーとして持参した方がよいでしょう。
なお、数珠は宗派によって異なるため、ご自身の宗派に合わせたものを用意しておく必要があります。
仏式のお葬式は、故人さまの信仰している宗教に基づいて行われますが、それに合わせて数珠を買い足す必要はありません。
宗派による数珠の違いはマナー違反とはならないため、ご自身の宗派に合わせた数珠を持参しましょう。
また、お葬式中は数珠を左手首にかけておき、お焼香など歩く際には房を下にして左手で持つのがマナーです。お焼香をする際には、合掌して親指と人差し指の間にかけましょう。
お通夜と告別式で知っておきたいポイント
ここでは、お通夜や告別式に参列する際に知っておきたいポイントを紹介します。
お葬式や葬儀との違い
お葬式はお通夜や告別式、葬儀の総称です。お通夜も告別式も、お葬式のイベントの一つとなります。
また、葬儀は故人さまのご家族や知人が冥福を祈り、故人さまを葬るための宗教的な儀式です。お葬式と葬儀は混合されやすいですが、葬儀もお葬式のイベントの一つとなります。
葬儀は仏教的な儀式であるため、告別式と違って宗教色が強いことが特徴です。例えば、仏教であれば僧侶による読経やお焼香、神道であれば神官による祈祷が行われます。
キリスト教の場合は、聖書の朗読やお祈りが葬儀です。
一般的にはお通夜の翌日、告別式の直前に行われます。告別式と同じタイミングで行われることもあり、「葬儀・告別式」と表記されるケースも多いです。
香典を渡すタイミングについて
香典は、お通夜か告別式のどちらかで渡すのが一般的です。
どちらの場合も記帳を済ませたら、そのまま受付に渡しましょう。お通夜と告別式に両方参列する場合は、どちらかで渡せば問題ありません。
それぞれ参列する場合はお通夜で渡す場合が多いですが、突然の訃報で準備が間に合わない場合は告別式で渡しましょう。
地域によっては告別式のタイミングで香典を出す場合もあるため、葬儀社やご近所さんに確認しておくと安心です。
一方で、お通夜と告別式の両方で香典を渡すのはマナー違反となります。これは、弔事で同じことを繰り返す行為は、不幸が重なると捉えられているためです。
香典を渡す際には、「この度はご愁傷さまです」「この度はお悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉を伝えましょう。
その際には、声の大きさやトーンに注意し、落ち着いたトーンを意識して小さな声を心がけてください。
会食のルールやマナーについて
お通夜や告別式に参列する場合、通夜振る舞いや精進落としなどの会席に出席する場合もあります。
通夜振る舞いは、ご遺族が弔問への感謝の気持ちを示し、故人さまとこの世で最期の食事を共にするための会食です。
精進落としは、参列者へのおもてなしや故人さまを偲ぶために行います。
どちらも乾杯という言葉は使わず、故人さまに捧げる意味合いで献杯(けんぱい)が使われます。
また、献杯が使われることからもわかるように、会食は故人さまを偲ぶ場であり、目的を忘れないようにしましょう。
最低限のマナーとして会食の席では、故人さまと関係のない話や、ご逝去された原因などプライバシーに関わる話は避けます。
お酒が出る場合は大声を出したり、騒いだりなど、会場の雰囲気を悪くしないように気をつけましょう。
そしてご遺族はご家族を失った悲しみやつらい気持ちに加え、お葬式の準備で心身ともに疲れています。思いやりの気持ちを持ち、ご遺族の様子に合わせて対応しましょう。
どちらにも共通している参列マナー
お通夜でも告別式でも、ご遺族の気持ちに配慮し、失礼のないようにふるまうことが大切です。
忌み言葉
縁起が悪いとみなされる「忌み言葉」は使用しないように注意しましょう。
例えば、「死ぬ」や「死亡」など直接的な表現は避け、「永眠」や「逝去」などの言葉に置き換えてください。
「たびたび」や「ますます」などの繰り返しを意味する言葉や、「続く」や「追って」など、不幸が「重なる」ことや「続く」ことを連想させる言葉も避けましょう。
また、神道やキリスト教のお葬式では、「成仏」や「供養」、「冥福」などの仏教用語は使用しません。
ご遺族の気持ちに配慮し、誠実なお悔やみの気持ちが伝わる言葉を選びましょう。
身だしなみ
お葬式は、身だしなみにも気をつけ、外見でも弔意を表すことが大切です。
透けた素材を含め、肌の露出が多い服装や派手な服装は避けてください。
ダークカラーでも、エナメルやビーズなどの光沢のある素材や派手なデザインが施された服は避けましょう。
殺生をイメージさせる、毛皮や動物の革を使用したものも、ふさわしくありません。
バッグは、布製か光沢のない革製を選びましょう。
男性は、バッグを持たないのが一般的です。
髪の毛は、お辞儀をする際に落ちてこないように工夫します。ロングヘアなら耳より下の位置でまとめるのが一般的です。
ヘアピンや髪留めは、艶のない黒色で、デザインがシンプルなものを使います。
明るめのカラーリングは、スプレータイプの染髪剤などを使って一時的に暗くするのもよいでしょう。メイクやネイルも、派手な印象を与えないように気をつけてください。
お通夜と告別式どちらに参列すべき?
基本的には、故人さまとの関係性からどちらに参列するかを決めます。
しかし、仕事などの事情で告別式に参列できない場合には、香典を持参してお通夜に参列することも可能です。ご自身の都合やご遺族への配慮を考慮して決めましょう。
故人さまが会社や取引先関係者なら、会社の指示に従いましょう。
もちろん、両方参列もできます。
お通夜と告別式どちらにも参列できない場合
仕事や遠方などの理由で、お通夜と告別式のどちらにも参列できない場合もあるでしょう。このような場合は、ご遺族に失礼のないように慎重に対応する必要もあります。
ここでは、お通夜と告別式どちらにも参列できない場合にとるべき行動を解説します。
連絡をする
ご遺族から故人さまのお葬式に関する連絡があった際、お通夜と告別式どちらも参列できない場合は、その旨を連絡しましょう。
訃報はいきなりやってくるもので、お通夜や告別式に参列できないのは問題ありません。しかし、ご遺族から連絡をもらっていた場合、参列できない旨を連絡するのがマナーです。
連絡を入れる際には行けない理由を伝えますが、ご遺族はお葬式の準備で慌ただしい時間を過ごしているため配慮も必要です。
電話をかけるなら、長電話にならないよう簡潔に伝えましょう。
お葬式は基本的に参列者の正確な人数を事前に把握する必要はないため、弔電を打ったり、他の参列者に弔意を託したりしても問題ありません。
供花を送る
お通夜も告別式も参列できない場合は、供花を送るのもよいでしょう。
供花は故人さまを偲ぶだけでなく、会場を飾る効果もあります。故人さまとの関係性によって異なるものの、一般的には香典と供花を送るのが一般的です。
ただし、会場によっては式場内の雰囲気統一のために供花できる花の種類が決まっている場合もあります。
ご自身でお花屋さんに注文するのではなく、担当する葬儀社に連絡をしておきましょう。
また、ご遺族に確認をせずに送ってしまうと、迷惑をかける可能性もあります。ご自身の気持ちを優先するのではなく、故人さまやご遺族の考えを優先するのがマナーです。
弔電を打つ
お通夜や告別式に参列できない場合は、弔電を打つ方法もあります。
弔電とは、お葬式に際してお悔やみの言葉を伝える電報です。お葬式の開始時間前にお通夜や告別式が行われる場所に、喪主宛てに打つのがルールとなっています。
弔電の申し込み方法は、電話とインターネットです。
電話の場合は、局番なしの115番にかけます(115でお申し込みが出来ない携帯電話・PHS等の場合は、0120-759-560)。オペレーターが出たら、弔電を打ちたい旨を伝えてデザインと文章を口頭で伝えてください。
インターネットの場合は弔電を申し込めるサイトにアクセスし、指示に従って操作すると申し込みできます。
電話のようにオペレーターに相談はできないものの、デザインのバリエーションは豊富です。
注意点としては、弔電を控えるようにご遺族の意向があるケースです。
お通夜や告別式に参列できず、お悔やみの言葉を伝えたい場合も、ご遺族の意向を最優先に尊重しなければなりません。
お悔やみ状を送る
お通夜や告別式に参列できない場合は、お悔やみ状を送るのもよいでしょう。
お悔やみ状は、ご遺族への慰めや労わり故人さまへの弔意も含めて渡す手紙です。誰でも送っていいものではなく、案内状をもらったもののお通夜や告別式に参列できない場合に用意します。
一般的には初七日法要までに送るのがマナーであり、お通夜や告別式に参列できない場合は早めにお悔やみ状をお送りしましょう。
お通夜と告別式の日取りを決めるポイント
お通夜と告別式の日取りはどのように決まるのでしょうか。ここでは、お通夜と告別式の日取りを決めるポイントを紹介します。
菩提寺の都合
菩提寺と付き合いがある場合には、菩提寺の都合を確認しなければなりません。
菩提寺の僧侶に読経を依頼しないと、お墓への納骨を断られてしまう場合があるからです。
特定の宗教は信仰していないものの、宗教儀式を含むお葬式を望むなら、僧侶などを葬儀社に紹介してもらうこともできます。
火葬場や参列者のスケジュール、友引
日本では、火葬が義務付けられています。
通常、葬儀・告別式の日にご火葬、その前夜にお通夜が行われるため、お葬式の日程を組む際には、火葬場の空き状況も確認しなければなりません。
日にちや時間帯によっては、予約をとるのが難しい場合があります。
特に、「友引」の日は火葬場が休館日であり、その翌日もお昼の時間帯は混む場合があるでしょう。
一般的にお葬式が友引を避けて行われるのは、故人さまが友を連れていくという迷信があるからです。お通夜は友引でも問題ないとされています。実際には、友引のお葬式を避ける宗教的根拠はありません。
しかし、高齢の参列者の中には、友引を気にする人もいるでしょう。日にちをずらせないなら、「友人形」と呼ばれる身代わりの人形を棺に入れてお葬式を行うケースもあります。
さらに、お通夜と告別式の日取りを決める際には参列者のスケジュールを考慮することも大切です。
お通夜と告別式どちらかに参列!故人の冥福を祈ろう
もともと、お通夜は家族や友人など故人さまと親しかった人たちのための儀式、告別式は一般の参列者のための儀式でした。
現代では、仕事などの事情により、一般参列者は告別式よりもお通夜に参列する傾向があり、どちらかに参列すれば故人さまの冥福を祈ります。
宗教や地域によってお葬式の流れや慣習は異なりますが、自分の都合や故人さまとの関係性、遺族の意向などをふまえてどちらに参列するかを決定するとよいでしょう。
お通夜や告別式も、故人さまの冥福を祈りご遺族をいたわる心が大切で、基本的なマナーは同じです。お通夜や告別式に参列する際には、ご遺族に失礼のないように、誠実なお悔やみの気持ちを表せるように、身だしなみやマナーにも気をつけましょう。
まとめ
お通夜と告別式は、お葬式の一つです。
お通夜は故人さまのご家族や友人が集まり最期の夜を過ごす儀式、告別式は故人さまに別れを告げるための大切な儀式です。
地域や宗教、ご遺族の意向によって参列のルールも異なりますが、可能であれば故人さまを偲ぶためにもお葬式に参列しましょう。
お葬式についてお悩みやご不安がある場合は、よりそうお葬式にご相談ください。
専門相談員が事前の準備からお葬式のお手配まで、お葬式にまつわるご不安に寄り添ってサポートします。
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お通夜と告別式の違いに関するよくある質問
お葬式手配の「よりそうお葬式」
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監修者のコメント
岩田 昌幸 一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
日本で最初の告別式を行ったのは、1901年12月17日に行われた中江兆民の告別式であるとされています。中江兆民は火葬後、別れの儀式が青山葬儀所で行われました。高度成長期以降、各地で野辺送りといった葬列を組むことがなくなり、祭壇を中心に据えて送る告別式が葬儀のメインイベントとなっていきます。