お葬式の服装は?身だしなみのマナーやタブーを詳しく解説
- 2024年11月28日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
お葬式の服装は、故人への敬意を表し、遺族の心情に配慮した装いを心がけることが大切ですが、何かと悩むものです。
お葬式に行く際に、どのような身だしなみをするのが正しいのかわからず、悩まれる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、お葬式の服装について、マナー・タブー、必要なもの・持ち物、あると便利なもの、注意点について詳しく解説します。
お葬式の服装について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
お葬式の服装
お葬式の服装は、男性・女性・子どもごとに適切な装いをすることが重要です。
ここでは、お葬式の服装について詳しく解説します。
男性
お葬式での男性の服装は、以下のようなものが定番です。
- スーツ:黒もしくは紺のもの
- ワイシャツ:白のもの
- ネクタイ:黒無地のもの
- ベルト:黒無地のもの
- 腕時計:シンプルなもの
- 指輪:結婚指輪のみ
- 靴下:黒無地のもの
- 靴:黒無地のもの
男性は黒もしくは紺のスーツ、白のワイシャツがスタンダードでネクタイやベルトは黒無地のものを選びます。腕時計はシンプルなもので指輪は結婚指輪のみにします。
足元の靴下や靴も黒無地で統一し、全体的に落ち着いた服装を心がけましょう。お葬式に参列するなら喪服が必要となるため、いつ招待されても対応できるよう何着か購入しておくと良いでしょう。
男性の服装については以下の記事でも解説しています。
女性
お葬式での女性の服装は、以下のようなものが定番です。
- ワンピース:黒もしくは紺のもの
- ストッキング:黒無地のもの
- アクセサリー:白の真珠
- 腕時計:シンプルなもの
- 指輪:結婚指輪のみ
- 鞄:光沢のないもの
- 靴:黒無地のもの
女性は黒もしくは紺のワンピースがスタンダードですが、アンサンブルやスーツでも構わないとされており、ストッキングは黒無地のものを選びます。
アクセサリーは白の真珠、腕時計はシンプルなものにし、全体的に派手になりすぎない地味な服装を心がけましょう。
手元の鞄は光沢のないもの、足元の靴は黒無地のものにする必要がありますが、お葬式用にいくつか購入しておくのが望ましいです。
女性の服装については以下の記事でも解説しています。
子ども
子どもの服装は、年代によって変わります。
- 大学生:喪服
- 中高生:制服
- 小学生:私服
- 乳児:私服
大学生の場合は、大人と同様に喪服を着用するのがマナーです。中高生の場合は制服が正装となるため、極力制服で参列します。
小学生の場合は制服があるなら制服が理想ですが、私服でも問題はありません。私服で参列する場合は、黒・紺・白など暗い色の服装が良いでしょう。また、乳児も私服で良いですが、落ち着いた色合いの服装を心がけ、キャラものやパステルカラーのものは避けます。
子どもたちの服装は大人と比べると比較的自由ですが、お葬式の場に相応しい服装を選ぶのがマナーです。
平服での参列も可能
お葬式では、喪主・ご家族は喪服での参列が求められますが、参列者に限り平服での参列が可能な場合があります。案内状に平服との指定があるなら、平服で参列しましょう。
平服は略喪服と呼ばれるもので正喪服よりは格式が低いものとされるのですが、お葬式の場に参列する服装としては十分です。
むしろ、喪主・ご家族よりも格式のある喪服で参列するのはマナー違反となるため、平服指定がある場合は素直に従った方が安心でしょう。
ストライプ柄やチェック柄の入ったもの、バックルのついたベルト、ピンのついたネクタイなどは避けたいですが、普通の平服ならマナー違反にはなりません。
以下では通夜・葬儀のお葬式に関する記事一覧についてまとめているため、あわせてお読みください。
お葬式の服装のマナー・タブー
お葬式の服装では過度な露出、光沢のあるもの、殺生を連想させるもの、派手な装飾のあるもの、不衛生なものはNGです。
ここでは、お葬式の服装のマナー・タブーについて詳しく解説します。
過度な露出
お葬式の服装は、過度な露出がNGです。男性も女性も肌の露出は避け、長袖の着用が求められます。喪服は夏冬通して長袖がマナーとなるため、お葬式の最中は裾や袖をまくらないようご注意ください。
暑がりな男性はお葬式が始まるまでジャケットを脱いで涼むなど、状況に合わせて対応するのが良いでしょう。女性はスカート丈が短くなりすぎないよう注意しましょう。
光沢のあるもの
お葬式の服装は、光沢のあるものもNGとされています。
光沢のあるスーツやワンピースはもちろん、エナメルやビーズ、ラメ入りのレース、金など光る素材を身につけるのはマナー違反です。喪服は天然素材のウール100%など、艶のない素材のものを選びましょう。
殺生を連想させるもの
殺生を連想させる喪服は、お葬式に相応しくありません。
殺生を連想させるものとは、具体的に革製品を指します。動物の毛皮や爬虫類の皮革など、命を奪って作られたものはお葬式の場でマナー違反とされます。
無地の革製品自体は光沢がなければ合皮・本革でもマナー違反とはなりませんが、一目で動物の毛皮や爬虫類の皮革とわかるものはNGといえるでしょう。
派手な装飾のあるもの
派手な装飾のある喪服も、お葬式に相応しくありません。
派手な装飾のあるものとは、具体的にボタンやリボンを指します。ガラスやプラスチックで彩られたボタン、存在感のあるリボンを施されたものはお葬式の場でマナー違反とされます。
あまり目立たないものであればマナー違反とはならないものの、他の参列者の目を引くようなボタンやリボンはNGとなるでしょう。
不衛生なもの
お葬式の場に不衛生な喪服を着ていくのはタブーです。シワができているものはもちろん、汚れているものも避けましょう。
式場に来る途中で汚れてしまった場合は仕方ありませんが、極力汚れは落としてから参列するのがマナーとなります。
ずっと押し入れに収納していてシワができているものは、一度取り出してハンガーにかけ、引っ張りながらアイロンスチームを当てると伸びます。出かける前に一度喪服を見て、シワや汚れがないか確認することが大切です。
なお、他の記事では髪型のマナーについても解説しているため、あわせてご覧ください。
お葬式で必要なもの・持ち物
お葬式で必要なもの・持ち物としては鞄・財布、携帯電話、香典(こうでん)・袱紗(ふくさ)、数珠、ティッシュ・ハンカチなどが定番です。
ここでは、お葬式で必要なもの・持ち物について詳しく解説します。
鞄・財布
お葬式には、鞄と財布が必要です。男性は手荷物をポケットに入れて参列しますが、鞄を持ってはいけないという決まりはありません。女性は手荷物がかさばりやすいため、ハンドバッグを持参するのが良いでしょう。
財布は男女ともに現金を入れる用として持参することを推奨します。鞄も財布も普段大きめのものを使用している人は、小さめのものを別途で用意しておくとマナー違反にならずに済みます。
携帯電話
喪主・ご家族との連絡用に、携帯電話も持参しておくのが望ましいです。携帯電話はスマホが主流ですが、ガラケーでも構いません。
ただし、お葬式の最中に着信音を鳴らすのはマナー違反となるため、機内モードもしくはマナーモードに設定しておくことを推奨します。
静かな式場ではバイブレーションでも音が響く可能性があるため、参列中は電源を切っておくのが良いでしょう。
香典・袱紗
お葬式に参列する場合、香典・袱紗を持参しましょう。
香典は白黒結びきりの水引の香典袋に入れ、表に名前をフルネーム、金額を旧字体で記入します。連名で出す場合は、目上の人が右、目下の人が左になるように記入します。
4名以上で香典を出す場合は、代表者の名前と「外一同」と記入してください。お札は新札だと「不幸を予期して備えていた」という印象を与える可能性があるため、旧札を入れるようにしましょう。
最後に袱紗と呼ばれる袋に包んで式場にご持参ください。
数珠
お葬式への参列では、数珠などの仏具も持参してください。数珠は基本的に自分自身のものを使用するのがマナーで、他の参列者と貸し借りするのはマナー違反とされています。
神道やキリスト教などでは不要ですが、仏式のお葬式招待された場合は数珠を忘れずに持参しましょう。
ティッシュ・ハンカチ
涙や鼻水に備えて、ティッシュ・ハンカチも持参しておくのが望ましいです。式場では鼻をすすったり目を手で擦ったりするのは避け、ティッシュやハンカチで拭きます。
持参するハンカチは黒か白が定番で、刺繍や模様が入ったものはNGとされる他、ラメなど派手なデザインのものは避けてください。キャラクターがプリントされたものも避けるのがマナーといえるでしょう。
お葬式の持ち物については他の記事でも解説しています。
お葬式であると便利なもの
お葬式では雨具、エプロン・割烹着、予備の靴下・ストッキングがあると便利です。
ここでは、お葬式であると便利なものについて詳しく解説します。
雨具
お葬式の式場に向かう間に雨が降ることがあるため、雨具を持参しましょう。雨具も派手なデザインは避け、黒もしくは白のものを選ぶのがマナーとされます。
ただし、厳密にマナーがあるわけではないため、紺やグレーなど地味な色であればマナー違反になることはありません。無難な雨具を選びたい場合は、ビニール傘などが良いでしょう。
エプロン・割烹着
身内側でお葬式に参列する場合、給仕のお手伝いを求められることがあるため、エプロンや割烹着などを持参しておくのもありです。
場合によっては食べ物を盛り付けたり、飲み物を運んだりするなどいくつか仕事を任されることがあるため、エプロンや割烹着は意外と役立ちます。なかでも、通夜振る舞いや精進落としなど、会食の場では重宝するでしょう。
他にもお葬式のお手伝いでエプロンや割烹着が必要となる場面がいくつかあるため、身内側で参列する場合は喪主に必要性を確認の上、準備しましょう。
予備の靴下・ストッキング
何度も靴を履いたり脱いだりしていると靴下・ストッキングが破けることがあるため、予備を持参しておきましょう。
伝線した靴下やストッキングのままお葬式に参列するのはマナー違反となるため、予備として1〜2枚は備えておきたいです。
式場では挨拶回りやお手伝いで気づかないうちに伝線していることがあるからこそ、いつ破れても対応できるよう予備を持参しておいてください。
喪服の注意点
喪服は普段着慣れていないからこそ、注意点を知っておくことが必要です。
ここでは、喪服の注意点について詳しく解説します。
種類についてあらかじめ知っておく
喪服の種類についてはあらかじめ知っておきましょう。
主な喪服の種類は、以下の通りです。
- 正喪服
- 準喪服
- 略喪服
正喪服は最も格式のある喪服で喪主が着用する喪服、準喪服は喪主もしくはご家族が着用する喪服、略喪服は参列者が着用する喪服とされます。
喪主はお通夜・葬儀・告別式・ご火葬の際に正喪服もしくは準喪服を着用するのがマナーで、参列者は平服と呼ばれる略喪服を着用するのがマナーです。
ただし、最近では喪主やご家族も略喪服を着用することがあるため、必ずしも正喪服や準喪服である必要はありません。
一方、喪主やご家族が略喪服であるにもかかわらず参列者が正喪服や準喪服を着用するのはマナー違反となるため、注意が必要となるでしょう。
事前にクリーニングしておく
喪服は何度も着るものではないのですが、久々に取り出すとシワができていたり汚れていたりすることがあるため、事前にクリーニングしておきたいです。
シワや汚れのある喪服での参列は、他の参列者に不快感を与えてしまう可能性があるため、できる限り綺麗にしてから式場に向かうようにしましょう。
ただ、突然の訃報でクリーニングしている暇がない場合もあるため、必ずしも完璧に綺麗にしておく必要はありません。
定期的に新調しておく
喪服は定期的に新調しておくようにしましょう。よく見られるケースが、久々に出したら着られなくなっていたという状況です。
年齢とともに骨格や体型が変わったことでサイズが合わなくなり、着られなくなることはよくあります。いざお葬式に招待されても着られる喪服がないことには参列できないため、定期的にサイズを合わせておくようにしてください。
まとめ
お葬式の服装は、男性・女性・子どもで変わるため、それぞれどのような身だしなみで参列すれば良いのかについては確認しておく必要があります。
通常のお葬式であれば、男性は黒いスーツ、女性は黒いワンピースで参列します。子どもは喪服である必要はありませんが、制服がある場合は制服、私服の場合は黒や白を基調とした私服を選ぶようにしてください。
全体的なマナーとしては過度な露出、光沢のあるもの、殺生を連想させるもの、派手な装飾のあるもの、不衛生なものは避けるのが望ましいです。加えて、必要なものや持ち物もあるため、式場に向かう前に確認しておきましょう。
お葬式を開催する側の人は、お葬式の形式に合わせて喪服を選ぶ必要があります。家族葬・火葬式(直葬)の場合は略喪服で構いませんが、一般葬の場合は正喪服・準喪服が求められる可能性があるため、どのような服装が求められるのかチェックが必要です。葬儀社のスタッフもしくは家庭・地域の年長者に確認しておきましょう。
身内がお亡くなりになると喪服の用意はもちろん、お葬式の手配などで手が回らなくなりやすいため、もし自分自身の力だけで対応するのが大変とのことであれば一度お問い合わせください。
よりそうお葬式では「一日プラン」「二日プラン」など日数で選べる家族葬の他、「シンプルプラン」「面会プラン」「自宅安置プラン」など故人さまとの過ごし方にあわせて複数の種類の火葬式(直葬)を用意しており、ご要望に合わせて対応可能です。お気軽にご相談ください。
詳細は、公式ホームページからご覧いただけます。
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