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お盆(初盆・新盆)
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お盆提灯の飾る時期は?夜中もつけたままでいい?
お盆の時期には、お盆飾りを盆棚の周りに飾っていきますが、正しい飾り方や飾り物の意味を知らない方もいるのではないでしょうか?
例えば、お盆飾りの一つである提灯は何のために設置しているのか、お供え物である野菜・果物の意味は何なのか、といったことがあります。お盆飾りにはその種類によって事前に準備しなければならないものや、一つひとつに意味のあるものが存在します。
毎年当たり前のように行っているお盆飾りは、飾ることの本当の意味を知ることでお盆に対する考え方や準備の仕方も変わってきます。
今回は、お盆に関してあまり知らない方へ向けた、お盆飾りの正しい飾り方や、飾り物の意味、飾る期間などのお盆に関する情報を紹介します。
お盆飾りはお盆の時期になると帰ってくるご先祖様をおもてなしするために盆棚を飾ることを指します。
飾り方や飾る物は宗派や地域により異なります。
飾りの種類としては、ホオズキや盆堤灯、精霊馬等が挙げられます。中でも、盆堤灯はご先祖様があの世から帰ってくる際に、どこへ帰るかわかるようにするための目印として飾られています。
また、一般的なお盆飾りの形として、仏壇の前に飾りを置くための小さな机を置き、その上には、まこもで作られたゴザをかけます。
そして、位牌や水、お盆飾りを供えます。
机の四隅に立てた青竹に網を張って、そこにホオズキを吊るす地域もあります。
お盆飾りにはその一つひとつに意味があり、飾る目的も異なります。
赤い灯火を意味しており、ご先祖様がこの世へ帰ってくる際に、足元を照らすために飾られています。さらに、帰路の目印という意味もあります。
ご先祖様のために用意する乗り物という意味が込められています。きゅうりの馬は少しでも早くこの世へ帰ってきてほしいという意味があり、ナスの牛は、名残惜しいですがゆっくりあの世へ戻ってくださいという意味があります。
盆棚の上を彩る生花はお清めの意味があり、ご先祖様だけでなく生きている人達の心も清めるために飾っています。
お盆に帰ってきたご先祖様があの世へ帰る際、持っている荷物を背負うための役割をする紐の意味があります。縁起を担ぐ意味もあり、喜びや嬉しい気持ちが長く続いて欲しいという願いが込められています。
餓鬼道へと落ちた霊へのお供え物です。餓鬼というのは、生前が強欲であるために何か悪いことをして、死後の世界で飢えに苦しむ鬼になった人を指します。
百味五果の意味があります。供えるものは主にご先祖様がよく食べていたり、好きだったりした果物・野菜をお供えします。
お盆の時期にはご先祖様だけでなく、この時期に帰ってくる全ての霊をもてなしてあげる気持ちが大切とされているため、帰る家のない霊も含めてお盆飾りを供えます。
お盆飾りはご先祖様を迎え入れて供養するためのもので、地域や宗派によって具体的に飾る期間が決まっています。
多くは7月か8月の13日~16日にお盆飾りを盆棚へ飾ります。
そして、地域や宗派を問わず行われる迎え盆と送り盆が存在します。迎え盆はご先祖様をこの世へ迎え入れる期間で13日に行います。送り盆はご先祖様をあの世へ送り届けるための期間で16日に行われます。
お盆飾りはこれらの期間中に飾るもので、盆棚には12日の夕方~翌朝に飾り付けをします。迎え盆の前日である12日にはお供え物やお線香、お花等の必要な物を準備しておき、当日はスムーズに飾れるようにしておきましょう。
また、お盆飾りの一つである盆提灯は、お盆の期間が7月となっている地域であれば7月上旬、8月がお盆の期間に該当している場合は8月上旬から飾っていても問題ありません。
そして、お盆飾りを片付ける時期としては16日が送り盆となりご先祖様をあの世へ帰した後、翌日の17日に整理を始めます。
お盆飾りセットは仏壇仏具を取り扱っているいくつかのメーカーから販売され、中にはお盆飾りに必要な物が一通り入っています。セットに入っている物には、まこものゴザや精霊馬、竹かご等があります。
これらには飾り方があるので、一つひとつ丁寧に飾っていきましょう。また、宗教ごとに飾り方が異なります。それではここから、宗教別の一般的なお盆飾りの方法を紹介していきます。
お盆飾りを片付けるのは17日以降が一般的となっています。この日を過ぎた後は順次お盆飾りを片付けていきますが、片付け方が決まっているものもあるため注意しましょう。
お供え物の場合、傷んでしまう前にお下がり物として家族で食べても問題ありません。
処分する場合は半紙のような白い紙に包んで、普段捨てている可燃ごみとは別の袋へ入れて処分します。
精霊馬の場合は、粗雑に扱わず手を合わせてから塩を振りかけて供養を行い、家庭用のゴミとして処分します。可能であれば菩提寺にお焚き上げしてもらいましょう。
絵柄の付いた盆提灯は来年も使用するので、部品一つひとつのホコリや汚れをキレイに落として保管します。
新盆用に使用する白提灯はお焚き上げが必要です。
本格的なお焚き上げが難しいときは、形だけとして火袋の中に火を灯し、鎮火してからお供え物等と一緒に可燃ごみで処分します。しかし、こちらも菩提寺でのお焚き上げが好ましいです。
お盆の時期になると普段は使わないお盆飾りを取り出して盆棚を飾っていきます。
年に一回のことですが宗派や地域別で飾り方が違うので、自分の家庭ではどの方法が正しいのか確認しておく必要があります。
また、お盆飾りで大切なことはご先祖様をもてなそうとする気持ちです。お盆飾り方や作法等も大切ですが、ご先祖様のことを第一に考えて準備を行うことを忘れないようにしましょう。
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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