喪中の範囲は何親等?その期間や控えるべきこと
- 2022年12月27日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
「喪中」という言葉をよく耳にしますが、喪中の詳細については、意外と知られていないこともあります。実際に、自分の身内に不幸があった場合、喪中になるのか、どのくらいの期間なにを控えるべきなのか。行事や必要な準備、範囲や期間などを解りやすく紹介します。
喪中とは
「喪中」とは、近親者が亡くなった際、その死を悼んである一定の期間、喪に服することを言います。一般的に、喪に服している間は、公に行われる慶事から外れることになり、「忌服(きふく)期間」「服喪(ふくも)期間」とも言われます。
では、一体、この慣習は何のためにあるのでしょうか。一定期間、故人の死を悼むだけにあるものなのでしょうか。少し、詳しくみていきましょう。
忌中と喪中の違いは他界してからの日数
喪とは、死後一定期間遺族が謹慎することを指し、その日数は時代や地域によって異なりますが、現代では 一周忌くらいまで とすること
- 「忌中(きちゅう)」他界後、四十九日の忌明けまで
- 「喪中(もちゅう)」
が一般的になっています。
「忌中」は、故人に対して祈りを捧げる期間とされ、この期間は死の穢れ(けがれ)が身についているため、外部との接触を避けていました。
「喪中」は、故人を偲ぶ(しのぶ)期間とされ、慶事の執り行い、また参加することを控えていました。
喪中の期間は一年ではない?
喪中の期間は、故人との関係性にもよりますが、一般的には長くて1年間とされています。一周忌法要を境に喪明けとされています。
ちなみに、明治時代には太政完布告で喪中に関する取り決めがありましたが、昭和22年に撤廃されました。続柄による、一般的な喪中の期間は、以下の通りとなります。
- 父母・義父母:12ヶ月〜13ヶ月
- 子供:3ヶ月〜12ヶ月
- 祖父母:3ヶ月〜6ヶ月
- 兄弟姉妹:30日〜6ヶ月
- 曾祖父母(そうそふぼ):喪中としない
- 伯叔父母(はくしゅくふぼ):喪中としない
喪中の範囲は何親等まで?
喪中は、一般的に亡くなった人が2親等までが範囲とされ、3親等からは喪中としないことが多いです。
しかし、3親等以降でも、同居しているなど、故人との関係性が深い場合には、喪に服すことがあります。
喪中に控えた方がよい行事
喪中の期間控えることとして、以下のことがあります。
かつては、殺生を禁止したり、酒や肉を絶ったりしていましたが、現在は、葬儀の後の精進落としをもって、上記の禁止期間終了としています。
新年のお祝い
年賀状による、新年の挨拶を控えます。そのため、事前に喪中はがきを出すことになります。
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遊興(ゆうきょう)
遊び興ずることを指します。特に、酒色に興じることを指します。
結婚式参列
結婚式への参列は、一般的に控えます。
しかし、現在は、友人や会社関係の場合は出席することもあります。
結婚式の執り行い
一般的に、喪中に結婚式を執り行うことは避けた方が良いとされていますが、最近は、四十九日の忌明け以降であれば、執り行うことが多くなってきています。
喪中の旅行
以前は、遊興を控えるということから、喪中の旅行は避けた方が良いとされていましたが、現在は、忌明けを目処に行うことが多いようです。
まとめ
喪中に関して説明をしてきましたが、いかがでしたか。
喪中という言葉の持つ意味や喪中の期間・範囲、期間中に控えた方が良い行事など、参考にして頂けると幸いです。
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監修者のコメント
岩田 昌幸 一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
現在は忌中や喪中の過ごし方は形式的な謹慎になっていますが、五十日を過ぎるまで神社への参拝を控えたり、中には漁を控えたりする地域もあるようです。喪中の期間は血縁だけではなく、同居しているか否かによっても考え方が異なります。