夫婦位牌って知っていますか?位牌の選び方や気をつけること
- 2024年12月02日
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お亡くなりになられて、四十九日法要を迎える時に、位牌は白木の位牌から本位牌に変えます。
そのため、四十九日を迎える前に本位牌を準備する必要があります。
商品を注文してから出来上がるまでに時間を要しますので、余裕を持って準備されることをお勧めします。
場合によっては、生前、位牌に関して、故人の希望を伝えている場合があります。 位牌は故人そのものと考えられていますので、その場合は、ぜひ、故人の意思を尊重して差し上げましょう。
さて、位牌について希望される場合、位牌の材質や形、色などの指定以外に「夫婦位牌」という形を希望される場合があります。
初めて耳にされるた方もいらっしゃるかと思いますが、こちらで詳しく説明していきますので、ぜひ、ご希望をかなえてあげてください。
夫婦位牌とは?読み方は?
夫婦位牌は「めおといはい」読みます。夫婦位牌とは、位牌を一基にまとめることです。具体的に言うと、一基の位牌に、夫婦二人の戒名(かいみょう)・法名(ほうみょう)を連名で入れることです。
本来、位牌はお一人、一基ずつ作るものですが、最近は、夫婦連名の位牌を作られる方も多くいらっしゃいます。
ちなみに、夫婦位牌は、あの世でも夫婦一緒にいたいということで作られると思われがちですが、実は、残された家族の負担を考えて、夫婦位牌を希望されることもあります。
しかし、夫婦位牌を選ばれる際には、位牌の大きさや戒名の入れ方など気をつけることがあります。
夫婦位牌について知らなかったばかりに、作り直しをすることになったり、結果的に夫婦位牌にすることができなかったりということにならないよう、気をつけることを以下にまとめました。
夫婦位牌の選び方や気をつけること
夫婦位牌を選ぶ際に気をつけることとして、以下の3つのポイントがあります。
故人もご家族も満足のいく位牌を準備するために、ぜひ、ポイントを押さえて選びましょう。
購入タイミングについて
夫婦位牌で気をつけることは、購入タイミングです。
選択肢としては、「初めから夫婦位牌を購入」もしくは「両方が亡くなられたタイミングで夫婦位牌を購入」のどちらかになります。
初めから夫婦位牌を購入する場合、先に亡くなられた方の戒名だけを先に入れるため、隣は空欄になります。位牌を前もって準備しておくことを寿陵といい縁起の良いことなのですが、空欄の箇所に残されたもう一人の方のお名前が入ることを待っているようで、縁起が悪いと思われる方もいらっしゃいます。
また、もう一人が亡くなられた際、既に魂入れをした位牌を業者に預けて、戒名入れをしてもらうことになります。気にならない方であれば良いのですが、魂抜きをしていない位牌を仏壇から出すということが気になる方には、お勧めできません。
上記の問題を解決するための方法としては、まず先に亡くなられた方用として、一人用の位牌を作り、その後、もうお一人が亡くなられたタイミングで、夫婦位牌に作り変えるという方法です。
この方法であれば、位牌の片側が空欄になることもなく、魂入れをした位牌をお仏壇から出すこともありません。
なお、ご両親の意思とは関係なく、供養の問題等から夫婦位牌を検討されている場合は、事前にご両親に確認しておくことをお勧めします。夫婦の関係は外からは分からないことがたくさんあります。
実は、あの世では現世でのしがらみから解放され、自由になれることを希望していたということもあります。
夫婦位牌に適したサイズ/大きさ
夫婦位牌は、お二人分の戒名を入れることになりますので、コンパクトな位牌はお勧めできません。目安としては、お二人分の名前をゆったり入れることができる、4寸(1寸=3cm)以上、幅5cm以上の位牌を選ばれると良いでしょう。
札板が細いタイプは、戒名と没年月日と年齢を入れると最大4行入れるため、夫婦位牌には不向きとなります。
なお、既にご先祖様の位牌がある場合は、ご先祖様の位牌とのバランスも考えて選ばれることをお勧めします。
また、せっかく準備した位牌がお仏壇に収まらないという事態を招かないために、お仏壇の内側のサイズに合っていることも確認しましょう。
夫婦位牌の書き方(戒名の入れ方)
夫婦位牌に戒名もしくはお名前を入れる場合、一般的には、表面・裏面どちらも向かって右側に男性の名前、左側に女性の名前を入れます。これは、交差型と言われている入れ方です。
他には、真裏型と言われる、表面は右側に男性の名前、左側に女性の名前を入れ、裏面は右側に女性の名前、左側に男性の名前を入れるパターンもあります。
交差型か真裏型のどちらを選んだら良いか分からない場合は、ご先祖様の位牌を参考にされるか、菩提寺にご相談されると良いでしょう。
また、戒名の文字入れは、手書き、機械彫り、手彫りの3パターンがあります。
彫りの場合は、一般的に機械彫りとなり、夫婦位牌にはお勧めの方法となります。
機械彫りだと冷たい感じを受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、夫婦位牌の場合、後から亡くなられた方の戒名を同じ書体で入れることができるというメリットがあります。
なお、最近では、戒名や法名ではなく、生前に名乗っていた名前である俗名(ぞくみょう)を入れる方も多くいらっしゃいます。
夫婦位牌の価格相場
一般的に、夫婦位牌としてお勧めするサイズである4寸以上の位牌の相場は、6,000円台〜20,000円台となります。
金額は、位牌に使われる材質や大きさ、彫刻などの施し、そして文字入れの方法により変わります。
素材は、大きく以下の3つに分けられます。
●塗り位牌
白木地を漆塗りで仕上げ、金や蒔絵などを施した位牌
●唐木位牌
黒檀(こくたん)や紫檀(したん)など、天然木が持つ美しい木目が特徴の位牌
●モダン位牌
クリスタルや陶器など、伝統にとらわれない素材を使って作られている位牌
まとめ
夫婦位牌について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
夫婦位牌を選ばれるときに大切なことは、故人の意思を重んじるということです。
元気なうちから、葬儀を含め、位牌についても相談されることで、あの世で心穏やかに過ごしていただけます。ぜひ、ご家族で話題にしてみましょう。
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監修者のコメント
岩田 昌幸 一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
夫婦墓といわれる墓地の石塔が夫婦連名で一基とするような墓だと、位牌も夫婦連名で作られることがあります。生前に戒名を授かっている場合は、両方の戒名を入れ、本来の戒名にあたる二文字だけ朱色の文字にしておく傾向があります。これは、朱色が不良長寿の色としての象徴であり、長寿の縁起をかついだものだという説があります。