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葬儀のマナー
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意外に知らないお通夜の持ち物!マナーはあるの?
香典は1人で出す場合はフルネームを記載しますが、2人以上で出す場合は連名で記載するのがマナーです。
しかし、連名の書き方がわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、香典の連名について、連名にするケース、書き方、注意点、よくあるトラブル、マナーについて詳しく解説します。
香典の連名の書き方について知りたい人は、ぜひご参考ください。
香典の連名とは、複数人で香典を出すことです。ここでは、香典の連名について詳しく解説します。
香典は、故人さまへの気持ちを表すために出すものであるため、1人でも2人以上で出しても問題ありません。
個別で香典を出した方が気持ちは伝わりやすいですが、会社や学校などの代表者として参列する場合や、団体で参列する場合は連名で出すのが一般的です。
ただし、個人で参列する場合は香典を1人ずつ包むため、どのような形式で香典を出すのかは他の参列者と決めることを推奨します。
香典は連名にしないケースがいくつか存在します。特に、以下の場合では連名にしないため、あらかじめ確認しておくのが望ましいです。
故人さまと親しかった場合や代表者以外も参列する場合は、一般的に連名にしません。
故人さまと親しかった場合、交流のあった知人や友人として参列することになるため、香典は個別に出すのがマナーとなります。
同様に、代表者以外も参列する場合、香典を出した人がわかるように参列者ごとに名前を書くのが一般的です。
香典は、喪主やご遺族が香典返しする際に誰が出したものなのかを明確にしておく必要があるため、基本的には参列者の名前をそれぞれ書いておくのがよいでしょう。
連名にするかどうかは故人さまとの関係性や参列する人数によって変わるため、どのように対応するのが正しいかは、事前に葬儀社のスタッフか地域の年長者にご確認ください。
香典は、家族4人以上、兄弟姉妹3人、夫婦2人、団体で出す場合などに連名にします。ここでは、香典を連名にするケースについて詳しく解説します。
家族4人以上で出す場合、香典袋に連名で名前を記載します。
親戚や身内がお亡くなりになった場合、家族でお葬式に参列することがありますが、この場合は家族単位で香典を出すのがマナーです。
家族単位で香典を出す場合は、連名にすると良いでしょう。
兄弟姉妹3人以上で出す場合も、香典袋に連名で名前を記載してください。
兄弟姉妹全員が社会人で、故人さまと特別に親交があった場合は個別で出しても問題ありませんが、極力人数分の香典をまとめて出すのがマナーです。
後から確認した人が戸惑わないよう、兄弟姉妹の場合は連名で出すことを推奨します。
夫婦2人で出す場合も、香典袋に連名で名前を記載しましょう。
夫婦ともに働いていて、故人さまと特別に親交があった場合は個別で出しても問題ありませんが、原則は各々の香典をまとめて出すのがマナーとなります。
会計係の人が間違わないよう、夫婦の場合は連名で出すのが望ましいです。
会社や企業など、団体で出す場合は連名にします。
組織の場合はまとめて香典を出すことが多く、代表者がお葬式に参列して香典を持参するというケースが少なくありません。
その場合、団体からという形で香典を出すのがマナーです。
香典は人数によって名前の書き方が変わるため、正しい書き方を知っておくことが重要です。ここでは、香典の連名の書き方について詳しく解説します。
家族4人以上で香典を出す場合、香典袋の名前を書くところには夫の名前のみで問題ありません。妻やお子さんの名前は不要です。
しかし、故人さまと特別親しい間柄だった場合は連名にします。この場合は、香典袋の中央右側に夫の名前を書き、左側に妻の名前を書きます。
収入のないお子さんがいる場合は名前を書かなくて問題ありませんが、どうしても書きたい場合は、小学2年生〇〇のように書き添えておくのが一般的です。
このように書いておくことで、お子さんに対して香典返しが不要なことを伝えることができ、余計な手間や面倒を省けます。
なお、事情があって夫が参列できず代理として妻が参列する場合は、中央に夫の名前を書き、小さく内と書いて妻が代理で参列したことをお伝えするのがマナーです。
兄弟姉妹3人以上で香典を出す場合、香典袋の名前を書くところに人数分の名前を記載するのがマナーです。
中央右側に長男・長女の名前を書き、左側に次男・次女、三男・三女と続きます。
3人までなら全員分の名前を書いても問題ないため、長男・長女、次男・次女、三男・三女全員分の名前を書いておきましょう。
兄弟姉妹の場合は年齢順に右から左へと記載するのがマナーとなるため、順不同で書かないようご注意ください。
夫婦2人で香典を出す場合、香典袋の名前を書くところに夫・妻それぞれの名前を記載するのがマナーです。中央右側に夫の名前を書き、左側に妻の名前を書きます。
2人までなら全員分の名前を書いても問題ないため、夫と妻それぞれの名前を書いてください。
ただし、故人さまと旧姓の頃からお付き合いがあった場合は、旧姓でないとわからない可能性があるため、中袋に旧姓を書いておくのも良いでしょう。
団体でお葬式に参列する場合、3人までなら全員分の名前を書きます。
会社関係者や学校関係者の場合は会社名・学校名を添えて、右から左にかけて目上の人、目下の人となるように記載するのがマナーです。
連名にする人たちに上下関係がない場合は、五十音順にするとわかりやすいでしょう。複数人まとめて出す場合も組織で出す場合も、記載する名前は3人までがマナーとなります。
4人以上の場合は、表書きに団体名+一同とするか、団体名+代表者名+他一同(他〇名)と記載します。
なお、会社や学校など団体の連名で香典を出す場合は、全員分の金額・氏名・住所を記載した別紙を入れ、誰が出したのか把握しやすいようにしましょう。
別紙の様式は自由ですが、白い無地の便箋などをお選びください。
連名で香典を出す際は集め方、決め方、出し方に注意が必要です。ここでは、連名で香典を出す際の注意点について詳しく解説します。
香典を集める際は、合計した金額の数字に注意してください。
お葬式では4や9など、死や苦を連想させる数字は縁起が悪いとされるため、合計した金額が該当しないように配慮が必要です。
なお、一般的に偶数は「重なる」ことで縁起が悪いとされ、奇数で揃えることが多いですが、地域や文化によって異なる場合もあります。
香典を決める際は、合計金額を決めてから人数で割るか、1人ずつ金額を決めて合わせるかのどちらかを選択するようにしましょう。
お葬式に持参する香典の金額に決まりはありませんが、極端に多かったり少なかったりするとマナー違反となります。
そのため、故人さまとの関係性を加味しながら金額を決めてください。
なお、複数枚の千円札ばかりが集まるとかさばるため、もし千円札が大量に発生した場合は両替してまとめておくのが望ましいです。
香典を出す際は、お金を香典袋に入れ、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで出します。
現金をそのまま持参するのはマナー違反となるため、必ず香典袋に入れ、袱紗に包んで葬儀場までご持参ください。
葬儀場には受付が設置されているため、受付係の人に挨拶を済ませてから芳名帳(ほうめいちょう)に氏名・住所を記入し、袱紗から香典を取り出して渡すのがマナーです。
喪主・ご遺族との関係性によっては長話してしまうことがありますが、受付には他の参列者が次々と訪れるため、手短に済ませるのがマナーとなります。
袱紗の包み方については、以下の記事もご参照ください。
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連名で香典を出す際は、金額や方法で揉めることがあるため注意が必要です。ここでは、連名で香典を出す際のよくあるトラブルについて詳しく解説します。
連名で香典を出す際、金額をいくらにするのかで揉めることがあります。
具体的に香典の金額は決まっているわけではありませんが、連名の場合は全員分を揃えて出すのがマナーとなるため、金額については各々の関係性によって変わります。
金額で揉めそうな場合は、先にいくら出すのかを決めておくのが良いでしょう。
連名で香典を出す際、どのような方法にするのかで揉めることもあります。
代表者だけが参列するのか、複数人で参列するのかで揉めることもあれば、手渡しするのか、郵送するのかで揉めることもあります。
方法で揉めることは珍しくないため、前もって話し合っておくのが良いでしょう。
連名で香典を出す際は縁起の悪い数字は避ける、表書きは宗教・宗派に合わせる、香典返しの辞退を検討する、香典の辞退に配慮するなどのマナーを守ることが重要です。
ここでは、連名で香典を出す際のマナーについて詳しく解説します。
香典は、縁起の悪い数字を避けるのがマナーとなります。
お葬式では死や苦などの言葉がご法度とされるため、4や9など発音的に死や苦を連想させてしまう数字は避けなければいけません。
また、割り切れる数字は故人さまとの別れを連想させることから避けるべきです。
偶数は数字が重なることから不幸が続くことを連想させるため、奇数になるよう調節するのが良いでしょう。
金額にばらつきが出そうな場合は、全員で金額を合わせてから人数分で割るなどの工夫をするのが望ましいです。
表書きは宗教・宗派に合わせるのがマナーです。
日本では、仏教の他に神道やキリスト教などのお葬式が執り行われており、それぞれの宗教・宗派に応じて表書きは変わります。
例えば、仏式の場合は御霊前、御香典、御仏前、御香料、御弔料、御供と書きますが、神式の場合は御霊前、御玉串料、御榊料となります。
キリスト教の場合は、カトリックだと御ミサ料、プロテスタントだと献花料、御花料、忌慰料となるため、それぞれの宗教・宗派に合わせてご記載ください。
宗教・宗派の違いについては、以下の記事もご参照ください。
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喪主・ご遺族が香典を辞退されている場合、無理に香典を出すのはマナー違反です。
香典返しの負担を軽減したい、参列者の負担を軽減したいとの理由から、香典辞退を選択する人は多くいます。
香典を辞退されているにもかかわらず、気持ちとして無理に香典を渡す人もいますが、辞退されている場合は喪主・ご遺族の意向に配慮するのがマナーです。
参列者が自らの意思で香典返しを辞退しても問題ありません。喪主・ご遺族に不要なお気遣いをさせないよう、香典返しを辞退する人は多くいます。
香典はあくまでも気持ちであるため、香典返しが不要な場合は、事前にその旨を伝えておくのがマナーです。
香典は連名で出しても問題ありませんが、お葬式に参列する場合は連名にしないのがマナーとなります。
参列者によっては家族や夫婦で参列するとの理由から連名にする場合がありますが、喪主・ご遺族に直接お会いする間柄や故人さまと深い関係にある人は、それぞれ名前を記載します。
人数分の名前を記載することで、相手に誰が香典を出したのかが伝わりやすくなるため、参列者の把握という意味で記載するのが望ましいです。
一方、家族や夫婦をすべて分けて出すと参列者の把握に手間がかかるため、あえて連名にして出すのがマナーとされることもあります。
地域によって香典のマナーは変わるため、判断しかねる場合は葬儀社のスタッフや地域の年長者に聞くのが安心です。
団体で香典を出す場合は代表者のみ参列する場合がありますが、この場合は代表者名だけ記載するのがマナーとなります。
会社や学校の関係者によっては、社長や校長の名前を記載すべきかどうか迷いますが、代表者だけが参列する場合は代表者の名前を記載するのが一般的です。
基本的に会社や学校から香典を出す場合は組織として出す形となるため、組織名を記載することはあっても社長や校長の個人名を記載することはありません。
特別な事情がある場合は別ですが、組織で出す場合は組織名もしくは代表者名を記載するのがマナーとなります。
香典の連名の書き方は、家族、兄弟姉妹、夫婦、団体などそれぞれによって変わります。
家族4人の場合は夫・妻もしくは両方の名前を記載し、兄弟姉妹3人の場合は人数分の名前、夫婦は夫に続いて妻の名前を記載するのがマナーです。
団体は組織名と代表者名、もしくは参列した代表者名のみを記載します。
上記のように香典を連名にする際は、故人さまとの関係や参列する人数によって変わるため、どのように記載すべきかは明確に把握しておくと安心でしょう。
喪主・ご遺族の立場で参列する場合も変わってくるため、注意が必要です。
なお、喪主・ご遺族の場合はどのようにお葬式を執り行うべきかなど他にも考えることが多々あるため、早い段階で葬儀社に相談しておくことを推奨します。
よりそうお葬式では、お客さまの様々なニーズに対応できるよう一般葬の他に家族葬や火葬式(直葬)をご用意しています。
お通夜を省いた葬儀・告別式のみの「一日プラン」、お通夜・葬儀・告別式をご家族中心で行える「二日プラン」などに対応可能です。
故人さまはもちろん、喪主・ご遺族の方に対しても常によりそえるようお葬式を執り行わせていただいているため、まずはお気軽にご相談ください。
「よりそうお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「お葬式読本」を無料で贈呈しています。はじめての喪主でも安心の役立つ情報がそろっています。もしも時のための事前準備に活用できます。
※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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