家族葬で起こりうるトラブルとは?トラブルを未然に防ぐための方法
- 2024年10月09日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
家族葬は、少人数で静かに行う葬儀スタイルで、接待負担軽減や費用抑制がメリットです。反面、連絡の手間増加や費用、親戚からの理解を得にくい点がデメリットです。
また、親戚との不満や費用面でのトラブルが生じることがあり、事前の確認が重要となります。
近年では、家族葬を検討したいという方や家族葬を選択する方がとても増えています。大手の葬儀会社でも家族葬プランを用意しており、家族葬専用を謳う葬儀会館も増えています。
そんな家族葬ですが、比較的新しい葬儀の形であり、葬儀内容に明確な定義はありません。だからこそ起こるトラブルも数多くあります。
この記事では、家族葬におけるトラブルを未然に防ぐため、満足のいく葬儀を行うためにトラブルの対策を紹介していきます。
家族葬がどういった葬義か分からない方、家族葬を検討しているがトラブルが心配な方はぜひ参考にしてください。
家族葬とは
家族葬とは、親族を中心とした小規模の葬儀を指しますが、明確な定義はなく地域や葬儀会社によってその形はさまざまです。
家族葬におけるトラブルを防ぐためにも、まず家族葬とはどんな葬儀なのかを理解しましょう。
家族葬に明確な定義はない
家族葬とは、一般的には親族を中心とした小規模の葬儀であると言われています。しかし、家族葬に明確な定義はなく、地域や葬儀会社によって家族葬の内容も多岐にわたります。
家族葬の内容を詳しく知りたい場合は、住んでいる地域の葬儀会社に尋ねるのが一番確実です。また、葬儀会社は一社ではなく複数社を比べることをお勧めしております。
式の流れは一般の葬儀と同じ
家族葬という文字から、家族しか参列できないイメージを持っている方もおられるようですが、家族葬も一般の葬儀も、葬儀の内容や日程(流れ)には違いがありません。
家族葬のトラブルの具体例と未然に防ぐ方法
家族葬は決まった定義がなく、人によって認識が異なるため、葬儀の主催者側と参列者側どちらにも不満が出たり、トラブルに発展する可能性があります。
家族葬で起こりやすいトラブルの具体例をいくつか紹介していきます。
また、トラブルを未然に防げるように対処方法も紹介するので参考にしてください。
例①請求された葬儀料金が思っていた以上に高い
「家族葬〇〇万円~」「〇〇円で家族葬ができます」と説明を受けていたのに、葬儀の見積書や請求書が想定していた予算を大幅に超えてしまっていた。
必要だと思っていたものは全て別途オプション料金として請求され、あまりの料金差から不満を感じた、葬儀料金に納得ができないという事例は数多く存在します。葬儀料金に不満や不信感を感じてしまうと、葬儀の内容まで不満に感じてしまいます。
対策としては、葬儀の内容をしっかりと把握して、確認するしかありません。
「〇〇円で家族葬ができる」という広告には必要最低限の設備しか掲載されていない場合では、控室や式場料金、祭壇飾りなどは料金に含まれていない場合があります。
小規模の家族葬で、一般の葬儀と内容が変わらない場合では、費用は対して安くなりません。また、費用が安くなったとしても香典が少なくなれば、実質的な負担額は増えてしまう可能性もあります。
突然の不幸に慌てることもあるでしょうが、葬儀の内容や料金はよく確認したうえで、葬儀の日程を組むとよいでしょう。
例②葬儀内容に不満だと親戚に言われた
喪主・代表者は葬儀の内容に満足していても、参列した人の中にはそうでない人もいます。
地域や世代によっては、故人を盛大に送り出すために豪華な葬儀にするべきという意見を持っている方もいます。そういった方から、「家族葬はふさわしくない、非常識だ」と叱責をうけたという方もいます。
相手は助言のつもりでも、言われた喪主・代表者は憤慨し、大きなトラブルに発展する場合もあります。
対策としては、葬儀のお知らせをするときに「家族葬」で葬儀を行うことと、「故人の遺志によって家族葬にした」「家族でよく話し合って決めた」といった、家族葬に決めた理由や背景を話して、理解を得るとよいでしょう。
あくまでも理想を追求した結果であると説明すれ事が大切です。
生前の感謝や、参列者の気持ちを組んだうえでの決定であり、決してないがしろにしているわけではないと理解してもらえるように、丁寧な対応を心掛けるとよいでしょう。
例③葬儀の連絡をしなかった、参列を断った人から不満を口にされた
親しい間柄のみの家族葬では、葬儀の連絡をしなかったり、参列を断る場合もあります。
このような場合に「訃報を知らせてくれなかった」「葬儀に呼んでもらえなかった」「最後のお別れがしたかった」という不満をぶつけられる事があります。対策としては例②と同じように葬儀内容に理解を示してもらえるように説明をする事です。
また、参列は断っても、弔問は受け付けているといった旨を伝えれば、参列できなかった人も無下にされたわけではないと理解を示してくれるでしょう。
例④お寺とのトラブル
家族葬では、家族の意向に沿った葬儀を行うために一般的な葬儀よりも自由度が高い傾向にあります。葬儀の内容によってはお寺のしきたりやルールから逸脱していまう事があります。
お寺のしきたりやルールに詳しいという方は多くありません。そのため、問題が表面化した時には日程の都合などによって改善することができない場合があります。
こういったケースでは法要や納骨の拒否にまで発展してしまうこともあります。対策としては、家族葬の選択肢が上がった時点でお寺に相談しましょう。
葬儀の内容がお寺のしきたりに反していても、事前に相談をしていれば大きなトラブルにまで発展するケースはまれです。「このような葬儀にしたいのですが、どうすればいいですか?」と連絡をするだけでもいいので必ず確認をしておきましょう。
家族葬のメリットとデメリット
家族葬におけるトラブルの原因は様々ですが、家族葬の内容を把握していなかったり、メリットとデメリットを理解しないまま葬儀を行った結果、「こんなはずではなかった」「こうなるとは思わなかった」というケースもあります。
葬儀において何を重用するかによって、メリットとデメリットは変わることもあるので、あくまでも参考になります。
家族葬のメリット
①接待の負担が減る
親族を中心とした比較的小規模な葬儀としての家族葬では、弔問客の数は少ないうえ、そのほとんどが交流のある方になるでしょう。
一般的な葬儀に比べて身内の割合が増えれば接待の負担が減るので、体力的にも精神的にも楽になるでしょう。
②落ち着いて葬儀を行う事が出来る(静かにお別れができる)
①のように接待の負担が減り、周りの人の多くが身内である場合、肩ひじを張らずに故人を見送ることができます。
接待に追われ、緊張しっぱなしでいつの間にか葬儀が終わっていたという方も数多くいます。
家族葬であれば、お別れの時間を十分に確保できます。
③家族の意向をくみやすい
一般的な葬儀よりも、家族の意向を反映させやすい葬儀にできます。
祭壇の飾りやお供え物、故人の着替えなど、周りの目を気にすることなく故人様らしい葬儀で見送ることが出来るでしょう。
④費用が抑えられる場合がある
家族葬の場合、葬儀の規模が小さければ祭壇や祭壇飾りも小さくすることができます。10程度のごく少数の葬儀であれば、式場を用意しなくてもいい場合もあります。
葬儀の内容によっては葬儀費用を大きく削減することも可能になります。
家族葬のデメリット
①連絡の手間が増える場合がある
家族葬で葬儀を行う場合、参列や弔問を断らなければならないこともあります。
このような場合は、訃報を知らせるとともに葬儀の内容を説明して参列を断らなければなりません。
また、参列を断れば、後日に自宅にお線香をあげに来る方も増えるでしょう。
このような連絡の手間や、葬儀後の対応が増える場合があります。
②葬儀費用の実質的な負担額が増える場合がある
親族を中心とした小規模の家族葬でありながら、葬儀の内容や設備が一般的な葬儀と同じである場合、香典の数が減った分だけ実質的な負担額が増えてしまう場場合があります。
③家族葬の理解を得られない場合がある
これは家族葬に限った話ではありませんが、葬儀の内容に理解が得られない場合があります。
家族葬では参列や弔問を断ることもあるため、「葬儀にいけなかった」「最後に顔が見たかった」といった不満を家族がぶつけられたという話があります。
家族葬に明確な定義がないため、葬儀に対する認識の違いによってトラブルの可能性が増加するおそれがあります。
まとめ
- 家族葬と一口に言っても、葬儀の規模や内容は様々であるため、葬儀社に確認をする
- 家族葬のメリットとデメリットも、葬儀の内容によって入れ替わる
- トラブルの多くは、連絡やコミュニケーション不足によって発生する
- トラブルを未然に防ぐには、各所への相談や連絡を行い、葬儀内容を深く理解する必要がある
以上が『家族葬のトラブルを防ぐ トラブルを未然に防ぐ方法』のまとめです。
しつこいようですが、家族葬と一口に言っても、その規模や内容は様々です。皆さんが理想とする家族葬が、葬儀会社の提供している家族葬と違っていることもあります。
家族葬を検討している方や、家族葬について新たな疑問が生まれた方にはお近くの葬儀社に相談をすることをお勧めいたします。
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