家族葬にかかる費用とは?相場や内訳について徹底解説
- 2024年10月31日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
ライフスタイルの多様化や社会の変化に伴い、最近ではさまざまなお葬式のスタイルが増えています。
その中でも、特に需要が増えているのは親しい方を中心に故人さまを見送る家族葬と呼ばれるお葬式のスタイルです。
しかし、家族葬という言葉が使われるようになったのは21世紀に入った頃からであるため、「一般的なお葬式との違いがわからない」という方も多いでしょう。
お葬式は故人さまと最後のお別れをする場であるため、後悔しないためにもしっかりとお葬式のスタイルを選ぶ必要があります。
この記事では、家族葬と一般葬の違いをはじめ、家族葬の費用相場や費用を安く抑えるコツ、注意点などを紹介します。
家族葬と一般葬の違い
家族葬とは、親しい人を中心に故人さまをお見送りするお葬式です。家族葬という名前ではあるものの、家族以外の親しい人が参列する場合もあります。
ここでは、家族葬と一般葬の違いを解説します。
規模感
家族葬と一般葬の違いとしては規模感が挙げられます。
家族葬が身内や親しい人のみで行われるのに対し、一般葬は故人さまの仕事関係や知り合い、近所の人なども参列します。
家族葬は30人以下で行われることが多いのに対して、一般葬は100人を超えるケースも珍しくありません。
規模感が小さい家族葬は、ご遺族や喪主がお葬式の対応に追われることが少なく、ゆっくりと故人さまと過ごすことができます。
お葬式の準備の違い
一般葬では、故人さまがお亡くなりになってすぐに訃報を出すのに対し、家族葬はお葬式前に訃報を出さないという違いがあります。
このような違いが生じるのは、家族葬は参列者を制限して限られた人数で執り行うためです。
そのため、家族葬では故人さまがお亡くなりになったあとに、誰をお葬式に呼ぶかを考えなければなりません。
ただし、故人さまが病気を患っており、仕事関係の多くの人が状態を知っていた場合などは、事前に訃報を出して参列をお断りする場合もあります。
その際には、「葬儀は家族葬で執り行うため、会葬はご遠慮いただきたい」という旨を記載しておく必要があります。
また、家族葬では香典や供花について辞退する場合もあるため、その場合は「ご厚志辞退申し上げます」という一文も必要です。
お葬式当日の流れの違い
基本的なお葬式の流れは、一般葬も家族葬も同じです。
ただし、参列者が多い一般葬に比べ、家族葬は参列者が少ないため、全体的な時間は短くなる傾向にあります。
例えば、一般葬の場合は、ご遺族の集合時間が開式の1~2時間前、開式前にも一般会葬者への挨拶や対応が必要です。
一方、参列者がご遺族だけの家族葬なら、集合は開式の30分前が一般的で、式自体もコンパクトになります。
また、通夜振る舞いや精進落としなどの会食を行う際には、式が終わってからも散会までには時間がかかります。
家族葬は、通夜振る舞いや精進落としを行わないケースもあり、その場合は式が終わってから散会までに時間はほとんどかかりません。
家族葬の費用相場
ここでは、家族葬にかかる費用の相場を紹介します。
お葬式の全国平均
日本消費者協会が2022年に発表した「第12回 葬儀についてのアンケート調査」では、葬儀にかかる総額費用の相場は全国平均で160〜170万円です。
葬儀社の売上を基に計算した相場であるため、宗教者への支払いや香典返し、会食などの費用は含まれません。
家族葬の平均相場
葬儀社が提供している家族葬プランの相場は、30~100万円です。
家族葬は参列者を限定して執り行うため、式場の広さやスタッフの人数を抑えられます。さらに用意する食事や返礼品も少なく、費用を抑えることが可能です。
しかし、基本プランが安くてもオプションを追加すると総費用は高くなります。
そのため、プランを選ぶ際には、料金にどこまでのサービスが含まれているかを事前に確認しておきましょう。
家族葬の費用の内訳
家族葬を執り行うにあたって、どのような費用が発生するのでしょうか。ここでは、家族葬の費用の内訳を紹介します。
お葬式にかかる基本料金
家族葬にかかる費用として、最初に挙げられるのがお葬式本体にかかる費用です。お葬式本体には以下の費用がかかります。
- 斎場費用
- 搬送費用
- 火葬料金
- 祭壇、棺、位牌、遺影料
- 枕飾り、仏衣
- 人件費
これらは人数や条件による変動が少ないため、見積もりとほぼ同じ金額を請求されるのが一般的です。
ただし、プランには一部の料金が含まれていないケースもあるため、見積もり書を事前に確認しておきましょう。特に安置費用は追加されるケースがあります。
宗教者へのお支払い
宗教者へのお支払いとは、お坊さんに読経や戒名授与してもらう際にお渡しする金銭です。お坊さんに支払うお礼ではなく、ご本尊に供えるためにお渡しします。
宗教者に支払う金銭の名目は宗教によって異なり、仏教はお布施、神式はご神饌料、キリスト教は献金です。この金銭には、お車代や御膳料などの費用が含まれています。
なお、お葬式の基本料金や飲食接待費には相場がありますが、宗教者へのお支払いについてはありません。決まった金額はないものの、一般的には10~50万円ほど納めます。
判断に困った場合は、親戚や葬儀社に相談するのが望ましいです。
飲食接待費用
飲食接待費は、お葬式の中で参列者に対してかかる飲食代です。
通夜振る舞いや精進落としを行う際にかかる費用で、基本的に葬儀社のプランには含まれていません。
家族葬でも通夜振る舞いや精進落としを行う場合は、飲食接待費が発生するため注意しましょう。
ただし、家族葬の場合は、故人さまが普段行っていたお店や好きなお店を選ぶなど会食のスタイルが比較的自由です。そのため、予算に応じてお店や料理を選ぶことができます。
心付け
心付けとは、お葬式を手伝ってくれた方に故人さまを丁寧に扱ってくれたお礼として渡す金銭です。心付けが発生する場面としては以下が挙げられます。
- 寝台車、霊柩車、マイクロバスの運転手
- 火葬場のスタッフ
- お葬式を手伝ってくれた受付係、案内係、駐車場係
心付けはご遺族の気持ちとなるため、明確な金額は定められていません。
また、心付けは日本の古くからの習慣である一方、必ずしも必要とはなりません。近年は葬儀社の規定により、心付けの受け取りを禁止しているところもあります。
心付けは地域や業者によって対応も異なるため、それぞれのルールやマナーに合わせることも大切です。
家族葬の費用を安くする方法
家族葬は一般葬に比べて費用は安い傾向にありますが、さらに費用を抑えることも可能です。ここでは、家族葬の費用を安くする方法を紹介します。
生前予約をする
葬儀社が用意している生前予約割引サービスを活用すると、家族葬の費用を抑えることが可能です。
葬儀社の中には、生前予約することで葬儀費用の割引が受けられるところがあります。
生前予約をすると、ご遺族はお葬式の準備で慌てる心配がないため、落ち着いて故人さまと最期の時間を過ごせるメリットもあります。
オプションを追加しない
家族葬の費用を抑えるためには、オプションを追加しないこともポイントです。
家族葬のプランによっては、祭壇や棺、供花などをグレードアップできるオプションが用意されている場合もあります。
その際にグレードを抑えて、不要なオプションをつけなければ総費用を抑えられます。
一方、家族葬の格安プランを選ぶ際には、お葬式に必要不可欠なものがオプション扱いになっている場合もあるため注意しましょう。
家族葬を依頼する際にはプランの内訳を確認するとともに、オプションが必要になるかどうかの確認も必要です。
一日葬にする
家族葬の費用を抑えるためには一日葬にする方法もあります。
一日葬とはその名前の通り、一日だけのお葬式です。お通夜を行わずに、告別式とご火葬を一日で行います。
お通夜を行わないため、お通夜にかかる費用全般がかかりません。また、ご遺族の精神的・肉体的な負担を軽減できることもメリットです。
ただし、一日葬は新しい形式のお葬式であるため、伝統的な形式を重視している人には理解されにくいという特徴もあります。
ご遺族や親族でしっかり話し合って決めなければ、あとからトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。
返礼品を用意しない
家族葬の費用を抑えるためには、返礼品を用意しないという方法もあります。返礼品とは、お葬式の参列者に対して感謝の気持ちとしてお渡しする品物です。
お通夜や告別式に参列してくださった方に贈る品物を会葬御礼、お香典をくださった方に贈る品物を香典返しといいます。
家族葬は故人さまから近い人のみで行われるため、返礼品の用意は必須ではありません。
自治体から葬祭費・埋葬料の還付を受ける
家族葬の費用を抑えるためには、自治体から葬祭費・埋葬料の給付を受けるのも方法の一つです。
支給される給付金は、国民健康保険の場合は葬祭費、社会保険の場合は埋葬費です。加入している保険が国民健康保険か社会保険により変わります。
例えば、世田谷区では国民健康保険加入者がご逝去した際に、葬祭を行ってその費用を支払った方に7万円が支給されます。
支給の対象となる費用の範囲は保険ごとに異なるため、お住まいの自治体のホームページで確認しましょう。
家族葬の費用に関する注意点
家族葬は費用が安いという特徴がありますが、その一方でいくつか気をつけるべきポイントもあります。ここでは、家族葬の費用に関する注意点を紹介します。
香典でお葬式費用をまかなえない場合がある
家族葬は参列者が少ないため、香典でお葬式費用をまかなえない場合があります。
香典返しの金額は香典の半分から三分の一程度であり、お菓子や果物、消耗品などを贈るのが一般的です。
一般葬は参列者が多くお葬式の総費用が多くなる一方、参列者の数に応じて香典も多くなります。場合によっては、香典の費用だけでお葬式の大半の費用をまかなえます。
家族葬はお葬式の総費用は少ない一方で、香典も減るため、トータルで見ると負担増になる場合もあるでしょう。
また、香典を辞退にしている場合は香典の収入がなくなり、すべての費用を負担しなければなりません。
火葬料金が含まれていないケースがある
家族葬のプランをチェックする際の注意点として、火葬料金が含まれていないケースがある点が挙げられます。
火葬場には公営と民営があり、民営火葬場は費用が高い傾向にあります。プランに火葬料金が含まれていないことで、想定外の出費が発生する場合もあるため注意しましょう。
葬儀社に申し込む際には火葬料金がプランに含まれているか、含まれていない場合はどれくらい別途料金が必要になるか確認しておく必要があります。
定額プランの内容を確認しておく必要がある
家族葬の定額プランを利用する際は、プランの内容を確認し、制約の有無や別途費用、不要なサービスの有無をチェックしておきましょう。
定額プランはお葬式に必要なサービスがセットになっていて、料金がわかりやすいメリットがあります。
お葬式に何が必要か、どんな手順で進めたらいいかわからない場合も、参列者の人数や予算に応じてプランを選ぶだけです。
一方で、プランによっては参列者の人数制限が設けられていたり、不要なサービスが含まれていたりする場合もあります。
また、返礼品が費用に含まれていないなど、別途費用が発生する場合もあります。トラブルを防ぐためにも、定額プランの内容は確認しておきましょう。
家族葬の費用に関するQ&A
ここでは、家族葬の費用に関する気になる疑問をQ&Aを紹介します。
- 家族葬の料金は分割払いできますか?
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葬儀社によっては家族葬の料金を分割払いにすることも可能です。
お葬式の費用の支払い方法は現金の一括払いが主流でしたが、昨今においては、ご遺族の負担に配慮し、分割払いに対応している葬儀社が増えています。
例えば、よりそうお葬式では即日審査の葬儀ローンで分割払いができるほか、クレジットカードでの分割払いも可能です。
葬儀社を選ぶ際には、自身が希望する支払い方法に対応しているかどうかも確認しましょう。
- お葬式の費用はいつ払いますか?
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お葬式の費用は、請求書が届いてから1週間~10日以内に支払いするのが一般的です。
支払いの期限は葬儀社によって異なり、1か月以内のところもあれば、葬儀終了後に即日支払いの場合もあります。
前金が必要となる葬儀社もあるため、事前に支払いスケジュールを確認しておきましょう。
なお、お坊さんに支払うお布施や返礼品、香典返し、会食費用などは、その場での支払いが必要となります。
- 家族葬よりも安い方法はありますか?
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家族葬よりも安いお葬式の方法には火葬式(直葬)があります。
直葬とは、お通夜や告別式を行わずにご火葬のみでお見送りするお葬式です。火葬式(直送)とも呼ばれており、式場使用料金や人件費が不要となるため家族葬よりも安くなります。
参列者を広く招くことはないため、経済的にも精神的にも負担が少ない方法です。
ただし、一般葬や家族葬に比べると、「直葬は手厚さに欠けるのでは」と理解を得られにくいという特徴もあります。
親族だけでなく菩提寺にも反対される可能性があるため、関係各所に相談し、合意を得ておく必要があるでしょう。
まとめ
この記事では、家族葬にかかる費用や相場、内訳について解説しました。
家族葬は一般葬に比べると参列者が少なくなるため、少ない費用でお葬式を執り行うことができます。
家族葬は費用の安さだけでなく、参列者に対する気遣いや配慮の負担も減るため、精神的・肉体的な負担が軽減されることもメリットです。
また、オプションを追加しなかったり、一日葬にすることで、お葬式にかかる総額を減らすこともできます。
よりそうお葬式では、お通夜・告別式を行う二日プラン、お通夜を省いた一日葬の家族葬プラン、たくさんのお花でお見送りする華やか二日プランなどの家族葬プランをご用意しています。
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