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火葬にかかる時間はどれくらい?目安の時間や待ち時間の過ごし方を紹介

火葬にかかる時間はどれくらい?目安の時間や待ち時間の過ごし方を紹介
  • 2024年11月20日

「葬儀・告別式」が終わったら、出棺からご火葬へと進んでいきます。日本では「葬儀・告別式」を終えた後、故人のお身体をご火葬して弔うのが一般的です。

一方、ご火葬の経験がない方からすると、「どれくらい時間がかかる?」「待ち時間は何をする?」など疑問に思うことも多いでしょう。

ご火葬には時間がかかるため、その間の過ごし方を考えておく必要があります。この記事では、ご火葬にかかる時間や待ち時間の過ごし方を紹介します。

火葬にかかる時間の目安

火葬にかかる時間の目安

ご火葬は、故人を弔ううえで大切な儀式です。ここでは、ご火葬にかかる時間の目安を紹介します。

火葬とは

ご火葬とは、亡くなった人の身体を焼却し弔う葬法のことを指します。日本では、お亡くなりになった後はご火葬されるのが一般的となっています。

ご火葬の歴史はそこまで長くはなく、一般的になったのは明治時代以降です。それより前は、貴族などの身分が高い人だけがご火葬されていました。

しかし、明治時代に伝染病予防法が発令されたことで都市部での土葬が禁止となり、それ以降はご火葬が一般的となっています。

土葬は現在も法律で認められているものの、自治体の法令によって禁止されている場合がほとんどです。一方で、世界的に見ると土葬を行っている国も多くあります。

なお、ご火葬を行う際には火葬許可証と位牌、遺影が必要となります。

火葬にかかる時間

ご遺体が火葬炉に入ってから出てくるまでにかかる時間は、大人が1〜1時間半、子どもは30~40分です。

この時間は燃焼する時間だけでなく、冷却する時間も含まれています。火葬炉の温度は有害物質の発生を抑える目的から、800℃以上と定められています。

非常に高い温度でご火葬を行うため、冷却にも時間がかかるというわけです。

なお、温度が高ければご火葬の時間は短縮できるものの、高すぎるとご遺骨をきれいに残すことができません。そのため、ご火葬時の温度は800〜1,200℃となっています。

ペットの火葬の場合

ペットのご火葬にかかる時間は20分〜2時間ほどです。ご火葬の時間に幅があるのは、ペットの大きさによって時間が変わるためです。

ハムスターや小鳥など1kg前後のペットであれば約20分、柴犬やパグなど10kg前後のペットであれば約60分が目安となります。

ペットのご火葬の種類は、合同火葬、個別火葬、立会火葬、特別火葬などです。それぞれの種類によって、かかる時間や流れは大きく異なります。

火葬の時間が決まるポイント

火葬の時間が決まるポイント

ご火葬の時間はどのように決まるのでしょうか。ここでは、ご火葬の時間が決まるポイントを解説します。

故人さまの体格

ご火葬にかかる時間は、故人さまの体格によって変わります。

故人の体重が重たいほどご火葬に時間がかかるため、大人よりも子どもの方が早く終わるのが一般的です。

ただし、体の小さな赤ちゃんや子どもの場合、通常の火力でご火葬するとご遺骨が残らない可能性があります。

そのため、火力を調整する必要があり、大人以上に時間がかかる場合もあります。

脂肪が多い方の場合も火葬炉の温度調整が必要となるため、通常に比べてご火葬の時間がかかりやすいです。

これは、通常の温度でご火葬を行うと脂肪の燃焼で火葬炉の温度が上昇し、火葬炉の故障やご遺体の状態が悪くなることが理由となります。

燃焼速度が上がらないように、温度を下げる必要が出てくるため、通常に比べて時間がかかるというわけです。

副葬品の種類

故人さまの棺の中に入れた副葬品の種類によっても、ご火葬にかかる時間が変動します。

副葬品が手紙や服など燃えやすいものであれば、ご火葬の時間に影響はほとんどありません。

しかし、ぬいぐるみやアルバムなどは燃えにくく、燃焼した後に大量の灰が発生するため、ご火葬に時間がかかる原因となります。

メガネや指輪など金属類の副葬品も冷めるのに時間がかかるため、ご火葬にかかる時間が長引く原因の一つです。

ご火葬の時間を短くするのであれば、燃えやすい副葬品を選ぶとよいでしょう。

ちなみに、燃えないものや有害ガスが発生するもの、爆発のリスクがあるものは棺の中に入れることができません。

棺の中に入れられる副葬品について不安がある場合は、事前に葬儀社のスタッフに相談しておくと安心です。

副葬品の種類や棺に入れられるもの、入れてはいけないものについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

火葬炉の種類

火葬炉には台車式とロストル式があり、ご火葬にかかる時間はロストル式の方が短めです。

台車式は棺を乗せた台車を火葬炉に入れる方法で、日本では主流となっています。上面と側面から棺を炎で包み、ご遺体を燃焼させていくのが特徴となります。

ロストル式より火力が弱いため時間はかかるものの、ご遺骨がきれいな状態で残りやすくなっています。

一方、ロストル式は高い火力でご遺体をご火葬できる方法です。火葬炉内の炎が棺を包み込む構造であるため、焼きムラが出にくく短時間でご火葬が終わります。

ただし、火力が強いためご遺骨が崩れやすいという特徴もあります。

火葬の時間の過ごし方

火葬の時間の過ごし方

ご火葬には1時間前後の時間がかかるため、その間の過ごし方については事前に把握しておきましょう。ここでは、ご火葬中の時間の過ごし方を紹介します。

ロビーで過ごす

ご火葬を待っている間は、火葬場のロビーでそのまま過ごすことがあります。

ロビーで過ごす場合は火葬場のスタッフから場所が指定される場合もあるため、確認しておきましょう。

ロビーでは、火葬場に同行した参列者と故人さまの思い出を語らいながら過ごしたり、イスに座って気持ちを整理したりします。

火葬場によっては、喫茶店や軽食、お菓子を販売しているお店があるため、軽食をとってゆっくり過ごすのもよいでしょう。

控室で待機する

ご遺族用の控室が用意されている場合は、ご火葬が終わるまで控室で過ごすこともできます。

控室にはお茶やお菓子が用意されているため、飲み物や軽食をとりつつ、他の参列者も交えながら故人さまの思い出話をして過ごすとよいでしょう。

また、ご火葬が終わった後には法要や納骨のスケジュールなど、ご親族で話し合わなければならないことも多くあります。

気持ちに余裕があれば、控室で今後について話し合っておくのもよいでしょう。

精進落としをする

地域のしきたりやご親族の意向などによって、ご火葬中の時間に精進落としをするケースもあります。

精進落としとは、ご遺族が会葬者やお坊さんを労う目的で用意する食事です。

もともとは仏教の考えに基づいて、故人さまがお亡くなりになってから四十九日法要を迎えるまでは、肉や魚などを使わない精進料理を食べていました。

その後、忌明けを迎えた際に普通の食事に戻すことを精進落としと呼んでいたため、その名残りで現在も行われています。

ご火葬中に精進落としを行う場合は、火葬場の控室で席を設けるのが一般的です。仕出し弁当や懐石料理などの手配を事前に済ませておく必要があります。

葬儀社によっては精進落としの手配をしてもらえる場合もあるため、打ち合わせの際に確認しておくとよいでしょう。

なお、精進落としのメニューは肉や魚を提供しても問題ありません。ただし、エビやタイなどお祝いのイメージが強い食材は避けた方がよいでしょう。

精進落としの流れや挨拶、すべきことなどは、以下の記事でも詳しく解説しています。

火葬の流れ

火葬の流れ

ここでは、ご火葬の流れを解説します。

出棺から火葬場への移動

「葬儀・告別式」が終わったら、棺を霊柩車に乗せて火葬場に移動します。その際、喪主が位牌を持ち、喪主の次に関係が深いご遺族が遺影写真を持つのが一般的です。

霊柩車に棺を乗せたら、喪主もしくは代表者の方が参列者に対して故人さまがお世話になったことに対する感謝の気持ちを伝えます。

なお、火葬場に同行する人はご遺族の他に、ご親族や特に関係が深かった方のみです。

それ以外の方が同行することも可能ですが、その際はお通夜式などの席で、ご遺族や世話役の方に相談して了解を得ておく必要があります。

また、火葬に際して火葬許可証を火葬場に提出する必要があるため忘れないようにしましょう。

納めの式

納めの式とは、故人さまを火葬炉に納める前にお坊さんが読経し、お別れをする儀式です。

火葬炉によって異なるものの、火葬炉の前か専用の部屋で行います。納めの式は長くても10分程度ですが、故人さまを見送る大切な儀式です。

お坊さんの読経中に喪主から順番に焼香を行います。焼香ができない火葬場の場合は、棺の小窓を開けて順番に故人さまのお顔を見ます。

なお、仏教の場合は焼香を行うのに対し、神道の場合は玉串を捧げ、キリスト教の場合は献花台にお花を置くなど、宗教によって納めの式の流れは異なります。

ご火葬が始まったらお坊さんは帰るため、お礼を述べてお見送りしましょう。また、位牌や遺影写真は火葬炉の前に飾られます。

火葬

納めの式が終わったら、棺を火葬炉に入れてご火葬が始まります。

棺の点火は以前は喪主が押していましたが、最近は火葬場のスタッフが代わりに押してくれるケースも増えています。

火葬中はロビーや控室で過ごし、精進落としを行う場合は準備をしましょう。

なお、控室であっても火葬場は故人さまとのお別れの場であるため、大声は慎んで、故人さまとの思い出などを静かに話して待ちます。

火葬場には他の式場からも多くのご遺族が集まっているため、周囲に配慮することも大切です。

収骨

ご火葬が終わったら、ご遺骨を箸で拾い上げる骨上げを行います。

拾骨や骨上げともいい、世界ではあまり例のない日本特有の儀式です。箸を使用するのは、この世からあの世に橋渡しをするという意味が込められています。

収骨で使用される箸は、長さが揃っていない竹製と木製の箸を一本ずつ使用するのが一般的です。これはお葬式の際に、日常の常識を真逆として考える『逆さごと』に由来しています。

収骨は2人1組になって専用の箸を使用し、足の骨から頭の骨、最後に喉仏を骨壺に納めます。喉仏を最後に納める理由は、仏様が座禅を組む姿に似ているためです。

収骨の順番は、喪主からはじめ、続いてご遺族、ご親族のように、故人さまと関係の深い順番で行います。

なお、骨上げは地域によって方法が異なるため注意が必要です。

東日本の収骨は全収骨といい、足から上部までのすべての骨を拾い上げるケースが多くなっています。一方、西日本では喉仏など一部の骨を拾い上げる部分収骨が一般的です。

東日本では大きめの骨壺、西日本では小さめの骨壺を使用します。

埋葬許可証をもらう

収骨が終わったら、火葬場の係員が骨壺を箱に収めて白い布で包み、同時に埋葬許可証を受け取ります。埋葬許可証とは、故人さまのご遺骨をお墓に納める際に提出する書類です。

厳密には埋葬許可証という書類が発行されるのではなく、自治体に発行してもらった火葬許可証に、火葬場の証明印が捺されたものが埋葬許可証となります。

埋葬許可証が必要になるのは納骨や散骨を行う場合です。その後も、今のお墓を別の場所に移す場合などに提出を求められます。

ご火葬から納骨までの間に埋葬許可証を紛失してしまうと、予定通り納骨ができなくなるため取り扱いには注意しましょう。

火葬での注意事項

火葬での注意事項

ご火葬を行う際は、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。ここでは、ご火葬での注意事項を紹介します。

火葬場に向かう際の注意点

火葬場に向かう際、寝台車や霊柩車に乗らないご親族は、マイクロバスやタクシー、ハイヤーなどに分乗して向かいます

分乗といっても誰がどの車に乗ってもいいわけではなく、故人さまとの関係性によって順番が決まっているため注意しましょう。

先頭を走るのは寝台車や霊柩車で、位牌を持った喪主や葬儀社の担当者が乗車するのが一般的です。

それに続く1号車には、同行するお坊さんや遺影を持ったご遺族などが乗ります。2号車以下には、ご遺族や親族、故人さまとの関係が深い順番で乗ります。

なお、家族葬などの小規模なお葬式では自家用車で移動しても問題ありません。

ただし、火葬場によっては山の上など、道路が細く運転が難しかったり、迷いやすかったりする場合もあるため注意しましょう。

火葬場での注意点

火葬場での注意点として、火葬炉前や収骨室での写真撮影は、プライバシー保護の観点から禁止されていることが挙げられます。

禁止されている理由は、火葬場や収骨室には仕切りがなく、他のご遺族が写りこんでしまう可能性があるためです。

火葬場は他のご遺族も利用する公共の施設であり、勝手に写真撮影することはプライバシーの侵害にあたります。

また、なかには予期せぬ出来事でお亡くなりになったという方もいます。

大切な人を失って気落ちしている方も多くいるため、当家同士のトラブルを避けるという意味でも撮影は控えましょう。

火葬場から帰宅する際の注意点

火葬場から帰宅する場合の注意点は、行きと帰りの道を変える慣習があることです。火葬場に向かう道と帰り道を変えるのは、土葬していた頃からの習慣が関係しています。

仏教では人が逝去した後は霊となり、49日かけて浄土への旅をするという教えです。

土葬をしていた頃は体が埋葬されているお墓が霊の場所であり、その後に仏となり浄土に向かうと考えられていました。

帰り道を変えるのは、お亡くなりになったばかりの不安定な霊は居場所が定着していないと考えられているためです

帰り道を変えることにより、故人さまの霊が家に帰ってくることなく、浄土に向かえるようにします。

もう一つの注意点として挙げられるのは、帰りは霊柩車がないことです。霊柩車は斎場から火葬場までの片道となるのが一般的で、自宅に向かう場合は霊柩車の使用ができません。

そのため、霊柩車で火葬場に向かう場合は帰る手段を確保しておく必要があります。

まとめ

ご火葬の流れや火葬にかかる時間の目安、ご火葬当日における待ち時間の過ごし方などを解説しました。

ご火葬にかかる時間は故人さまの体格や副葬品、火葬炉の種類によって異なりますが、一般的な目安は1時間前後です。

この間はロビーや控室で待ち、故人さまを偲んだり、他のご親族と今後について話したりしながら過ごしましょう。

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