十七回忌とは?服装や香典のマナーについて知っておきたいこと
- 2023年02月13日
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故人が亡くなってから、年ごとに行われるのが年忌法要です。何年かごとに行われますが、この中の1つに十七回忌があります。
この十七回忌を行う際、または十七回忌に出席する際は、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
今回は、十七回忌における服装、香典、お供えといったマナー面や、その後の法要などについて詳しく解説します。
十七回忌とは?
故人が亡くなってからは、年数ごとに年忌法要を行います。一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌と続き、十七回忌とは、亡くなってから満16年を迎える年に行われる年忌法要です。
七回忌を過ぎると、ほかのご先祖と合わせて法要が行われることもあります。
十七回忌は家族のみで行われることもありますが、生前親しかった人たちを招いて行う場合も少なくありません。
十七回忌のマナー
お布施
十七回忌にお坊さんを呼んで読経をあげてもらう場合は、お布施をお渡しします。
お布施の金額は、お寺や宗派などによって異なりますが、約5千~1万円が相場であるようです。
なお、お坊さんに自宅や法要会場へ出向いてもらう際は、御車料をお渡しします。
御車料の相場は約5千~1万円くらいで、特に遠方から出向いてもらうときには、実費をお渡しすることもあります。
また、十七回忌で読経の後、会食の場を用意することがありますが、この会食への出席をお坊さんが辞退した場合は、御膳料をお渡しします。
御膳料の相場も約5千~1万円です。御車料や御膳料がある場合は、お布施と一緒にお渡ししましょう。
服装
三回忌以降の法要は、平服での出席でよいとされています。
平服とは、男性の場合はダークスーツ、女性の場合はグレーや濃紺などダークな色合いのワンピース・アンサンブルなどのことを指します。
普段着のことではないので、カジュアルな服装にならないよう、注意が必要です。
なお、男性のシャツの色は白、女性のインナーシャツや小物は黒で統一するようにしてください。
また、派手な小物や、殺生をイメージさせるような動物の皮を使った物、露出が多い服装なども避けましょう。
香典と香典袋
十七回忌に出席する際は、ご香典をお渡しします。ご香典の金額相場は、故人との関係性によって異なります。
故人が父母や祖父母である場合は、約1~3万円、親しい友人などである場合は約1万円が相場です。
香典袋は「御仏前」「御香典」「御香料」などの表書きがされているものを選びます。
ご香典は新札ではなく旧札で用意しましょう。
表書きへの記名や中袋への氏名・住所・金額の記載も忘れずに行いましょう。
なお、香典袋はそのままではなく、袱紗に包んで持参するのがマナーなので気をつけましょう。
お供えとのし
地域によっては、ご香典の代わりにお供えをお渡しする場合や、ご香典とお供えの両方をお渡しする場合もあります。
お供えの金額は、お供えのみの場合は約5千~1万円、ご香典もお渡しする場合は約3千円を目安としてください。
品物としては、すぐに仏壇にお供えできて、形に残らず消える物がよいでしょう。日持ちするお菓子や果物、お花、お線香などがおすすめです。
お供えに「御供」と表書きしたのしをかけることも忘れないようにしましょう。
十七回忌の次の法要
十七回忌の次は二十三回忌です。個人が亡くなってから満22年の年に行われます。
しかし、年忌法要の簡素化により、二十三回忌は行わない場合も増えています。また、三十三回忌をもって、弔い上げをすることも多いようです。
まとめ
今回は十七回忌について、行う時期や、服装・香典といったマナー、次の法要のことなどを説明しました。
年忌法要は故人のご冥福をお祈りする大切な場です。様々なマナーがありますが、適切に行えるよう、忘れず覚えておきましょう。
十七回忌に関するよくある質問
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監修者のコメント
岩田 昌幸 一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
死後一定の年数を期して行われる儀式を年忌法要といいます。追善供養ということもありますが(浄土真宗以外)、これは死者の苦しみを除き冥福を祈るため遺族が良い行いをし功徳を修めるという意味から。三十三回忌を弔いあげとして丁寧に行うという慣習がありますが、最近は十七回忌を最後に個別の法要は行わない家も多くなっています。