一日葬を執り行う流れや注意点を詳しく解説!
- 2024年06月18日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
一日葬は1日で終わるお葬式です。
近年、お葬式の形態は多様化しており、手間や時間を削減できる一日葬が高い注目を集めています。しかし、具体的な流れについてはわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、一日葬とはどのようなお葬式なのか、流れ、向いている状況、注意点を詳しく解説します。一日葬について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
一日葬(家族葬一日プラン)とは?
はじめに、一日葬(よりそうお葬式では、家族葬 一日プラン)について詳しく解説します。
一日葬は1日で終わるお葬式
一日葬(家族葬一日プラン)は、文字通り1日で終わるお葬式です。具体的な時間は以下の通りとなります。
- 告別式:2時間
- ご火葬:2時間
- 会食(精進落とし):1時間
一日葬で行うのは、主に告別式・ご火葬・会食(精進落とし)の3つです。告別式とご火葬は約2時間、会食(精進通し)は約1時間ほどかかります。
一般葬と比べて一日葬はお葬式が1日で終わるため、1日しか予定を空けられない方向けのお葬式といえるでしょう。
なお、一日葬はお通夜・会食(通夜振る舞い)を執り行わないため、費用や負担を抑えられる点がメリットとなります。
一方、故人さまとのお別れの時間が短くなるなどのデメリットがあるため注意が必要です。
一般葬は通常2日かかる
一般葬(家族葬二日プラン)は、通常2日かかるお葬式です。具体的な時間は以下の通りとなります。
- 1日目
お通夜:2時間
会食(通夜振る舞い):1時間 - 2日目
告別式:2時間
ご火葬:2時間
会食(精進落とし):1時間
一般葬で行うのは、主に1日目がお通夜・会食(通夜振る舞い)の2つで、2日目が告別式・ご火葬・会食(精進落とし)の3つです。
一般葬はお通夜・会食(通夜振る舞い)を執り行うため、費用や負担がかかる点がデメリットです。
一方、故人さまとのお別れの時間は長く確保できるなどのメリットもあります。
他にも1日で終わる火葬式がある
お葬式には一日葬・一般葬などがありますが、他にも1日で終わる火葬式があります。火葬式とは、ご火葬とご収骨のみを行うお葬式です。
通常、お葬式はお通夜・告別式・ご火葬を行い、合間に会食(通夜振る舞い・精進落とし)を行うのが一般的です。しかし、火葬式は式場は利用せず、火葬場に直接集まってすぐにお別れをします。
他のお葬式と比べて各儀式を省略するため、お葬式の手間がかかりません。面倒な打合せや手続きも必要ないため、お葬式のなかでも非常に簡略化されたお葬式といえるでしょう。
ただし、葬儀社によっては火葬式でも豊富なプランを用意しており、ご火葬とご収骨のみを行うシンプルなプランの他、ご火葬前に最後の面会ができるプランやご火葬までご自宅で一緒に過ごせるプランもあります。
どのようなプランを用意しているかは葬儀社によって変わるため、しっかりと検討しながら決めましょう。
一日葬の流れ
一日葬は1日で終わるお葬式であるため、一般的なお葬式とは流れに違いがあります。ここでは、一日葬の流れについて詳しく解説します。
葬儀社に依頼する
一日葬を執り行う際は、葬儀社に依頼する必要があります。
まずは、一日葬のプランを取り扱っている葬儀社を見つけ、どのようなお葬式にしたいのかという具体的な打合せが必要です。
一日葬はお通夜を省略するだけで、それ以外の流れは一般葬と変わらないため、告別式・ご火葬までに何か特別なことをしなければならないわけではありません。
ただし、葬儀社選びによってお葬式のプランが変わるため、複数の葬儀社のプランを比較検討して自分自身に適したところから選びましょう。
故人さまを安置する
葬儀社に連絡を入れたら、故人さまを安置する必要があります。
故人さまがお亡くなりになってから24時間はご火葬できず、病院の霊安室では長時間の安置は認められていないため、安置場所の確保が必要です。
安置場所は、主に自宅や葬儀社の安置室などで、葬儀社と相談しながら所定の場所に搬送し、故人さまを安置しましょう。
式の内容を打合せする
故人さまを安置したら、葬儀社と具体的なプランについて打合せを行います。
式場の手配やお葬式のコスト、喪主を誰にするか、遺影を何にするか、棺に入れる遺品をどうするかなどを一つずつ確認します。
会場費を気にする方も多いですが、菩提寺(ぼだいじ)への許可取りや参列者への連絡など、事前に決めておくべきことは少なくありません。
プランによって必要な手続きが変わるため、打合せは入念に行っておきましょう。
なお、死亡診断書・死体検案書の提出や火葬許可証の取得に関しては、手続きを代わってくれる葬儀社もあるため、代行してもらうのも一つの手です。
故人さまがお亡くなりになられてすぐに行動できない方もいるため、精神的・肉体的につらいようであれば葬儀社に任せるのが望ましいです。
何から始めればいいかわからない場合も、葬儀社に相談しましょう。
故人さまを納棺する
お葬式の詳細が決まると、故人さまの納棺が行われます。納棺とは、故人さまを棺にお納めする儀式です。
故人さまのお体を清め、あの世への旅立ちに向けた身支度を行い、副葬品と呼ばれる死後の世界で過ごすための品や思い出の品を棺に入れます。
なお、納棺の際には、以下の死装束に着替えさせるのが一般的です。
- 笠(かさ)
- 杖(つえ)
- 天冠(てんかん)
- 頭陀袋(ずだぶくろ)
- 六文銭(ろくもんせん)
- 手甲(てこう)
- 数珠(じゅず)
- 脚絆(きゃはん)
- 足袋(たび)
- 草鞋(わらじ)
故人さまの死装束は基本的に葬儀社のスタッフが着せてくれるため、喪主やご遺族の方が着せる必要はありません。プロの手できれいに身支度が行われるため、安心して任せましょう。
なお、死装束は宗教・宗派によって決められている場合もありますが、基本的には好きな服を着せられます。故人さまゆかりの品があれば、一緒に入れることも可能です。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
⇒死装束は好きな服を選べる?注意点や宗派ごとの違いを解説
告別式を行う
故人さまの準備が整ったら、告別式を行います。告別式では、お坊さんの読経と参列者のお焼香が行われます。
宗教・宗派によっては花入れの儀や釘打ちの儀を行い、最終的に出棺の流れをする流れです。出棺後は火葬場に移動し、最後のお別れを行うのが通例です。
ご火葬を行う
故人さまが出棺されたら、ご火葬を行います。
ご火葬の所要時間は故人さまの骨格や体格によって変わるものの、おおよそ2時間程度です。ご火葬の時間は多少前後しますが、通常は火葬場のスタッフが通知してくれます。
ご火葬が終わるまでは、参列者同士で思い出を語り合いながら待ちましょう。
ご火葬が終わると、ご収骨が行われます。ご収骨とは、参列者が2人1組となって故人さまのお骨を拾い上げる儀式です。
ご収骨が終わると骨壺が渡され、一日葬は終了です。
会食を行う
会食はご火葬中に行われる場合もありますが、ご火葬後に行われる場合もあります。
会食の場所は火葬場が選ばれやすいですが、場所を移して自宅や式場、料亭などで行われる場合があり、状況次第で変わります。
ただし、最近では別途会食の場を設けるのは大変との理由から、ご火葬中に会食を済ませる場合が多く、会食そのものを省略する場合もあります。
会食は喪主・ご遺族の判断でどうするか決めて問題ないため、参列者の状況を加味しながら判断しましょう。
解散する
最後に、喪主・ご遺族が挨拶を行い、解散となります。お坊さんと参列者へお礼を伝え、終了です。
なお、解散後にご親族が再び集まり、各々時間を過ごす場合もあります。解散後は特にどう過ごすかという決まりはないため、比較的自由です。
ただし、初七日法要(しょなのかほうよう)をあわせて行う場合は、ご火葬後に再び式場に移動して繰り上げ法要を行う場合もあります。
お葬式のやり方は地域によって変わるため、詳しくは葬儀社や菩提寺にご相談ください。
一日葬が向いている状況
ここからは、一日葬が向いている状況について詳しく解説します。
コストを削減したいとき
一日葬は、コストを削減したいときに向いています。
お通夜を省略する分、一般葬と比べてコストを抑えられるため、予算が限られている方は一日葬を選ぶのが良いでしょう。
ただし、お通夜以外の告別式やご火葬は通常のお葬式と変わらないため、費用を節約するにも限りがある点には注意が必要です。
どれくらいの費用がかかるのか具体的に知りたい場合は、複数の葬儀社に見積もりを依頼するのが望ましいです。
2〜3社ほど見積もりを取れば、おおよその相場が見えてくるため、可能であれば相見積もりを推奨します。
スケジュールを確保できないとき
一日葬は、スケジュールを確保するのが難しいときに向いています。
一般葬や家族葬を2日かけて行う場合、会社や学校で忙しい人はお通夜しか参列できないという状況になりかねません。
しかし、一日葬は1日で終わるため、忙しい人でも比較的参列しやすいです。
遠方にお住まいの方は1日の参列だけでも大変ですが、2日かからないだけでも負担を軽減できるのではないでしょうか。
精神面・体力面の負担を避けたいとき
一日葬は、精神面・体力面の負担を避けたいときに向いています。
特に喪主やご遺族の方は、故人さまを失った悲しみのなか、お葬式の準備を進めなければなりません。悲しみの程度は人に寄るものの、落ち込んで何もできなくなることもあるでしょう。
一日葬はお通夜がないだけで他は一般葬や家族葬と同じですが、それでもお通夜で参列者の対応をしなくて済む分、精神的・体力的な負担は少なめです。
喪主・ご遺族の視点から見ると、一日葬は負担が少ないお葬式といえます。一般の参列者にとっても、お通夜の省略は負担軽減につながるのではないでしょうか。
一日葬の注意点
最後に、一日葬の注意点について詳しく解説します。
菩提寺の理解を得られない場合がある
一日葬は、菩提寺の理解を得られない場合があります。
菩提寺とは、普段お世話になっているお寺のことで、先祖代々お世話になってきたお寺を指します。通常、お葬式を執り行う際は菩提寺に相談するのが通例です。
しかし、一日葬の場合はお通夜を省略するため、菩提寺によっては断られる場合があります。
一日葬に対して寛容な方もいますが、正式な手順でお葬式を執り行うべきだと判断するお坊さんもいるため注意が必要です。
火葬式も同様に菩提寺の理解を得られない場合があるため、勝手に決めてしまう前に一度お世話になっているお寺に相談しましょう。
故人さまとのお別れの時間が限られる
一日葬は、故人さまとのお別れの時間が限られます。
お通夜があれば、夜通し喪主やご遺族が故人さまとの思い出話を語り合いながら過ごせますが、一日葬はお通夜を行わないため思い出を語り合う時間がありません。
当日に告別式とご火葬を行ってすぐにお別れの時間となるため、参列者によっては時間が足りないと感じる可能性が高いです。
最近では一日葬を執り行う家庭も徐々に普及しているため、必ずしも時間が足りないと感じる人ばかりではありませんが、一般葬や家族葬と比べるとゆっくりと過ごす時間は取れません。
そのため、故人さまとの時間を確保したい場合には向いていないでしょう。
参列者が限られる可能性がある
一日葬は、参列者が限られる可能性があります。
通常のお葬式と比べて一日葬はお通夜を省略する分、一見参列しやすい形式に思えるかもしれません。ただし、お通夜のみの参列を考えている人は欠席となる可能性があります。
最近は忙しいことを理由にお通夜だけの参列を行う人が一定数おり、2日かけて行うお葬式の1日目だけ参列する場合も珍しくありません。
しかし、一日葬は実質2日目に行われる告別式とご火葬が行われるため、お通夜のみ参列しようと考えていた人の参加率が低下する可能性が否めません。
もちろん、参加状況はその時々によって変わるため一概には言えませんが、場合によっては参列者が限られる可能性があると考えておきましょう。
まとめ
一日葬は通常のお葬式で執り行われるお通夜を省略し、告別式とご火葬を行うお葬式です。
一般葬などのお葬式は1日目にお通夜、2日目に告別式とご火葬を行うのが一般的ですが、一日葬は2日目の告別式とご火葬のみを行います。
そのため、お通夜の費用や負担を抑えたい方に適したお葬式といえるでしょう。ただし、一日葬は菩提寺の理解が得られない可能性があるなど、注意点も忘れてはなりません。
コストを抑えられてスケジュールを合わせやすく、精神面・体力面の負担を軽減できる点がメリットですが、故人さまとのお別れの時間が限られるなどのデメリットもあります。
状況によっては参列者が限られる場合もあるため、慎重な判断が必要です。まずは葬儀社や菩提寺と相談しながら、どのようなお葬式にするのか打合せを行いましょう。
よりそうお葬式では、「一日プラン」の他に「二日プラン」をご用意しています。
当社のプランは価格と品質を両立しており、1日でもしっかりとした内容でお葬式が挙げられる他、4つのお別れ演出が可能です。付き添い安置付き(オプションとなります)で前日から一泊一緒にお過ごしいただけるため、お別れの時間をきちんと確保したい方に適しています。(よりそう火葬式シンプルプランでは、付添い安置のオプションはご利用いただけません)
価格は業界最安値水準のセットプランで明朗会計となっているため、まずはお問合せいただけますと幸いです。
他にも、火葬式として「シンプルプラン」「面会プラン」「自宅安置プラン」をご用意しているため、気兼ねなくお問合せください。
当社では資料請求はもちろん、無料相談ダイヤルも設置して24時間365日対応しておりますので、お葬式のことで何かわからないことがある場合はお気軽にご相談ください。
事前に資料請求いただけた方はお葬式の費用が3万円引きとなるため、あわせてご活用ください。
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