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香典に入れる五万円の漢字の書き方は?記載方法・注意点・マナーを解説

香典に入れる五万円の漢字の書き方は?記載方法・注意点・マナーを解説
  • 2024年12月27日

香典に記載する漢字は書き方がやや特殊で、前に「金」と書き、漢数字・旧字体で金額を書いて、後に「圓」と書くのがマナーです。

この記事では、香典に入れる五万円の漢字の書き方、五万円以外の金額の書き方、注意点、マナー、香典辞退への対応について詳しく解説します。

香典に入れる五万円の漢字について知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

香典に入れる五万円の漢字の書き方

香典に入れる五万円の漢字の書き方

香典のお金を香典袋に入れる際は、金額を記載する必要があります。ここでは、香典に入れる五万円の漢字の書き方について詳しく解説します。

金額の前に金と書く

香典袋に金額を書く際は、金額の前に「金」と書いてください。

具体的には「金〇〇」となるように記載します。香典ではこの形が一般的となるため、必ず金額の前に金と記載しましょう。

金額は漢数字・旧字体で書く

香典の金額は、漢数字・旧字体で書きます。具体的には大字(だいじ)と呼ばれる旧漢字にするのがマナーとされており、主に以下のように記載します。

  • 1:壱
  • 2:弐
  • 3:参
  • 4:肆
  • 5:伍
  • 6:陸
  • 7:漆
  • 8:捌
  • 9:玖
  • 10:拾
  • 1000:壱阡
  • 10000:壱萬

香典では故人さまとの別れを連想させる偶数、死や苦を連想させる4や9などの数字は避けるのがマナーとされているため、実質使用するのは壱・参・伍・漆が多くなります。

「拾」は割り切れますが、単位的に避けられない数字であるため使用可能です。

桁を表す「阡」や「萬」も頻繁に使用する大字(だいじ)となるため、どのように記載すれば良いのかについては正しく認識しておく必要があります。

金額の後に圓と書く

香典袋に金額を書く際は、金額の後に「圓」と書きましょう。

五万円の場合は「伍萬圓」と記載します。普通の香典ではこの形が一般的となるため、必ず金額の後に圓とご記載ください。

ただし、一部の地域では大字ではなく「〇〇円」と記載する場合があるため、書き方がわからない場合は地元の葬儀社や年長者に聞くのが良いでしょう。

最後に任意で也を入れる

最後に、任意で「也」を入れます。也は、端数がないという意味合いがあり、香典袋に金額を記載する際に書き入れるのがマナーです。

書き入れるかどうかは香典の送り主の判断で問題ありませんが、端数がないことを改めて示したい場合は入れておくのが良いでしょう。

五万円以外の金額の書き方

五万円以外の金額の書き方

香典は五万円と限らないため、他の金額の書き方を知っておくことが重要です。ここでは、五万円以外の金額の書き方について詳しく解説します。

まずは以下の一覧表に目を通してみてください。

アラビア数字 普通の漢数字 旧字体の漢数字
3,000円 三千円 参阡圓
5,000円 五千円 伍阡圓
10,000円 一万円 壱萬圓
30,000円 三万円 参萬圓
70,000円 七万円 漆萬圓
100,000円 十万円 拾萬圓

表記はすべて「金〇〇圓也」で統一し、〇〇に漢数字・旧字体を入れます

三千円は金参阡圓也、五千円は金伍阡圓也、一万円は金壱萬圓也、三万円は金参萬圓也、七万円は金漆萬圓也、十万円は金拾萬圓也と記載しましょう。

香典の金額の注意点

香典の金額の注意点

香典の金額では、いくつかの注意が必要です。ここでは、香典の金額の注意点について詳しく解説します。

入れる金額に決まりはない

香典に入れる金額に決まりはありません。

一般的に香典は相場と比べて多すぎても少なすぎてもマナー違反となるため、基本的には1万円・3万円・5万円・7万円・10万円のどれかを選ぶのが良いでしょう。

故人さまとの関係によっては数千円を入れることもあるため、生前故人さまとどのような関係にあったのかを考えて金額を決めるのが望ましいです。

なお、生前に特別親交があった場合は相場ではない金額を入れて構いません。

明らかに相場を逸脱するのは問題ですが、金額に決まりがあるわけではないため、故人さまとの関係などから判断することを推奨します。

香典の金額相場については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

外袋の表書きは薄墨

香典袋の外袋に表書きを書く場合は、薄墨を使用します。

なぜ薄墨を使用するのかは諸説ありますが、急な訃報で墨を磨る時間がなかったため、故人さまを失った悲しみの涙で滲んだためという説が有力です。

表書きは宗教・宗派によって御香典・御仏前・御霊前など表記が変わるため、故人さまがどのような宗教・宗派に属していたのかは喪主・ご遺族に確認しておいてください。

中袋は濃い墨

香典袋の中袋は濃い墨を使用します。

中袋には表側に金額、裏側に氏名や住所を書きますが、薄い墨で書くと受け取った人が読みにくいため、濃い墨でわかりやすく書くのがマナーです。

文字は人によって読みやすさが変わるため、丁寧に書くことを意識しましょう。

なお、中袋の情報は参列者の整理や香典返しの手配で使用されるため、誰が見てもわかる文字で記載するのがマナーとなります。

うまく書けない場合は、字が綺麗な人に代筆を依頼すると安心です。

一目でわかるように書く

外袋と中袋は、一目でわかるように書くのがマナーです。

最近では表書きが印刷された香典袋が販売されているため、表書きをしたことがない人もいるかもしれませんが、正式には香典袋の外袋と中袋は自らの手で書きます。

外袋は薄墨の毛筆もしくは筆ペンで表書きをし、中袋は濃い墨のサインペンやボールペンで金額・氏名・住所を書くようにすると良いでしょう。

どれもわかりやすい文字で書いておくと、喪主・ご遺族にとって親切です。

地域によってはどのような筆記用具を使用しても良いとされているところもあるため、特別な理由がない限りは地元の風習に従うことを推奨します。

香典の金額のマナー

香典の金額のマナー

香典の金額では、いくつかのマナーを守るべきです。ここでは、香典の金額のマナーについて詳しく解説します。

漢数字・旧字体で書く

香典の金額は、漢数字・旧字体でお書きください。表記は金〇〇圓也という形で統一し、〇〇に入れた金額を記載します。

例えば、三千円は金参阡圓也、五千円は金伍阡圓也、一万円は金壱萬圓也、三万円は金参萬圓也、七万円は金漆萬圓也、十万円は金拾萬圓也と記載するのが一般的です。

偶数は使用しない

香典の金額に決まりはありませんが、偶数は使用しないのがマナーです。

偶数は割り切れる数字だけに故人さまとの別れを連想させるため、香典袋には2万円・6万円・8万円などの偶数を入れないようにしましょう

連名で香典を出す場合も、合計金額が偶数にならないようにご注意ください。偶数だと縁が切れること、離れることを連想させるため、奇数になるよう調整するのが一般的です。

4や9は使用しない

香典の金額は、「4」や「9」などの縁起が悪いとされる数字を使用しないようにしましょう。

4は死、9は苦を連想させるため、香典袋には1万円・3万円・5万円・7万円などの数字にして入れるようにするのがマナーです。

連名の場合、4人で1万円ずつ出すと4万円、3人で3万円ずつ出すと9万円になってしまうため、お互いにいくら出すのかは調節してください。

横書きは算用数字

香典袋が横書きだった場合は算用数字を使用しましょう。

算用数字とは、私たちがいつも使用している0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の10個の数字で、筆算などで使用されるアラビア数字のことです。

例えば、横書きの香典袋に5万円を入れる場合、「金50,000圓也」と記載します。

他の数字も同様の法則で書くだけであるため、難しいことは何もありません。場合によっては円を¥、圓を-と書いても良いため、状況に合わせてご判断ください。

数字の改ざんを防ぐため、桁ごとにカンマを付けることを忘れないようにしましょう。

なお、縦書きの香典袋は漢数字・旧字体を使用するのがマナーとされるため、基本的には大字を使用するという認識で間違いありません。

縦書きなのか横書きなのかで表記が変わるため、使用する香典袋はどちらなのか事前に一度確認しておくことを推奨します。

何も記載がなければ、原則は大字で書くと安心です。

香典のマナー

香典のマナー

香典そのものに関しても、入れ方や書き方、包み方や渡し方のマナーがあるため、あわせて知っておくことが重要です。

ここでは、香典のマナーについて詳しく解説します。

入れ方

香典袋にお札を入れる場合、肖像画が裏向き・下向きになるようにお入れください。

お札に描かれている人物の顔が見えないようにすることで、故人さまを失った悲しみに暮れて顔を伏せているという意味を込められます。

また、香典袋から取り出した際にすぐ金額を確認できるという意味でも、肖像画を裏向き・下向きに入れるのがマナーです。

なお、お札は新札だと故人さまがお亡くなりになることを予想して準備していたという印象を与えるため、急遽用意したという意味で旧札を入れるのがマナーです。

あまりにもボロボロのお札は入れるべきではありませんが、新札を入れるとマナー違反となるため注意が必要となります。

新札しかない場合は折り目をつけることで旧札扱いとなるため、どうしても手元に新札しかない場合は角や中央に若干の折り目をつけておきましょう。

書き方

香典を入れる袋は香典袋と呼ばれ、主に外袋と中袋の二つに分けられます。外袋と中袋で書く内容が変わるため、以下の違いを知っておくと安心です。

  • 外袋
    上段:表書き(御香典・御仏前・御霊前などの文字)
    下段:名前(連名ではなく1人で出す場合)
  • 中袋
    表面:金額
    裏面:氏名・住所

以上のように、外袋の上段には表書き、下段には名前を記載し、中袋の表面には金額、裏面には氏名・住所を記載するのがマナーです。

外袋に表書きや名前を書くのを忘れると誰から受け取ったものなのかわからなくなるため、必ず記載するようにしてください。

中袋の金額や氏名、住所を忘れると参列者の管理や香典返しの手配で喪主・ご遺族に迷惑をかけてしまうため、同じく必ず記載するようにしましょう。

一部、香典袋によっては外袋だけで中袋のないものがあるため、中袋がない場合は外袋に必要事項を記載します。

なお、連名で出す場合は記載方法が変わるため、ご注意ください。例えば、夫婦で出す場合は右側に夫の苗字+名前、左側に妻の名前を記載します。

兄弟姉妹で出す場合は、人数分の名前を並べて記載し、会社や学校で出す場合は、代表者名+組織名+一同と記載するのがマナーです。

表書きは地域だけでなく宗教・宗派によって変わることもあるため、以下の表もあわせてご覧ください。

仏教の場合 神道の場合 キリスト教の場合
  • 一般的な仏教
    人が亡くなった後49日目までは霊の状態で現世に残るとされているため、表書きに「御霊前」と記載する。
  • 一般的な神道
    「御玉串料」「御榊料」「神饌料」と記載する。
  • プロテスタント
    「献花料」「忌慰料」「御花料」と記載する。
  • 浄土真宗
    人が亡くなった後すぐに仏になるとされているため、表書きに「御仏前」と記載する。
  • カトリック
    「御ミサ料」「御花料」「御霊前」と記載する。

以上のように、仏教・神道・キリスト教ごとに表書きが変わるため、基本的には故人さまの宗教・宗派に合わせて書くようにしましょう。

包み方

香典は香典袋に入れてお渡しするのがマナーですが、そのままお渡しするのはマナー違反となるため、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参してください。

袱紗とは、香典袋などを包むのに使用される布で、袋に折れ目がついたり、水引が崩れたりするのを防ぐ役割があります。

袱紗に包むこと自体が相手への敬意を示し、悲しみの気持ちを共有することにつながるため、香典袋は必ず袱紗に包んで持参しましょう。

袱紗はものによって色や形、柄の種類が変わりますが、お葬式に持参するものは寒色系を選ぶべきです。迷ったら藍色・紺色・灰色・緑色・紫色のものをお選びください。

なお、袱紗が手元になく、すぐに購入できる状況でない場合は、大判のスカーフやハンカチ、風呂敷などで代用可能です。

お葬式は予測できるものではないため、急に参列が必要となった場合に備えて購入しておくことを推奨します。

渡し方

香典は、葬儀場の受付でお渡しするのがマナーです。

葬儀場では受付が設置されているため、受付係に挨拶を済ませて芳名帳に氏名や住所を記入し、袱紗から取り出した香典袋を渡します。

香典をお渡しする際は、お悔やみの言葉を伝えると良いでしょう。一方で、受付で長話すると他の参列者の迷惑になるため、手短にお済ませください。

もし喪主・ご遺族と話したいことがある場合は、通夜振る舞いや精進落としなどの会食の場でお話するようにしましょう。

香典辞退への対応

香典辞退への対応

喪主・ご遺族によっては香典を辞退されている場合がありますが、香典辞退の旨があった場合、持参しないのがマナーです。

香典辞退の理由は人によりますが、香典返しの負担を軽減したい、参列者の負担を軽減したいとの理由で辞退する人が多くいます。

香典を辞退される場合はあらかじめ連絡が入るため、辞退する理由などは詮索せず、素直に従いましょう。

香典辞退の連絡が何もない場合は、通常通り香典を持参して受付でお渡しください。香典辞退については以下の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。

まとめ

香典に五万円を入れる場合、漢字表記は金伍萬圓也となります。香典袋が縦書きではなく横書きだった場合、金50,000圓也と書くのがマナーです。

最近では表書きが印刷されている香典袋があったり、金額・氏名・住所を書く枠が印刷されている香典袋があったりするため、購入するものに合わせてお書きください。

香典金額の書き方はお葬式を執り行う喪主・ご遺族も知っておくと安心なため、ぜひ立場にかかわらず正しい書き方を知っておきましょう。

よりそうお葬式は、一般葬・家族葬・火葬式(直葬)に対応しているため、お葬式を執り行う際には一度ご相談ください。

当社は全国各地の葬儀場に対応している他、一般葬だけでなく家族葬・火葬式(直葬)にも対応しているため、ご希望の規模・形式に合わせてお葬式が執り行えます。

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