火葬式(直葬)と家族葬の違いは?メリット・デメリット・向いている人を解説

火葬式(直葬)と家族葬の違いは?メリット・デメリット・向いている人を解説
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お葬式の形式には、ご火葬のみを行う火葬式や直葬の他に家族葬があります。

一般的なお葬式は一般葬と呼ばれますが、葬儀社によっては火葬式(直葬)・家族葬を執り行っているところもあるため、それぞれの違いは把握しておきましょう。

この記事では、火葬式(直葬)・家族葬それぞれの違い、メリットやデメリット、向いている人について詳しく解説します。

お葬式の形式に迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

火葬式(直葬)・家族葬について

火葬式(直葬)・家族葬について

火葬式(直葬)と家族葬は同じお葬式ではあるものの、執り行う形式が違います。ここでは、火葬式(直葬)と家族葬について詳しく解説します。

項目 一般的な火葬式(直葬) よりそう火葬式
シンプルプラン
規模 最小規模 最小規模
参列者数 〜10名程度 〜10名程度
参列者 ご家族、近親者のみ ご家族、近親者のみ
式の規模 最小規模 最小規模
費用 10〜50万円程度 9.1万円(税込10万100円)
式場利用 なし(火葬場のみ) なし(火葬場のみ)
お通夜 なし なし
告別式 なし なし
ご安置方法 自宅/預かり安置 預かり安置
※自宅安置プラン:自宅安置
※面会プラン:安置中に1時間程度
※自宅安置プラン:出棺まで一緒に過ごせる
お別れの時間 数分程度 ※面会プラン・安置中に1時間程度
祭壇 なし なし
式の流れ 火葬場で集合→火葬→収骨 火葬場で集合→火葬→収骨
向いている人 お通夜・告別式を省略し、火葬のみを行いたい。できるだけ費用を安く抑えたい。 お通夜・告別式を省略し、火葬のみを行いたい。できるだけ費用を安く抑えたい。
項目 一般的な家族葬 よりそう家族葬
一日プラン
規模 小規模 小規模
参列者数 〜30名程度 〜30名程度
参列者 ご家族、ご親族、ごく親しい人のみ ご家族、ご親族、ごく親しい人のみ
式の規模 小規模 小規模
費用 30〜100万円前後 30万円(税込33万円)
式場利用 あり あり
お通夜 あり(省略する場合も多い) なし
※二日プランの場合あり
告別式 あり あり
ご安置方法 自宅/業者預かり 自宅安置または預かり安置
お別れの時間 お通夜・告別式 お通夜・告別式
祭壇 あり あり
式の流れ 1日目:お通夜
2日目:告別式・出棺・火葬・収骨
告別式・火葬・収骨を一日で
向いている人 身内だけで見送りたい。費用を抑えたい。 お通夜は不要だが、お葬式は行いたい。参列者の負担を減らしたい。費用を抑えたい。

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火葬式(直葬)とは

火葬式(直葬)とは、お通夜や告別式を執り行わずに、ごく親しい数名で火葬のみを行うお葬式です。

通常のお葬式は、お通夜・告別式・ご火葬を2日間かけて行うのが一般的ですが、火葬式は1日でご火葬とご収骨のみ行います。

古くからの慣習を重んじる地域では、火葬式(直葬)を好ましく思わない人もいますが、特に都市部ではより簡略化された形式を望む人が多いです。

今後もライフスタイルの変化により、お葬式の習慣は変わっていくかもしれません。

特に、火葬式(直葬)は現代のお葬式として徐々に広まりつつあり、今後は家族葬と並んで広まる可能性があります。

家族葬とは

家族葬とは、ご家族もしくは親しい知人・友人を招き、お通夜・葬儀・告別式・ご火葬を行う小規模なお葬式です

一般葬では、故人さまの関係者を参列者として招き大規模に行うのが主流ですが、家族葬では身内のみになるため比較的小規模になります。

参列者が限られているため、故人さまとゆっくりと過ごせる他、気持ちにゆとりを持って参列できたり、自由な形式で開催できたりするのが魅力です。

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火葬式(直葬)と家族葬の違い

火葬式(直葬)と家族葬の違い

火葬式(直葬)と家族葬は、規模・形式・内容・費用など、それぞれで違いがあります。ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。

規模の違い

火葬式(直葬)と家族葬は、規模が違います。

一般的には、一般葬が大規模で家族葬は小規模なお葬式で、火葬式(直葬)はより小規模なお葬式となります。

家族葬は身内だけで行うお葬式であるため、一般葬と比べて小規模です。火葬式(直葬)は、お通夜・葬儀・告別式を省略してご火葬のみを行うお葬式であるため、より小規模となります。

よりそう家族葬は1〜30名程度の参列者に最適化されており、よりそう火葬式は1〜10名程度の最も小規模なプランとなっています。

火葬式(直葬)と家族葬はどちらも小規模なお葬式ではあるものの、それぞれ規模が違うことを把握しておきましょう。

形式の違い

執り行う形式についても、火葬式(直葬)と家族葬で違います。

火葬式(直葬)は火葬場に直行して執り行うのに対し、家族葬は式場でお通夜・葬儀・告別式などを行ってからご火葬を執り行います

よりそう家族葬の「一日プラン」ではお通夜を省略し、告別式と火葬を一日で行います。よりそう火葬式では一般的な火葬式の形式を踏襲しながら、「シンプルプラン」「面会プラン」「自宅安置プラン」の3つから、故人とのお別れ方法を選べる点が特徴です。

どのようなお葬式の形式にするかは家庭や地域によって違いますが、火葬式(直葬)と家族葬は執り行う儀式が根本的に違うといえるでしょう。

内容の違い

執り行う内容についても、火葬式(直葬)と家族葬では違います。

火葬式(直葬)は、故人さまがお亡くなりになられてから24時間後に火葬場に搬送してご火葬を行いますが、家族葬はお通夜・葬儀・告別式を経てからご火葬を行います

よりそう火葬式シンプルプランでは、お別れの時間は火葬場での3〜5分程度と最小限になります。「面会プラン」ではご安置中に1時間程度の面会時間が設けられ、「自宅安置プラン」では出棺まで自宅でお別れの時間を過ごせます。

費用の違い

一概にはいえませんが、火葬式(直葬)・家族葬ともに費用を抑えやすいです。ご火葬だけの火葬式(直葬)は比較的安く、家族のみで行う家族葬も比較的安いとされます。

しかし、費用に関しては依頼する葬儀社によって大幅に違うため、具体的にいくらかかるのかについては断言できません。

具体的な金額が気になる人は、葬儀社に問い合わせてみましょう。

火葬式(直葬)のメリット

火葬式(直葬)のメリット

火葬式(直葬)は、経済的な負担を最小限に抑えられる、精神的・肉体的な負担を抑えられる、お葬式の時間を最小限に抑えられるなどのメリットがあります。

ここでは、火葬式(直葬)のメリットについて詳しく解説します。

経済的な負担を最小限に抑えられる

火葬式(直葬)は、ご火葬だけを行うお葬式であるため、経済的な負担を最小限に抑えられるのがメリットです。

具体的な費用は一概にはいえませんが、家族葬と比べると比較的低めです。

お金が限られている人でも行いやすいため、可能な限り費用を抑えたい人にとって、火葬式(直葬)は選びやすい選択肢といえるでしょう。

精神的・肉体的な負担を抑えられる

精神的・肉体的な負担を抑えられるのも火葬式(直葬)のメリットです。

故人さまという大切な存在を失った悲しみは計り知れないものがあり、お葬式を執り行うだけでも精神的・肉体的な負担となりやすいです。

しかし、火葬式(直葬)はご火葬を手配するだけで他の負担はあまりありません。

失意のなかでお葬式についてあれこれと考えなくて済むため、お別れに注力できるお葬式といえるのではないでしょうか。

お葬式の時間を最小限に抑えられる

火葬式(直葬)はご火葬のみを行うお葬式であるため、時間を最小限に抑えられるのもメリットです。

具体的な時間についてはお葬式によって変わるため一概にはいえませんが、家族葬と比べると比較的時間は短めです。

休みが限られている人でも行いやすいため、時間を抑えたい人には特におすすめとなります。

火葬式(直葬)のデメリット

火葬式(直葬)のデメリット

火葬式(直葬)は、周囲の人から反対されることがある、菩提寺(ぼだいじ)の了承を得にくいなどがデメリットです。

ここでは、火葬式(直葬)のデメリットについて詳しく解説します。

周囲の人から反対されやすい

火葬式(直葬)は、周囲の人から反対されやすいのがデメリットです。

今では火葬式(直葬)を選ぶ人も珍しくありませんが、古くからのやり方を重んじる人ほど反対する傾向にあります。

自身は火葬式(直葬)で構わないと考えていても、ご家族の誰かが家族葬を求めれば、ご火葬だけで済ませるわけにはいきません。

お通夜・葬儀・告別式などの儀式を大切にしたいという人もいるため、ご家族で話し合って決める必要があるでしょう。

ただし、最近では葬儀社によって豊富な火葬式(直葬)のプランが用意されており、故人さまとの時間を確保しつつお別れできるものもあります。

ご家族にご納得いただけるプランも見つかるかもしれないため、一度葬儀社にお問い合わせしてみるのが良いかもしれません。

菩提寺の了承を得にくい

菩提寺の了承を得にくいのも、火葬式(直葬)のデメリットです。菩提寺とは、先祖のお墓があったり昔からお世話になっているお坊さんがいるお寺のことです。

菩提寺のなかには、火葬式(直葬)に対してあまり良く思っていないところもあり、お願いしても対応してくれないことがあります。

今後の付き合いにも関わってくることだけに、慎重な判断が求められます。

一方、現代では火葬式(直葬)に理解のある菩提寺も増えているため、一度お坊さんに相談してみるのが良いかもしれません。

家族葬のメリット

家族葬のメリット

家族葬は、経済的な負担をある程度抑えられる、形式に縛られずに執り行える、参列者に気を遣わずに済むなどがメリットです。

ここでは、家族葬のメリットについて詳しく解説します。

経済的な負担をある程度抑えられる

家族葬は、お通夜・葬儀・告別式・ご火葬を比較的限られた人数で行うため、経済的な負担をある程度抑えられるのがメリットです。

お通夜・葬儀・告別式・ご火葬まですべて行うとそれなりに費用はかかりますが、一般葬と比べると比較的費用は低めです。

予算に合わせて柔軟に判断できるため、できる限り費用を抑えつつ自由にお葬式を行いたい人にとって、家族葬は助かる選択肢といえるでしょう。

形式に縛られずに執り行える

形式に縛られずに執り行えるのも、家族葬のメリットです。

家族葬は形式が決まっているわけではなく、参列者も身内がほとんどとなるため、必ずしも従来のやり方に従う必要はありません。

故人さまが求めているやり方を選んでも、残されたご家族の意向に沿ったやり方でも問題ありません。

遺言書でお葬式のやり方について言及されている場合は、そのやり方に従うのも良いです。大切なのは、故人さまがどのようなお葬式を求めているかどうかといえるでしょう。

参列者に気を遣わずに済む

家族葬は参列者に気を遣わずに済むのもメリットです。

参列者は身内が基本で、残りは故人さまと親しかった知人・友人となるため、一般的なお葬式と比べて参列者への対応が限られています。

忙しいなかで参列者に挨拶をしたり世間話をしたりするのは骨が折れますが、家族葬なら対応する参列者自身が限られているため、気を遣うことがありません。

お葬式に慣れていない人でも、安心して執り行えるお葬式といえるでしょう。

家族葬のデメリット

家族葬のデメリット

家族葬は、参列者の選別が悩ましい、弔問客の対応が求められるなどがデメリットです。ここでは、家族葬のデメリットについて詳しく解説します。

参列者の選別が悩ましい

家族葬は、参列者の選別が悩ましいのがデメリットです。

家族葬は身内のみで行えるお葬式ですが、故人さまと親しかった知人・友人を呼ぶ場合はある程度厳選しなくてはなりません。

後から「あの人は呼ばれたのに私は呼ばれなかった」となるとトラブルの原因となるため、招待する人は慎重に判断しなければなりません。

どうしても選別できないようであれば、知人・友人はすべてお断りし、ご家族だけで行うなどの方法を取るのが良いでしょう。

弔問客の対応が求められる

弔問客の対応が求められるのも、家族葬のデメリットです。

お葬式に来る参列者はもちろん、後日挨拶を行ったり香典を渡したりするために弔問客が来ることがあり、別途対応が求められます。

なかには、挨拶や香典を辞退していても弔問する人が一定数おり、別途で日時を調整しなくてはいけないことがあります。

弔問客への対応が大変であれば丁寧にお断りしてください。

向いている人

向いている人

ここでは、火葬式(直葬)と家族葬が向いている人について詳しく解説します。

火葬式(直葬)が向いている人

火葬式(直葬)は、以下のような人に向いています。

  • お葬式にあまり時間を割けない人
  • 経済的な負担を最小限に抑えたい人
  • 精神的・肉体的な負担を抑えたい人
  • 特定のお坊さんや菩提寺がない人
  • 身内以外に参列者がいない人

火葬式(直葬)は、お葬式にあまり時間を割けない人に向いています。

ご火葬だけを行うため、1〜2時間ほどで終わります。どれほど長くても2〜3時間で終わるため、長時間の参列が難しい人にとっても安心です。

また、火葬式(直葬)はご火葬のみでお金があまりかからないため、経済的な負担を最小限に抑えたい人や、精神的・肉体的な負担を抑えたい人にも向いているでしょう。

全体的な負担を抑えつつお葬式を執り行いたい人は、火葬式(直葬)をお選びください。

家族葬が向いている人

家族葬は、以下のような人に向いています。

  • お通夜・葬儀・告別式を省略したくない人
  • 交友関係があまり広くなかった人
  • 親しい人だけでお別れしたい人
  • 柔軟な形式で執り行いたい人
  • 故人さまの生前の意思を尊重したい人

ご火葬に加えてお通夜・葬儀・告別式を行うため、家族葬は式を通して丁寧にお別れしたい方に向いています。

また、家族葬は基本的に身内のみで行うため、交友関係があまり広くなかった人や親しい人だけでお別れしたい人に向いているでしょう。

その他、柔軟な形式で執り行いたい人、生前の意思を尊重したい人にとっても家族葬が向いています。

負担を抑えつつも儀式を省略したくない人は、家族葬を選びましょう。

まとめ

火葬式(直葬)は、故人さまがお亡くなりになられてから火葬場に直行してご火葬だけを行うお葬式、家族葬はお通夜・葬儀・告別式・ご火葬を身内のみで行うお葬式を指します。

どちらも大規模な一般葬と比べると比較的小規模なお葬式となりますが、規模・形式・内容・費用の面が違うため注意が必要です。

どのお葬式が良くて悪いということはないため、故人さまはもちろんご家族の意向に沿って決めるのが良いでしょう。

よりそうお葬式では幅広いニーズに対応できるよう、家族葬はもちろん火葬式(直葬)にも対応しています。

家族葬では「一日プラン」「二日プラン」など、求めている儀式に合わせて対応できる他、火葬式(直葬)も「シンプルプラン」「面会プラン」「自宅安置プラン」など、ご要望に合わせて対応できるようにしているため、一度お問い合わせください。

当社ではコンパクトなお葬式をメインに対応しているため、時間・費用を抑えつつ執り行いたい人はぜひご相談ください。

より詳しく知りたい場合は、公式ホームページをご覧いただけますと幸いです。

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よりそうお葬式 コラム編集部

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