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今さら聞けない!弔電の送り方とマナーを徹底解説

  • 2022年06月02日

突然届く訃報の知らせ。これは誰にとっても辛いものです。通夜や告別式へ参列したくてもできないこともあります。そんな時には弔電を送り、故人へ哀悼の意を捧げましょう。

弔電を送りたいと思っても、普段の生活で弔電を送ったことのない人は多いのではないでしょうか。
どのように申し込めばいいのか、またどんなマナーがあるのか、経験していないと分からないことが多いはずです。
ここでは、弔電の送り方や申込み方法、お悔やみの言葉で気をつけるポイントを紹介していきます。

そもそも弔電ってどういうもの?

弔電とは、通夜や葬儀に参列できない場合に送る電報のことをいいます。
訃報の連絡を受けたものの、遠方に暮していたり、高齢や病気により葬儀に参列するのが困難だったりする場合に、弔電を送り遺族にお悔やみの気持ちを伝えます。
弔電は通夜又は葬儀、告別式に参列できない場合に送るものなので、これらのうちいずれかに参列できる場合は送る必要はありません。

弔電は、故人ではなく喪主宛に送ります。ですから、訃報の連絡を受けた際には、喪主の名前をきちんと確認しておかなければいけません。
訃報の連絡を間接的に知った場合など喪主の名前が分からない場合には、故人の名前とあわせて「ご遺族様」としても構いません。
具体的には「(故人の名前)様ご遺族様」のように記載します。

弔電には、故人への哀悼の意や、遺族に対する心からの励ましの言葉を送ります。
弔電の内容については決まりはないのでどのような内容にするかは自由に決めることができますが、後述するようにちょっとしたマナーがあるので注意が必要です。加えて、できるだけプライベートな内容は避けた方が無難です。故人との関係にも拠りますが、弔電だけでは伝えられない思いは後日あらためて手紙を書くなり、弔問するなりしてご遺族に弔意を伝えるといいでしょう。

弔電を送る適切なタイミングは?

弔電は、通夜や葬儀が始まる前に送るのが一般的です。
弔電は大抵、告別式に読み上げられるため、遅くても告別式までに送るようにしましょう。訃報の連絡を受けてから通夜が始まるまで時間的な余裕がないのが通常なので、できるだけ早めに手配する必要があります。
そもそも弔電は通夜や告別式に参列できない場合に送るものであるため、告別式が終わってから送るのはマナー違反です。
とくに遺族から直接、訃報の連絡を受けた場合にはこの点に気をつけなければいけません。

通夜当日は、喪主は悲しみに暮れる間もなく、葬儀会社との打ち合わせや参列者への挨拶などに追われ忙しくしています。そのため、通夜当日に弔電を送るのはできるだけ避けたいところです。
弔電を送るタイミングとしては通夜の前日までが最適です。

訃報の連絡を受けた時点で、通夜や告別式に参列できないことが分かっている場合には、喪主の負担をできる限り軽くしてあげるためにも、早急に弔電の手配をして通夜の前日までに届くようにしましょう。

誰に宛てて送ればいいのか

弔電は誰に宛てて送ればいいのでしょうか。
よく弔電の宛名を故人と勘違いしている人がいますが、これは間違いです。
弔電の宛名は、喪主とするのが一般的です。「(喪主の名前)様方」として名字だけでなく名前までフルネームで記載します。
喪主の名前が分からない場合には、「(故人の名前)様ご遺族様」とするのは前述した通り。
喪主以外の人に弔電を送りたい場合には、「(喪主の名前)様方(渡したい人)様」とします。
なお、差出人については、喪主が誰からの弔電かが分かるように、故人と差出人との関係を一言添えてあげるのが丁寧です。

弔電は、通夜や葬儀が執り行われる場所に送ります。斎場の場合には斎場に、自宅の場合には自宅にといった感じです。斎場は喪主や故人の名前で葬儀を管理していることから、斎場宛に送る場合には、故人の名前だけでなく喪主の名前についても忘れずに記載しましょう。

弔電台紙を選ぶポイント

弔電の台紙には様々な種類があります。
インターネットで検索すると、デジタルパンフレットの写真で細かなところまでチェックできます。
詳細も書かれているため、自分が送りたいものをじっくりと選ぶことができるでしょう。

台紙は、費用で選ぶ方法の他、押し花やプリザーブドフラワー、線香などの付属品で選ぶ方法があります。また、故人や遺族の好みが分かっている場合は、好みに合わせた台紙を選ぶことも可能です。

費用で選ぶ場合は、シンプルな絵柄だけの物であれば0円の台紙もあり、その場合は文字数に応じて料金がかかります。
濃紺やグレー、ベージュなどの落ち着いた色調の台紙に刺しゅうや押し花がデザインされている台紙もあるなど、その種類は豊富です。
このような台紙に付属したプリザーブドフラワーやおしゃれなデザインの置き物は、故人の祭壇に飾ったり、葬儀後も遺族が自宅でお仏壇に飾ったりするといった使い道があります。
線香が付いているものであれば、通夜や葬儀に行けないけれど線香をあげたい気持ちを伝えることができます。後日、遺族に使ってもらうこともできるでしょう。

文章を考えるときのポイント

弔電の文章にはいくつか注意しなければならないことがあります。ポイントをおさえながら文章を考えていきましょう。

まず、「重ね重ね」や「繰り返し」といった不幸が続くことを連想させる言葉は使用しないようにします。
また、「四」や「九」など音が不吉な言葉も避けるのがマナーです。
さらに、「死」などの生死に関する言葉も避けましょう。不幸を連想させる忌み言葉は、遺族の心を傷つけてしまうからです。

宗教上、不適切な言葉もあるので注意が必要です。
仏教でよく使われる「冥福」、「成仏」などの言葉は、キリスト教で使用するには不適切な言葉となっています。宗教によっては様々な決まりがあるので、気をつけましょう。

そして、お悔やみの言葉と遺族に対する励ましの言葉を伝えるのを忘れないようにします。
大切な方を亡くした遺族の気持ちを考えながら文章を作れば、思いの伝わる内容となるでしょう。

適切な文章が思いつかない場合には、電報サービスを行っている会社が用意する例文を使用しても構いません。弔電用の例文もいくつか用意されているので、数あるパターンの中から選ぶことができます。

弔電を申し込むのにかかる費用

弔電を申し込むのにかかる費用は、電報に打つ文字数と台紙の種類によって変わってくるので一概にいくらとは言えませんが、相場としては3000円程度とされています。

台紙は、メッセージカードのみのものから漆や刺しゅうがデザインされたものまでその種類は豊富。値段も500円から1万円以上するものまでピンからキリまであります。どの台紙を選ぶかは、故人との関係やどれだけ親しくしていたかによって決めるといいでしょう。

例えば、会社として弔電を送る場合には、豪華すぎず、安っぽく見えないスタンダードなタイプの台紙を選ぶことをおすすめします。
値段は3000円程度が目安です。個人として送る場合には、香典を渡す金額が参考になります。
例えば3000円の香典を渡す場合であれば、台紙はその半額の1500円程度です。

文字数は、多くなればなるだけ値段が高くなっていく仕組みになっているのが一般的です。
内容については先述したマナーに気をつけて、あたりさわりのない弔電を作りましょう。
個人的なことは、後日、遺族宅を訪問して直接お話しするのがベストです。
電報を扱う会社の定型文などは、文字数をおさえて簡潔に気持ちを伝えられる文章が作られているため、これらを利用したり参考にするのも良いでしょう。

インターネットを使った弔電の送り方

弔電の送り方として、インターネットを使用したサービスが利用できます。

一例として、NTT東日本のインターネット弔電申し込み方法を紹介します。一つひとつの手順を見ていきましょう。

まず、NTT東日本の電報申込サービスへインターネットを繋ぎ、ログインします。

次に、台紙を選びます。
すべての種類について写真で台紙や付属品が見られるので、細かなところまでデザインのチェックができるのがポイント。詳細ボタンを押すと、さらに詳しい内容が確認できます。

台紙を選んだら、お届け日やお届け先の入力へと進みます。
弔電は届くタイミングが大切なので、日付けを間違えないように気をつけましょう。

続いて、メッセージの種類を選択します。
自分で文章を書く際はここで入力。もちろん文例の中から選ぶことも可能です。続いて書式の決定を行い、内容についてはこれで入力終了です。

最後にプレビューで確認をして、不備がないかどうかチェックします。
最終確認が終わったら「申し込み」をして手続き終了です。

支払いは、クレジット払いかNTTの月々の電話料と一緒に引き落とし、またはNTTドコモの使用料と合算などで行います。

電話で弔電を申し込む方法は?

電話で弔電を申し込む方法も見てみましょう。ここでもNTTを例に紹介します。

まず「115」番を押し、弔電サービスに電話をかけます。
電話の場合、朝8時から夜22時までが申込み時間。19時までに申し込めば当日配達が可能です。

電話が繋がったら弔電を打ちたいことを伝え、オペレーターの質問に答えます。
弔電の台紙デザインと文章を決めていきますが、分からないことや文章の内容などについてはオペレーターが丁寧に相談にのってくれます。予算内での注文も可能なので、希望がある場合は伝えておきましょう。
内容の確認と申し込みを行って電話注文が終了します。

細かな疑問点やアドバイスなど、プロのオペレーターが教えてくれるので安心して弔電を送ることができるでしょう。
支払い方法は、クレジットカード払いやNTT固定電話料金、NTTドコモからの引き落としから選べます。

なお、NTTを中心に紹介してきましたが、NTT以外の電話会社や郵便局、運送会社などでも電話による弔電サービスを実施しているので、気になる方はチェックしてみましょう。

利用できる弔電のサービス

弔電のサービスを実施している会社について詳しくみていきましょう。

まずは、KDDIグループの電報「でんぽっぽ」。
でんぽっぽの料金体系は単純明快。台紙料金にかかるお金が利用料金となり、文字代や送料はかかりません。申込から最短3時間以内に電報を届けることができる「当日お急ぎ便」が有料オプションとしてあるぐらいです。
支払い方法は、クレジットカード決済とケータイ3社のキャリア決済から選ぶことができます。
原則14時までの申込みで最短当日中に届けることが可能。日本語対応のスマホやパソコンを利用していれば海外からの申込みもすることができます。

NTT(電話)とNTT(D-MAIL)は、いずれもNTTが提供する電報サービスです。前者が電話で申し込む場合、後者がインターネットで申し込む場合で、どちらの方法でも申し込むことができます。電話で申し込む場合には、メッセージをオペレーターと相談して決めることができるのが魅力です。インターネットで申し込む場合、画面上で台紙のデザインや文例の完成イメージを確認できるところがポイント。電話の場合よりも値段が安いのも特徴です。

送り方のポイントを押さえて弔電の申し込みをしよう!

弔電を送る方法として、電話注文やインターネット申込みが利用できることが分かりました。通夜や葬儀の際に故人を思って哀悼の意を表す弔電は、故人に対する最後の言葉となります。心を込めてメッセージを送りましょう。残された遺族にとっても弔電の言葉を受け、これからの励みとなるはずです。

弔電を送る際のポイントとして、できれば通夜の前に届くように手配することやお悔やみの文章を作る際のマナーがありました。葬儀の準備で忙しくしている遺族の気持ちを思いやりながら、早めの手配と心配りをするのが親切です。

弔電にかかる費用は、台紙の種類や電報に打つ文字数によって変わってきます。
台紙はスタンダードなものから高価な付属品がついたものまでその種類は豊富です。故人との付き合いや遺族との関係を大切に考え、自分にできる範囲で無理のない弔電を送りましょう。

弔電の内容に関して分からないことは電話注文の際にオペレーターが相談にのってくれるので安心です。
どんなメッセージを送ったらいいのか分からない場合には電報を扱う会社の定型文を利用するのも一つの手です。
インターネットを利用して申し込む場合には直接オペレーターに聞くことはできませんが、Q&Aのコーナーを参考にすれば疑問点が解決できる場合もあります。
完成イメージが確認できるのがインターネットの利点といえるでしょう。これまで説明してきた送り方のポイントを踏まえて、弔電の申し込みをしてみましょう。

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