弔電の送り方は?料金や文例と合わせて分かりやすく解説します
- 2022年02月06日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
弔電を送る際はどのように申し込めばいいのか、どれくらいの料金がかかるのか、という点について詳しく解説。また、宗教別に適した弔電の文例や送る際に気をつけるポイントについてもあわせてご紹介いたします。
「すぐにお悔やみの気持ちを伝えたい」「時勢を考えると今回は葬儀に参列ができない…」とお悩みの方や、「弔電はどこで申し込めばいいのか」「いつまでに送ればいいのか」と考えている方は、ぜひご参考にしてください。
弔電とは?
弔電はお通夜や葬儀・告別式に参列できない時などに、故人やご遺族にお悔やみの気持ちを伝える「電報」のことで、お悔やみ電報とも呼ばれることがあります。親族や知人などの訃報の連絡を受けても、病気や高齢であったり、遠方で暮らしていたりすることで、式への参列が難しい場合に利用されることが多いです。
ただし弔電を葬儀が終わってから相手に届くように手配してしまうと、逆に失礼にあたりますので、必ず葬儀の日程に合わせて送る必要があります。
弔電を取り扱っている会社は様々ある
NTTを始めとした通信系の会社
弔電を送る際に代表的な電報会社としてはNTTが挙げられます。電話でお申し込みをする際は、番号「115」に掛けることで気軽に手配することが可能です。他にもauやソフトバンクなど、携帯電話のキャリアでも有名な通信系の会社は、それぞれ弔電の取り扱いをしています。
昔は弔電というと電話でのお申し込みが一般的でしたが、最近ではインターネット上で必要な情報を入力するだけでそのまま送ることが出来るようになっています。送る際のサンプル文例などが選べるようになっておりますが、ご自身の考えた文章で送ることも可能です。ただし、あまり長すぎる文章は弔電に向かないため、もし迷ってしまうようであれば電話でのサービスを活用して、オペレーターに直接内容のご相談をしてみるとよいでしょう。
郵便局や佐川急便も取り扱っている
通信系の会社以外でも、弔電のサービスを展開している会社があります。例えば郵便局の場合は「Webレタックス(電報類似サービス)」という名称で弔電を取り扱っています。
また配送業の大手で知られる佐川急便は、子会社の一環で電報サービスを展開しており、「VERY CARD」という名称のサイトでお申し込みが可能です。デザインの趣向が違う電報を取り扱っている場合もあるため、必要に応じてこれらの会社を通じて弔電を送ることを検討してみてもよいでしょう。
弔電を出す際の料金や相場について
弔電のタイプは色々選べる
弔電は文章が記載される台紙の部分を選択することが可能です。その台紙としては押し花が模様として施されたものや、和紙のタイプなど様々あります。またそれ以外にも、最近ではお線香を一緒に送れる弔電や、生花と一緒に送れる弔電などもあります。
会社によってもデザインが異なるものがあるため、自身の希望するタイプの弔電を探してみるとよいでしょう。
一般的には3,000〜5,000円が多い
弔電を送る際の費用体系としては、「メッセージ料金+台紙料金+オプション料金+消費税」になっています。メッセージ料金として加算される文字数などにもよりますが、弔電は一般的に3,000円〜5,000円程度で出すことが多いです。ただし、プリザーブドフラワーを一緒に添えたり、高級な台紙などのオプションを付けると、1万円以上になることもあります。
弔電で気を付けたい3つのポイント
弔電の送り先は葬儀場にする
弔電の送り先を自宅にしてしまうと、遺族が式場に持参するのを忘れてしまう可能性があります。そのため、弔電を送る際は必ず葬儀場に直接届くように手配するようにします。
またその際は、送り先の名前に必ず喪主のフルネームを記載するようにしておきましょう。なぜなら、複数の葬儀が同時におこなわれている葬儀場の場合、他の喪家の弔電と混ざってしまう可能性があるからです。
弔電の届くタイミング
弔電は通夜の際は祭壇近くにお供えされ、告別式の日に文面と名前をご紹介されることが多いです。そのため、通夜の日までに遺族の元へ届くようにしておくのがよいでしょう。通夜当日になってから急遽弔電を送りたいとなった場合でも、14時頃までの注文であれば当日中のお届けを可能としているところが多いため、焦る必要はありません。
落ち着いてしっかりと心を込めたメッセージを弔電として遺族の元へ届けるようにしましょう。
文面に含める内容
弔電を送る際には文面において気をつけるべき表現や、記載する際のマナーがあります。代表的なものを2つご紹介させていただきます。
①関係性によって敬称を変える
弔電では、故人や喪主との関係性によって以下のような敬称を使って言い換えることが一般的です。
実父・義父=【御尊父(ごそんぷ)】
実母・義母=【御母堂(ごぼどう)】
実の祖父・義理の祖父=【御祖父(ごそふ)】
実の祖母・義理の祖母=【御祖母(ごそぼ)】
夫=【御主人(ごしゅじん)】
妻=【御令室(ごれいしつ)】
息子(血縁以外も)=【御子息(ごしそく)】
娘(血縁以外も)=【御令嬢(ごれいじょう)】
兄(血縁以外も)=【御令兄(ごれいけい)】
姉(血縁以外も)=【御令姉(ごれいし)】
弟(血縁以外も)=【御令弟(ごれいてい)】
妹(血縁以外も)=【御令妹(ごれいまい)】
孫(血縁以外も)=【御令孫(ごれいそん)】
②忌み言葉や重ね言葉を使わない
葬儀全般にも言えることですが、下記のような忌み言葉や重ね言葉を文章として使うのは避けましょう。
(忌み言葉)「死ぬ」「生きる」「別れる」「終わる」「逝く」
(重ね言葉)「重ね重ね」「わざわざ」「再三」「いよいよ」「たびたび」
すぐに使える!弔電の文例をご紹介
弔電はご遺族との関係性によっても内容が異なりますが、宗教によっても使用される用語が異なります。あらかじめ相手方の宗教形式が分かっている場合などは、それぞれ以下の点も気をつけるようにしましょう。
仏教など一般的な場合の弔電文例
全体のお葬式の中で仏式で挙げられるものは約8〜9割とされています。そのため、ほとんどの場合は、仏式にならった文面で弔電を送って問題はないといえるでしょう。
ただし、仏教には「ご冥福をお祈りします」といった表現がありますが、「冥福」は仏教用語となっており、他の宗教では使わない点に気をつける必要があります。また、同じ仏教であっても浄土真宗には「冥福」という考え方がないため、注意が必要です。
◯◯ 様(喪主の名前)
御母堂様のご逝去の報に接し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
ご逝去の知らせを受け、ただただ、驚いております。
ご遺族の皆様方におかれましては、お力落としのことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
神道の場合の弔電文例
神道では、亡くなった方はその家の守護神になるという考え方をします。そのため、仏教用語である「冥福」や「成仏」といった言葉を文面で使用しないように気をつける必要があります。
◯◯ 様(喪主の名前)
御主人様のご訃報に接し、ただ呆然としております。
つい先日お会いした際には、お元気な姿を見せてくださったのを思い出すと、悲しくてなりません。
在りし日のお姿を偲び、御霊が平安な眠りにつかれますよう心よりお祈りいたします。
キリスト教の場合の弔電文例
キリスト教でも「冥福」「成仏」といった仏教用語はふさわしくないため、代わりに「昇天」といった言葉を用います。また、弔電台紙などに「蓮の花」が入っているものは避けるようにして、ユリやカーネーションなど、洋花がデザインされているものを選ぶようにしましょう。
◯◯ 様(喪主の名前)
ご尊父様のご昇天の報に接し、心より哀悼の意を表します。
いつまでもお元気で長生きしてくださるものと思っておりましたので、残念でなりません。共に過ごした日は、今も私にとって大切な思い出です。
◯◯様のご昇天のお悲しみに対し弔問かなわぬ非礼をお詫びし、心安らかな眠りにつかれますようお祈りいたします。
まとめ
弔電は電報会社以外にも様々な会社で取り扱いをされています。台紙のデザインだけでなく、弔電に付随してお線香や生花などを送れるサービスもあり、それらに応じて料金体系も異なりますが、一般的には3,000〜5,000円で出されることが多いです。
弔電を送る際には、送り先や到着するタイミング、敬称などにおいて相手方に失礼のないように気をつける必要があります。また、宗教別によって表現を変えなくてはならない箇所もあるため、ご紹介した例文を参考にしながら、適切な文面で弔電を送るようにしましょう。
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